2013年2月28日木曜日

今日のポラロイド修行


 って事で、白川公園の例のドーム。
 ローキーで行こうと一段落としたらこの勢い。上手く行かないモノです。
 折角なので、台紙を外して、乳剤を洗い流してみたらこんな感じになりました。

 柔らかいブラシなんか使って、優しく丁寧に、でもしっかり洗えたら、もうすこマトモに洗えたと思う。
 あと、これを暖かいお湯に暫く浸けると、表のフィルムも外れるらしいんだけど、張るところがないので、ここまで。

一眼を使わない写真趣味⑤~フィルムカメラ③

 と、言う事で、今回は、フルマニュアルと、露出を決められないカメラのお話。
 フルマニュアルというと、難しそうに感じますが、要は、露出計の表示に絞りやシャッタースピードを合わせればいいので、特別難しい事はありません。
 絞りとシャッタースピードを好きなように組み合わせられるので、慣れると、こっちの方が余程便利です。

フルマニュアル

○Rollei35シリーズ
 もう、コレを推さずに、何を推すんだよ!
 高級コンパクトカメラの草分けですよ!
 ハーフカメラにも思えるぐらいの大きさ。掌に収まる可愛いカメラながら、写りはしっかりしていて、スナップショットだけなら、このカメラだけでいいぐらい。
 ここ最近は、デジカメよりもよっぽど使ってますよ。
 勿論中古品を手に入れるしかないのですが、価格は美品でも三万円切るぐらいなので、うっかりした中古一眼レフより全然使える!

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm40mmT系統3.5
S系統2.8
0.9m1/500~1/2,B
フォーカス内蔵
フラッシュ
アクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしホット
シュー
SS/絞り取付可


○オリンパス ペンシリーズ(EE以外)
 前紹介したEEは、初心者でも使いやすいように、AEを導入したモデル。
 そうではないのは、フルマニュアルのカメラです。
 焦点距離はWを除いて標準、準標準レンズです。絞りはF3.5からF1.7まで、沢山のバリエーションが出ています。
 これも可愛いカメラですねぇ。ハーフカメラですが。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm
ハーフ
25(広角)~
32(準標準)
1.7~
2.8
0.6m~
0.8mぐらい
1/200~1/25,B
1/500~1/8,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなし基本的になし
シンクロ接点あり
SS/絞り取付可
※代表値を掻い摘まんだので、詳しい事は店員さんなどに聞いて!

 そうそう、このペンシリーズの成功に気をよくして、レンズ交換式にしたのがペンFなんです。
 ペンFはレンズラインナップも多いし、マウントアダプターも作られたから、一気にレンズ沼に足を取られそうですね。
 今回お話の趣旨から逸れるので、その辺にしておきますが……

 因みに、ハーフのフォーマットは35mmの半分なので、APS-Cよりちょっとだけ広いです。
 フルサイズに換算するには、1.4倍します。


○LOMO スメナ8M / スメナ35
 トイカメラとは言え、なかなかしっかりとした写りだって言うんで、トイカメラ界では一目置かれた存在。
 でもプラスチックボディでチープな感じがたまらない!
 お値段も中古で数千円という所。デットストックでも一万円しなかったり。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm40mm(準標準)F41m1/250~1/15,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしコールドシュー
シンクロ接点あり
SS/絞り取付可


○中古の二眼レフ
「何だ、そのいい加減な括りは!」
 と叱られるの覚悟でこんな事にしました。
 ローライフレックス6x6シリーズとでも書けば角が立たないのかな?
 いやぁ、本気で誰も把握できないぐらい似たような二眼レフが乱立した時期がありまして……大体が120フォーマットか127フォーマットなんですけどね。
 後半でトイカメラの二眼レフを紹介しますけど……

 立った状態のままカメラを覗き込まず撮影出来るので、街中で自然な感じで撮影するのに向いている。
 Rollei35なんか、知らん人が見たらただのコンデジと区別が付かないけど、この手の二眼レフは、大抵の人から見て「通」な感じに見えるので、ちょっと格好いいかも!

 とか、いい加減な事を言うと怒られますね。
 クラシックカメラ使う人は街中でもたまに見かけますが、二眼レフって実はあんまし見かけなかったり……どうなんですか?


