副題:果たして私は逆神になれるのか!
ニコン限定の話で、しかも噂話をまるっきり信じるなら、①D7000はディスコン ②D300Sの後継は出ない。と言うことになっている。
そーなるとAPS-Cのカメラで残るのは全部エントリーモデルになる。(CP+でD7100だのD8000だのが出れば話は別だが)
とはいえ、そう考えると、D600なんて中途半端なモデルが出てきたことにも納得できるなぁ。
フルサイズ三本立ては、キヤノンの1D、5D、6Dでもある事だし、そこからすると、APS-Cで高性能を求める必要はなくなる。
要は、ミラーレスが軌道に乗れば、エントリーの一眼レフっていらないんじゃね? って事だ。
事実、ニコンもキヤノンも無理矢理ながらミラーレスを出している。
キヤノンのミラーレスに全く魅力はないが、ブランド力で売り抜いていくだろう……
否、そんなことよりも、今まで散々渋っておいたんだから、余程素晴らしいカメラが出るんだろうと期待したところに、あんなカメラを投入したんだ。焦っているように見えるのは私だけじゃあるまい。
この辺については、ここ一、二年の展開を見守ることにしよう。
などと堂々と言っているが、APS-C上位機種である7Dの後継機は近く出てくるらしいので、逆神化しそうではあるが……気にせず話の続きを書く。
思うに、ミラーを有り難がる人と、フルサイズを有り難がる人は被っている。
どっちでもいい人は、軽く小さなシステムを望む。
となると、APS-C一眼レフは遠きにせよ消える運命にあるのではないか。
開発/製造リソースには限りがある。そうなると、その配分をどうするか? と言う問題になる、三方面に分散するより、二方面で戦った方が楽で安全であるのは明らかだ。
(市場そのものは拡大したわけじゃなくて、層が流動したと見た方が正しいだろうしね)
エントリー一眼レフより、フルサイズ高級機の方が利幅が大きいのは間違いない。ミラーレスも今後増えてくる。そうなると、中長期的に見て、中間層をどちらかに編入してやるのは充分考えられる。
この想像は、当然、APS-C一眼レフの衰退ありきで考えた結果だが、D4、D800、D600、D7000、D5200、D3200と、V2、J3、S1と言うかつてない程膨らんだラインナップが、そろそろ整理されなければならない。
今年一年で、どうこうなるとは思えないが、フルサイズの充実を見るに、APS-Cの今後が気になる。
他のメーカーの動向はどうだろう?
オリンパス(4/3、m4/3陣営)ははっきりしている。
2010年10月29日発売のE-5と、2008年12月20日発売のズイコーデジタル 14-54mm F2.8-3.5 IIが最後だ。しばしばE-5の後継機が話題になるが、それは夢物語ではないだろうか。
ソニーは、フルサイズのα900を2008年10月に出すと、後継機種としてα99を去年の10月に出している。
ただ、APS-C機のラインナップも去年の上半期までに三機種が更新されているし、APS-C機が衰えるかどうかは、今のところ分からない。
一昨年の10月発売のα77の後継機が今後、どのタイミング出るかどうかで判断できるだろうか?
一方、ミラーレスのNEXは矢継ぎ早に新作を出している所を見ると、ミラーレスが主戦場なんだなぁと言う印象が強い。
例えば、NEX-5Nは一昨年の9月発売、後継の5Rは去年の11月と言うペースだ。翻ってα33やα55の2010年9月の発売に対し、現行のα57は2012年4月、α37は2012年6月に発売されていて、エントリー機種の優先順位は、NEXの方が高いのは間違いない。
次にリコー/ペンタックスなんだけど……
いきなりフルサイズは厳しいだろうなぁと言いつつ、645Dなんてあるから、化けるかも知れない。(と言っても、一般人が買うような商品じゃないが)
正直、戦略が見えてこない。
ぶっちゃけ、「リコーに吸収されて良かった!」って言えるのはお金の問題であって、そのように実感できる機種は、リコーからもペンタックスからも出ていない。
要は、「経営体力(HOYAのお目こぼし)さえあれば、単独でK-5IIもQも開発できたよね?」って気分。
細かいところを見れば違うのかも知れないし、「門外漢が何言ってる!」って怒られるかも知れないけど、(いい意味で)ペンタックスらしい商品だなぁと思えるのだから、悦ばしくもあり、少々残念な所でもある。
Qが一発屋じゃなかったのはよい事だけど、かといって、ミラーレスの主力だって言うには弱い商品だし……ニッチな所に這入り込んで行くには最適な商品だと言えるけど。
そう考えると、K5II/K5IIsのルートもそのセンで行くのかなとも思える。つまり、フルサイズほど大きいのじゃないけど、本格的な一眼レフが欲しいって層に訴えていくニッチな……
シグマは……どうするんでしょう?
ミラーレス作るなら、DP1~3に力を入れていくんじゃないかなぁ。アレコレ手出しできるかなぁ。
むしろ、見てみたいのはFoveonセンサー載っけたフルサイズの一眼レフだなぁ(願望)
他にもサムスンだの、富士フイルムだの、ポラロイドだのがミラーレスに参入(予定)している。
フジとポラロイドは兎も角、サムスンが這入り込んできたのは意味深い。つまり、光学的なノウハウと言うハードルが低いのだ。
そうなると、ただの電気屋さんでも作れると言える。(実際、デジカメ黎明期、様々な家電メーカーがコンデジを作っていた)
今後は、中国の微妙なメーカーからもミラーレス出てくるんじゃないかな? 一応、フィルムの一眼レフ作ってるぐらいなんだし。
「フルサイズ嫌いみたいな事言っときながら、フルサイズ押しかよ!」とか言われそうだが、流れがそうなっていそうだ。その辺はお間違いないように。
願望と予想は別だ。
そこで、しばしば聞かれる話が、EVFの応答速度や、AFのスピードぐらいしか一眼レフが勝てる分野はなく、そうしたものは、技術革新により遅かれ早かれ、一眼レフに追いつく。と言う事だ。
勿論そうだ。
だから、最終的に一眼レフが(主戦場から)消えるのは間違いない。ここで論じているのは、消えていく順番である。
消えるというのは語弊があるが、例えば、腕時計は今や携帯電話に置き換えられ、話題になるのは所有価値としての高級品ばかりだ。
レンジファインダーだって、作っているメーカーは限られているし、それらは決して安物として売っていない。
こう言う言い方は怒られそうだが、D4を買うシロウトは、それがプロの持つ機材だから買っていると言う部分がある。
そう言う層の為の商売は、しぶとく生き残っていくだろう。
では、一眼レフがAPS-Cである事に有利な点はどこにある?
そうした流れの節目に入ってきているのは間違いない。
大きな事件でも起こらなければ、ここ数年で、流れははっきりと見えてくるのは断言して良い。
さて、もう少し先(ひょっとしたらこっちの方が早い)の未来に関してもう一つ。
フルサイズのミラーレスである。
ソニーがRX1と言うフルサイズのコンデジを出せたのだから、遠くない時期にお望みのカメラが出てくるのは想像に難くない。
そうした商品が出てきて、更に、プロユースに踏み込んでいくのはまだ先の話かも知れないが、今の技術の延長線上には、そうした商品が存在する。その頃が、一眼レフの終焉である。
ただ、デジカメの世界にはもっと野心的な試みもなされている。何処かの時点で、革新的な商品――ピント合わせ不要で、高速度撮影の中から好きなタイミングを選ぶようなカメラ――などが出てきたら、またそれはそれで面白い未来が待ち構えている。
期待はどんどん裏切ってくれた方が嬉しい。
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