2013年1月29日火曜日

ピンホール自作のお話

 古いお話なので、思い出し思い出し書きます。

1.そもそも原理的なお話

 光は直進します。小さい穴があれば、その穴だけ通って反対側に通り抜けます。
 左斜め上から来た光は、穴を通って、右斜め下に向かい、左斜め下から来た光は、当然、右斜め上に抜けます。穴の中に、真っ直ぐな棒を突っ込むイメージですね。
 穴の向こう側には、棒の始点にあった光が写されるので、そこの色だけが見えるはずです。
 穴のこちら側の一点と、あちら側の一点は一対一の関係にあります。その対が、穴の向こう側のあらゆる点で起こるので、穴のこちら側では像を結ぶのです。

 もし穴がなければ、左斜め上の光は、右斜め下に向かう以外に、真っ正面にも、左斜め下にも……つまり全方向に向かいます。こちら側の壁のある一点では、あらゆる方向の光を受け止める事になり、全部混ざってしまいます。他の点でも同様なので、大きな穴では像が結ばれないのです。

2.回折現象?

 しばしば、ピンホールカメラは、光の回折を利用していると説明されますが、間違いです。
 ピンホールカメラは、あくまでも光の直進性を利用したカメラです。

 回折とは、光は障害物を回り込む性質があり、穴の大小によらず一定量の光は直進しません。
 穴が小さいと、光量そのものが減り、回折光の比率が高まります。この回折光が、ピンホールの解像度低下の原因になります。
 普通のカメラでも絞りを大きくしすぎると回折による解像度低下が起きると言われますが、言っている事はピンホールのそれと同じなのです。

3.製作

 ピンホールといえども、中空の穴なので、埃の事とか考えると、精神衛生的によろしくないですね。
 なので、以下の要領で、プロテクター付きピンホールを作成しました。
①レンズキャップに穴を開けます。
②φ40.5mm→φ49mmのステップアップリングを接着します。なるべく中央になるように……
③ステップアップリングの大きさに合わせて板を切ります。
 ここでは、t0.2ぐらいのSUS板を使いました。
④板に穴を開けます。(0.1mmオーダーですね)
 手で穴を開ける場合なら、t=0.1mmぐらいのアルミ板を買ってきて、千枚通しで穴を開けてもいいでしょう。
⑤φ49mmのプロテクターを買ってきて、この板を、先のステップアップリングの間に挟みます。
⑥カメラに装着して撮影。




4.写真

 日中の屋外でないと、ファインダーが真っ暗で何も見えません。
 ISO感度は当然MAXぐらいまで上げないと撮影にならない……





 正直、すぐに飽きます(ん


※なお、この改造を参考にして、カメラ並びに周辺機器に不具合が生じたとしても、何人も責任を問われないものとします。