基本的に露出の調整が無理なカメラ

HOLGAシリーズ
 フィルムのトイカメって言うと、ニッチ扱いされて、普通のデジカメとか置いてあるお店には無視される傾向にあるけれど、HOLGAばっかりはどういう訳か、ビックカメラにも置いてある。
 あと、トイカメや中古カメラを扱う系の雑貨屋さんにも確実に置いてある。
 と、言う訳で、トイカメ界の大御所と言えるカメラ。

 中国のカメラです。F11しかないのに、広東語で「とても明るい」って意味なのはどういう事なのかと……
 とにかく種類が多すぎる。
・フラッシュなし、フラッシュあり、カラースプラッシュのフラッシュあり
・120フォーマット、135フォーマット、インスタントフィルム用
・ガラスレンズ、プラスチックレンズ、ピンホール
・通常版、二眼レフ(風)、ステレオカメラ、ワイド撮影……
・色違い
 などなど。Wikipedia見ると、なんか他にも沢山ありそうだけど、よく分からん!

 テレコン、ワイコン、HOLGA向けストロボ、カラーフィルターなどなど、沢山のオプションが用意されている。120版に取り付ける35mmフィルムバックや、インスタントフィルムバックも用意されている。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
12060mm(広角)F111m1/60,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
ゾーンなしコールドシュー
シンクロ接点あり
基本ナシ(絞り)取付可


Dianaシリーズ
 コイツも色々面倒くさいぐらい種類が豊富。
 ざっと、HOLGAとの違いを言うと……
①カラーバリエーションが豊富
②形が可愛い
③交換レンズが他に5つあるし、レンズを外すとピンホール撮影が出来る。
④レンズが明るいし、ちゃんと絞り調整できる(ならフルマニュアルカメラの欄に入れろよ)
 って所です。
 HOLGAと同じく、35mmフィルムバックや、インスタントフィルムバックも用意されている。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
12075mm(準標準)F3.51m1/60,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
ゾーン付属
(取り外し可)
専用
(オプションで
アダプターあり)
絞りモデルに
よる

 他に、35mmフィルムのハーフカメラがDianaMiniで、110フィルム用がDianaBabyとあるが、フォーマットに拘りがなければ、オプション豊富なDianaF+が一番便利だ。


プラモデルカメラ
 その名の通り、自分で組み立てるカメラ。
 カメラの構造を理解出来る、夏休みの自由研究用カメラと言いましょうか……そんなところです。
 何の調整も出来ません。潔いというか、何というか。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm28mm(広角)F9.51mぐらい1/125
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしなしなし取付不可


LAST CAMERA
 こっちは、プラモデルカメラの続編。レンズ交換も出来るぞ。
 でも、光漏れ機能とか、完璧にトイカメ勢にターゲットを絞ったカメラだ。
 それにしても、スペックが不明すぎて困る。
 シャッタースピードから類推するに、絞りはF8~11だろう。最短撮影距離も、1mが相場だから、そんなもんでしょうと……

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm22mm(広角)
45mm(標準)
不明不明22mm=1/125
45mm=1/100
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしなしなし取付不可


学研の二眼レフ
 これも組み立てるタイプ。
 二眼レフの形だけど、当然トイカメなので……普通の二眼レフだとは思わないで下さい。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm28mm(広角)F11らしい0.5mぐらい1/100とも
1/150とも
言われる
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしなしなし(絞りリング)取付不可






blackbird,fly
 誰が組み立てなんてしてやるかよ!
 って人には、こちら。学研のよりもスペックは上。写りも大丈夫だと思う。
 カラーバリエーションも豊富なので、学研のより見た目がいいしね。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm33mm(広角)F7不明1/125
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしホット
シュー
絞り取付不可


クロイサンゴシリーズ(くま、ねこ他)
 ピンホールと言えば、コイツを出さないわけにはいかない。
 他にも色々あるけど、ボール紙を組み立てるだけの簡単な作りなので、かなりお手軽。
 露出時間は、1~2秒。露出を計れば、自由に露出を制御できるぞ! って、そこまでするかね。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm20mm(広角)F130不明手動
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしなしSS取付不可




 と、大体こんな感じです。
 トイカメの世界も、一度足を踏み入れると、もの凄く深い沼なので、用法用量を守って……

 なんて、結構、最近のカメラを取り上げたけど、古いカメラを救い出して、再びお天道様の下に連れ出してあげたいなぁとか何とか。
 こんだけ愛していたら、八百万の神様よろしく、美少女に転生して(ry

