2013年1月13日日曜日

カメラ自身は写らない

「カメラ自身は写らないんだから、カメラの性能の方が大切だろう」
 と、言う意見には、「カメラの値札は写真には写らない」の一言で尽きる。

 いや、レンズもファインダーを覗くだけで、被写体が輝いて見えるレンズ、そうでないレンズとあるから、確かに性能の違いは、生成物に多いに影響を与えるのは分かる。
 しかし、重箱の隅をつついたようなレビューを見て、「コイツらに利きレンズ、利きカメラをやったら何処まで答えられるだろう?」と思う事はないだろうか?

 充分に承知している人が、「空気感」や「ヌケ」と言った言葉を使うと、テレビで初めて聞いた言葉を使いたがる子供のように、難しい顔をして「このレンズは……」と語り出す人がいる。そういうのを見ていて、「ああ、なるほど」と手を打つ人がどれぐらいいるだろう?

 カメラの趣味とは、畢竟、格好を付ける趣味である。
 スペックによって、ブランドによって、値札によって、歴史によって人は格好を付けたがるものである。

 「女子カメラは、『写真撮ってる私可愛い!』だろコノヤロウ」なんて意見もありますが、そんなコト言うなら、クラシックカメラ持ってるヤツも、フルサイズのデジイチ持ってるヤツも「こんな経済力あるオレ格好いい!」と言うのになる。
 オレは表現やってるんだ! とか言ってる人間が、カメラをセーフティブランケットとするような場合は、そんなに珍しくない。
 だからといって、写真が下手だとまでは言わないが、自分のファッションは認めても、人のファッションを否定するというのは、いい歳扱いた大人のやることではない。


 いわゆる「女子力」の為だろうと、それを自身で楽しんで、それが己の幸せに繋がるのであれば、他人がとやかく言う事ではない。
 女性の間で流行るファッションを差して、「男の俺から言わせると、全然可愛くないし」とか言う"モテない男"の言葉は、決定的な女性理解を欠いている。
 「社宅や団地の主婦連が隣近所の収入を気にする」と言うイメージから、女性は他人からどう見られるかを過剰に気にすると思い込む男子は多い。しかし、実際の所、いい歳こいた男が、友人知人の勤めている会社がどうだとか言う見苦しい話をする事は、それほど珍しくない。(傍で聞いていて反吐が出るが)
 そういう所からすると、"みみっちい人間"の存在は男女どちらも大差なく存在している。

 それならば、経済力なんかで誇る事よりも、センスで誇る人間の方が余程好感が持てるのではないだろうか? そのセンスを理解出来るか出来ないかは兎も角……