2013年2月27日水曜日

今月二回目のフィルム分①~ドール編

 何とか、二回目にこぎ着けました。
 相変わらずカメラはRollei35S、フィルムは富士フイルムPROVIA400Xです。
 撮影データは、EXIFに入力したんで、興味ある人は見てみて下さい。



 以前にも書きましたが、最短撮影距離が、0.9mもあるんですよね。(昔のカメラと言う意味では標準的ですが)
 そんなわけで、室内撮影だと構図が限定されて面白くないんですけど、表に出てみると、光の事もそうですが、背景があるんで凄い楽。
 いやぁ。人間撮るのもスタジオよりロケの方が面白いしね。

2013年2月26日火曜日

【ニコ動】08.何はともあれ、露出の話(後編)


 そんな訳で、後編です。
 マニュアル撮影のプロセスとか、数字の意味とか、その辺を少々。
 いつも通り、あんまし身にならない話です。算数の話ですけど。

 2の-1/2乗がどうのって話より、「ミラーレスはコントラストAFだからイマイチ……」とか知った口利いた方が、話が盛り上がり(?)ますからね。
 次回は、少しは実用的な話が出来ればいいのですが。

2013年2月25日月曜日

今日のポラロイド修行

 今日のポラロイド修行。
 露出のミスだったり、手ぶれだったり……

 室内での撮影は鬼門だなぁとかいろいろ。否、その前に色温度変換フィルターが必要なんじゃないかとか色々ともう所はある。
 う~ん。黄色被りを"味"として見ているんだから、別にそれでもいいっちゃぁいいんだけど。

 ふと思ったけど、PX680のフィルム入れて、どうにかこうにか露出計を補正すれば、高速シャッター切れるんじゃない? って思うんだけど、誰か何か、そう言う改造している人いませんかね?
 素直に680系使えって話なんですけどね。この前、ジャンク箱で見かけたの、残ってたら捕獲してくるかな?

画角で考える構図の話

 望遠レンズを、遠くのモノを撮るってだけの道具にしている人、いたりしませんか?
 広角レンズの遠近感、望遠レンズの圧縮効果を利用して、意識的に画角を利用しましょうってお話。

 って事で、先ずは15mm(35mm換算22.5mm)と言う広角で撮影した絵。

 足が小さく、遠く見えます。一方、頭は大きくなっていますね。これが広角レンズの遠近感という奴です。ここまで来るとデフォルメの域ですけど。

 次が28mm(35mm換算42mm)。つまり標準レンズ。

 無難な感じですね。程よい遠近感があります。

 これが50mm(35mm換算75mm)。中望遠レンズです。

 頭から足先までバランスが良いように見えますね。
 前二つに比べて、等身が大きく見えて、大人びているように感じます。
 頭は大きくならず、足先は小さくならず……ポートレートに中望遠がよく使われる理由はこんな所にあります。

 さて、これ以上、焦点距離を大きくすると、今度は遠近感がなくなってきます。
 と、言う事で、何度も登場しますが、この写真です。

 左のように、背景を大きく写したい(背景が富士山や雄大な景色だっりする)場合は、広角レンズを使います。
 右のように、背景を整理したい場合や、遠くのものを被写体の大きさに引きつけて撮影する(例えば、道路標示がモデルで、後ろのトラックが遠景にある高層ビルだったりする)場合には、望遠レンズを使うものです。

 と、言う事で、ズーミングをする時も、その画角が自分の撮りたいものに適しているかどうかと言う事を考えましょう。
 かくいう自分も、メインの被写体を画面の中に入れる事だけを意識して、背景のことに意識が行かなくなってしまいがちですけど……

2013年2月24日日曜日

一眼を使わない写真趣味④~フィルムカメラ②

 今度こそカメラ紹介です。

 今回は、無駄に高いカメラ、重いカメラは紹介しないって事で、ライカやコンタックス、ハッセルブラッドと言ったレンズ交換式のカメラは無視します。

 この辺は、ファンが多いので、情報も多い事でしょう。本もいっぱい出ています。頑張って勉強してくださいませ。

 中古カメラに関しては、それなりに流通していて、手に入れようと思えば、何とでもなるようなラインナップを心がけました。
 なので、「何であの名機が乗ってねぇんだよ!」と突っ込まれるような感じになると思いますが、初心者向けという部分も含めてご覧下さい。
 あと、一部の例外(AF、一眼レフ、二眼レフ、レンジファインダー)以外は、目測撮影か固定焦点になります。


 なんて言いつつ、ロモグラフィー(Lomography)ホルガ(HOLGA)の名前を覚えていれば、大体のトイカメは網羅したようなもの! (と言うと、怒られそうだな)
 この界隈は、オプションや派生が豊富なので、その方面でも楽しめます。
 取り敢えず、トイカメラでググって貰えればいいんじゃないかなとか。

 と、言う風なオチでは、話になんないので、ずらずらっと書いていきます。
 差し当たりは、初心者向きから。


○使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)
 今作っているところは、富士フイルムコダックだけです。
 カメラを持つのを迷っている人向け……数百円から手に入ります。
 現像代と含めても、二千円も出さずにフィルム写真体験が出来ます。

 固定焦点だし、シャッタースピードも絞りも固定です。つまり、考える必要は一切なし!
 フラッシュ付きなので、室内撮影も出来ます。
 普通に写真屋さんに置いてあるので、一度手にしてみてはどうでしょうか?

 世の中には好きな人がいて、使い捨てカメラのフィルムをリバーサルに入れ替えて使う人もいます。(但し、フラッシュの放電が危険なので、お勧めは出来ません)
 カメラの性能に左右されないので、写真としての腕が試されるので、ある意味玄人向けのカメラかも知れませんね。

AF/AE付きカメラ
 要は、フルオートのカメラですよ。
 デジカメ登場前夜のカメラは、大体全部、こんな感じの機能が付いていたんですけどね。
 でも、今になれば、殆どジャンク扱いですねぇ。って事で、ここでは、新品で手に入るのだけを紹介。

FUJIFILM NATURA CLASSICA
 ちょっと前まで生産されていた全自動の35mmフィルムカメラです。
 巻き上げも露出もフォーカスも全部オートです。でも、露出補正も出来るので、考えながら撮影する事も出来ます。
 28mmから56mmのズームレンズが付いているので、少しお気軽な感じですね。
 白と黒があり、白を新品で手に入れるのは難しいかも知れませんが、黒はまだ在庫があちこちにあるので探してみて下さい。
フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm28-56(広角)2.8-5.40.4m1/360~2'
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
AFありなしプログラムAE
(露出補正可)
取付不可

○FUJIFILM KLASSE SKLASSE W
 単焦点レンズの付いたフィルムカメラです。
 こちらもフルオートで撮影出来ます。また、絞り優先AEも使えるので、絞りによる撮影の効果を利用できます。
 焦点距離は、Sの場合38mmと言う準標準レンズ、Wの場合は、28mmと言う広角レンズになります。
フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mmS=38(準標準)
W=28(広角)
2.80.4m1/1000~1/2,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
AFありなしプログラムAE
絞り優先AE
(露出補正可)
取付不可


AE付きカメラ
マニュアルフォーカスor固定焦点
 AEが付いているので、まだ露出のことを深く考える必要がありません。
 固定焦点だったり、何やらで、先のより不便なのですが、その分、色々試して、慣れていくと言う感覚としては楽しいカメラですね。

Lomo LC-A / LC-A+ / Lomo LC-Wide
 LC-Aは、ソ連のレニングラード光学器械合同(ЛОМО)の生産していたカメラで、写りが面白いって言うんで、ウィーンのアバンギャルドな人達に熱狂的な支持を受けていた。
 その後、LOMOはLC-Aの生産を終了。先の運動家がLomographyとして生産を始めたのがLC-A+。
 無印と+との違いは幾つかあるが、+では多重露光機能が付いていると覚えていればいい。
 当然、無印の方は入手困難である。

 Wideは17mmと言う超広角レンズを搭載したモデルで、Lomographyになってから作られたもの。
 オプションとかは、Lomographyのサイトを見れば分かるように、色々ありますので、買い足して楽しむ事も出来ます。
 また、後日説明することになると思いますが、インスタントフィルムが撮影出来るようになるオプションも存在しています。
フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm+=32(広角)
Wide=17(超広角)
2.8+=0.8m
Wide=0.4m
1/500~2'
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
ゾーン
フォーカス
なしホット
シュー
プログラムAE
露出補正可
取付可


リコー オートハーフ
 昔のカメラです。当然、中古品を探してくるほかありません。でも、結構あちこちで見かけます。
 名前の通りハーフカメラで、通常の半分のサイズの写真を、通常の倍の枚数撮れます。
 初歩的なAEが入っていて、固定焦点のカメラなので、何も考えずにさくさく撮っていくのが吉なカメラです。
 焦点距離は25mmですが、ハーフ判なので35mm換算で35mmです。
 シンクロ接点が付いているので、フラッシュを取り付けることが可能です。ただ、専用のフラッシュを見つけるか、コールドシューを取り付ける金具を見つけないといけないので、購入時にお店に確認した方が良いです。
 小さくて可愛いですね。
フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm
ハーフ
25(広角)2.82.5m1/125,1/30(固定)
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしオプション
シンクロ接点あり
シャッター速度優先AE取付可


○キヤノン ダイアル35
 こちらも似たような仕様のハーフカメラ。
 変わった形なので、すぐ分かる。
 こっちはコールドシューもあるので、ストロボ用のパーツを探すのに苦労しなくて済みそうですね。
 焦点距離は若干標準寄りで、換算39.2mmです。
フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm
ハーフ
28(準標準)2.82.5m1/250,1/30,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
ゾーン
フォーカス
なしコールドシュー
シンクロ接点あり
シャッター速度優先AE取付可


○オリンパス ペンEEシリーズ
 オリンパスペンは、廉価かつ高性能なカメラを目指して作られたハーフカメラです。
 様々な種類が出ていますが、他のはフルマニュアルなので、後でまとめて説明します。
 EEシリーズはAE搭載で、シャッタースピードや絞りを考えずに撮影出来るモデルです。
 固定焦点orゾーンフォーカスです。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm
ハーフ
EE=28(準標準)
EES=30(準標準)
EE=3.5
2.8
1.5m1/250,1/30,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
EE=固定焦点
EES=ゾーン
EFはあり。EE-2とEE-3に
ホットシュー
シャッター速度優先AE
露出補正可
取付可


○オート110
 一眼レフは紹介しないと言いつつ、紹介します。
 オート110は名前の通り、ワンテンフィルムを使うカメラで、凄くちっちゃい一眼レフです。
 これでも一眼レフなんで、ファインダー覗きながらピント調節が出来ます。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
11018-70mm
単焦点から
ズームまで色々
2.81.5m1/750~1'
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアル
フォーカス
オプション専用ストロボ用プログラムAE
(スーパーは
露出補正可)
取付可


 取り敢えず、フルマニュアルカメラや、露出を制御できないカメラは後回しにしました。
 古くて可愛いカメラは他にも沢山あるから、探してみて下さい……と、いい加減な振り方をして、次回に……


2013年2月23日土曜日

昨日はネコの日!

 なので、近所の公園でぬこ写。
 ここいらのネコは超絶人なつっこいので、こんなオイラでも距離を保って、座っていたりすると、撫でられにやって来ます。
 とは言え、捨てられた猫なんだよなぁと、問題の根深さを感じるわけで……
 その手の団体が譲渡会を開いたりしています。「家族」なんだからお金を出して買ってくるより、こういう所でのご縁を大切にしたいですね。
 ――なんて言いつつ、自分は自己管理能力すら怪しいモノなので、ネコの世話が出来る自信はなくて……と言い訳しておきます。







 あと、何ぞ銅像。

 他にもドールのロケやったけど、ひとネタ仕込んだので、またの機会に公開します。

2013年2月22日金曜日

D7100

 ただの妄想垂れ流しの時間だ!

(なので、凄くどーでもいい話。せいぜい、リンク集ぐらいに思って下さいな)

Nikon | ニュース | 報道資料:高い描写性能と被写体捕捉性能を小型・軽量ボディーに凝縮したニコンDXフォーマット デジタル一眼レフカメラ「D7100」およびワイヤレスリモートコントローラー「WR-1」を発売
D7100 | ニコンイメージング

ニコンがデジタル一眼レフカメラ「D7100」を3月発売予定、13万円台から(GIGAZIN)
ニコン、光学ローパスフィルターレスの「D7100」(デジカメWatch)
ローパスレスに“対DX1.3×クロップ”、DXフォーマット最上位機「D7100」(デジカメプラス)
D7100:ニコン(nikon)(GANREF)
ローパスレスでDXフォーマットの頂点! ニコン「D7100」を発表(ギズモード)

D7100 ボディ
   NikonDirect / AMAZON / 価格コム
D7100 18-105VRレンズキット D7100LK18-105
   NikonDirect / AMAZON / 価格コム

D7100 16-85VRレンズキット D7100LK16-85
   NikonDirect / AMAZON / 価格コム

D7100 18-200VRIIレンズキット D7100LK18-200
   NikonDirect / AMAZON / 価格コム





 D300Sの後継機が出ないって言ってたから、これを機会にフルサイズに移行するかしら……とか考えていた。
D300にあって、そして、僕の中で外せない基準は、以下の二つ。(他にもあるけど)

①ファインダー視野率100%
②51点以上のフォーカスポイント

 ファインダー視野率は、メーカーもちゃんと気を遣ってくれているのか、近頃のミドルクラス以上は大丈夫になった。
 D600でもD7000でも100%だ。
 何故ここに拘るかというと、フレーミングの時、割とギリギリまで見ていたいと言う感覚のためだけだ。
 97%で撮り続けていたら、きっとその状況に慣れるのだろうけど、しかし、今までずっと100%でやってきたのだから、これは仕方ないことだ。

 51点のフォーカスポイントだが、「中央に合わせてずらせばええやない?」って言う意見は尤もだが、マクロ撮影でマニュアルレンズなんぞ使っていると、その方法ではピントが外れる。
 目が悪いので、何だかんだでフォーカスエイドが必要なのだ。
 これは、D600でもD7000でも39点なのでNG。

 D600で更に気になるのが、上限のシャッタースピードが1/4000secだって事。
 明るい環境だと何気に1/8000secは使うものだ。
 ってことで、D600は更にダメ。

 となると、D800しかないのかなぁ。レンズも何本か揃えなくちゃいけなくなるなぁ。
 とか考えていたところに、望み通りの性能のAPS-Cカメラが出てきたので感激です。

 いやぁ。後は、金銭的な先行きさえ明確になれば、すぐに買えるんだけどねぇ。
 それと、D300のもらい手を見つけるって事も考えないと……と、皮算用している次第。


 とか言いつつも、現在のシステムにそれほど不自由を感じていないと言う所もありまして、どうだろうなぁ。どうなるんだろうなぁ。


 なんて話してても、あんまし面白くないか……注目機能とかをさらっと。
 このカメラ、望遠がらみの機能が突然充実している。

○対DX1.3×クロップ
 FXフォーマットでDXフォーマット使う要領で、DXフォーマットでm4/3ぐらいのフォーマットを使うって発想って、何で今まで誰も考えなかったんだ!
 とか言いたいところだけど、要はデジタルズームだよね……
 とは言え、設定一つで(35mm換算)27-300mmのレンズを、36-400mmにチェンジ出来るのは、運動会のパパさんには重宝する機能だろう。

○f/5.6 超~f/8対応フォーカスポイント
 300mmF4に二倍テレコン付けて、600mmF8のレンズになってもAFが利くようになるって言うのは、鳥とかスポーツとか撮影する人には便利かも知れない。(或いは70-200mmF4)
 高価で重い300mmF2.8とか買わんで済むって訳ですよ。
 そうなると、300mmF4を新しくして、VR追加したのが出てきてもおかしくないんだけどなぁ……

○ローパスフィルターレス
 いやぁ、最近のカメラのトレンドですね。でも、そんなに感動はしていません。
 そりゃぁまぁ、解像感は出るでしょう。でもなぁ。スペック主義の人って、「ローパスレス」ってだけで満足するんだよなぁ。
 例えば、ナノクリスタルコートだって、ゴーストやフレアを押さえる技術だって言うのに、アレでレンズの性能が決定されるぐらいに思い込んでいる人もいる。
 何にしても、レンズがカスなら、どうしようもないことだし、この辺に関しては、ああ、いいですねと微笑んでおくぐらしかないかな。

 他は、ファインダーが見えやすくなったとか、ファインダーを立てようが寝かせようが、水準器が出てきてくれるとか、細かい所にも嬉しいところがある。
 ただ、シンクロターミナルと10ピンターミナルが付いていないって所が泣き所か。
 シンクロターミナルは、オプションでどうにかなるけど、10ピンの方は諦めるしかないのか。アクセサリーターミナルの仕様が明らかになれば、Arduinoで制御できるようになるんだろうけど。



 と言う事で、買うとしたら追加のバッテリー、液晶フィルム、SDXCのSDカード二枚は必須として、「GP1用アクセサリーターミナル用ケーブル GP1-CA90」が行方不明なんで、買わなくちゃいけないなぁorz
 +2万円は覚悟しなくちゃならんなぁ。

 あと、「ニコン、方位記録に対応したGPSユニットGP-1A」ってのも出てきたけど、GP1の精度の微妙さって治ってるのかなぁ……

 「ワイヤレスモバイルアダプター WU-1a」はどうしようかなぁ……スマホに転送することあるかなぁ……

2013年2月21日木曜日

今月の現像分⑧

 今月の分最終回! 調子が良ければ、二回目行くかも知れないけどまぁ、その時はその時で……



 上の写真は、わざとひっくりかえしてやったんだよ。
 なんか、頭押さえつけられている感じがするだろう……天地が逆転したら、何処に足が掛けられるかな? と考えながら、空を見るのも悪くない。



 しかし、それにしても、曇りや雨の日の写真が本当にない。
 散歩には出掛けているけれど、やっぱり苦手。
 影が薄くなって、ポートレートやブツ撮りには持ってこいな天気なんだが。

2013年2月19日火曜日

【ニコ動】07.何はともあれ、露出の話(中編)


 早速作った中編。
 今回も、あんまし楽しい話じゃない。

 露出をコップの中の水に例えるアレです。
 絞りやシャッタースピード、ISO感度、増感についてあれこれお話しししています。

今月の現像分⑦

 ハトの足跡って、結構目立つんだけど、写真にはなりにくい……雪が降ってくれて有難い。


 地下鉄の照明って前から薄暗くて陰湿で、今回の節電で尚更、重苦しくなる。
 名鉄名古屋駅も、ラッシュ時以外は減灯するものだから、明るい地上から地下に入ると途端に陰鬱な感じになる。
 でもなぁ、こう言う事言い出すと、非国民扱いされるんだろう? 若い女がお洒落すると国防婦人会がすっ飛んでくる時代みたいだなぁ。



2013年2月18日月曜日

【ニコ動】06.何はともあれ、露出の話(前編)


 露出について、基本的な所をまとめました。
 主に、プログラムオート、絞り優先モード、シャッタースピード優先モードを使っている人向けの話です。

キーワードは以下の通り。

適正露出、露出補正、露出アンダー、露出オーバー、ハイキー、ローキー、逆光、測光モード、中央重点測光、スポット測光、マルチパターン測光、分割測光、AEロック

 露出オーバーだの何だのって話は、フィルムカメラ前編でお話しした事の焼き直し。
 適正露出の話は、白飛び、黒つぶれをなくせば、それでいいというのではなく、自分が欲しい絵が撮れてこその適正だというお話。
 その上で、ローキーやハイキーを自分で選ぶ事にも触れます。
 逆光や、被写体の色による露出補正のお話もあります。
 後半では、測光モードと、AEロックの使い方を解説して、次回のマニュアル撮影にお話を繋げるという内容になっております。

2013年2月17日日曜日

今月の現像分⑥~ノンリニアだったりリニアだったり

 直線見つけると、直線で区切りたくなるのは一つの病気。
 Photoshopを扱うのを仕事にしていると、何でもかんでもレイヤーとして切り分けたくなるみたいな話で……
 でもまぁ、そういうのばかりで絵を作っても、「まぁ、素敵な絵ですね」にななったとしても「これは凄いな」にはならないんですよね。難しい事に。
 そこで思うのは、型破りと形無しの話。
 型破りというのは、形式を熟知した上で、創造的破壊をする事を指して、それを全く知らない人が、型と違う事をやろうとすれば、形無しになりますよってお話。
 粉本芸術に堕ちるのは嫌だけど、やっぱり大切なモノはしっかりと身に付けておかないと、先には進めないのかなぁと思いつつあります。





2013年2月16日土曜日

こういうのいるよね&連写の話

 カメラ話だって言うんで、どんなもんかなぁとか思って、普段見ないテレビを付けてみる。
 話は「カメラかじってる芸人」って事なんだけど、このブログみたいになかなか生意気な事いっていて、少しだけ笑えました。
 途中からしか見てないから、よく分からんが、最初っから見てたら、途中で消していたなって感じだと言っておこう。
(見てないところは、感想書いたブログとか見て補完しました)



 「初心者が持つカメラじゃない」とか言うけど、それって単に妬みだよね。
 自分より格好を付けている奴に腹を立ててるだけでしょ?

 逆に安いカメラだと笑われるし。一体何を持てば気が済むんだろう。

 何ぞ、ミラーレスをコケにしておったなぁ。大体、この辺で程度が知れると言うモノだ。
 所詮は、「カメラかじってる」であって、「写真かじってる」じゃないんだなと。
 写真じゃなくて、カメラで判断する人間は所詮そんなモン。

 確かに空と猫、犬、カプチーノ、サボテンしか、アルバムになかったら、引くと言えば引くのだけど……ガキの写真も大概やぞ。


ファッション感覚でカメラ持ってるAKBメンバー発狂しててワロタ

 ぶっちゃけ、人のこと馬鹿に出来るほど上手い写真か? オッサンの写真見て涙流したとか、儂らには、ホントどーでもいい話なんだし。
 同様に、AKBの誰彼の写真にも興味はないけどさ。


 「写真教えて下さいって来る人が多いけど、オレがだめ出しするとみんなやめていく」みたいな武勇伝を語っていたが、馬鹿なんじゃないだろうか?

 そんなわけで、何度でも書くけど、「俺は写真上手いぞ」って顔して一眼レフぶら下げてる人間だって、格好付ける為にカメラぶら下げているだけじゃない。
 実際、あんな写真なんだし。
 ファッション感覚でカメラぶら下げるのと何が違うのよ? 粋がって初心者馬鹿にしているだけ有害じゃない?

 誰が何を撮ろうと勝手なんだろうけどなぁ。
 それを「初心者は……」みたいな事を言うのは、単に初心者相手に優越感を得たいだけじゃん。

 格ゲー初心者をフルボッコにして喜んでる古参が、ゲーセンの客を減らしてる原因みたいな話だ。
 そう言うオナニーの為に、これからカメラメーカーのいいお客さんになる人を潰して、一体誰の為になるんだろうか。
 嫌いなら無視すればいいじゃん。自分の邪魔をしているわけじゃないんだからさ。

 僕は、写真が好きだし、多くの人にカメラを手にとって欲しいから、こう言うブログを書いている。
 下手な写真を撮る人が増えても、裾野が広がるだけ嬉しい。だから、傲らないように気をつけているつもりだ。
 ああいう風に、初心者を門前払いしたり、脅して追っ払ったりする人が凄い邪魔だし、酷く腹が立つ。だから、座視しない。




 で、ここからが半ば本題、連写の話。
 連写って言う程重要じゃないよね。って事を後半書きます。

 さて、あの彼は、連写しまくってるって自慢もしていたけど、どうなの? アレ。
 むしろ、恥ずべき事のような気がするぞ。そりゃぁ、3000枚も撮ったら、一枚ぐらいはマシなのが撮れるよ。中途半端な逆光とか目を瞑るとして。(まさか、±のボタンの使い方を知らんってこたぁないよな?)

 この程度なら連写せんでも、割と容易く撮れるんだが何か?

 連写して、偶然良いものを選ぶのと、色々考えながら、写真を撮って一つを選ぶのは違うんですよね。
 写真はシャッターを切れば切るほど上達すると言いますし、僕もその通りだと思いますが、考えもせずにシャッターボタン押し続けるのがどれほど身になるのか謎ですね。

 連写は、連写のコマ間は写真が撮れないわけですよ。と言う事は、ベストと言える位置が、そのコマの間にあったらどうするんだ? って話なんですよ。

 野球の写真ならインパクトの瞬間にシャッターを切れば、その瞬間は撮れる。でも、その前から連写したら、インパクトの直前と直後の二枚になってしまう可能性もあるでしょ? むしろ、その可能性の方が高いよね。
 スポーツカメラマンは連写していても、一発目はちゃんと、決定的瞬間を狙ってますよ。

 これは、何にでも言える話で、例えば置きピンして鉄写するとするじゃないですか。
 時速60キロで電車が走っていたら、秒速で17メートル。秒間7コマのカメラで撮ると、コマの間で2.3メートルも移動するんですよ。
 ベストショットと言える範囲が、2m以上もあるって考えにくいじゃないですか。
 となると、ベストショットの位置を狙って撮った方が、上手い写真になりやすいって分かりますよね?


 まぁ、ざっくりこんなもの。
 釣られたら負けって話だけど、そろそろネタが足りなくなってきたのでorz

2013年2月15日金曜日

一眼を使わない写真趣味③~フィルムカメラ①

 今回は、普通にカメラ入門編みたいな話になった気もしないでもないけど……要所は押さえているはずです。

 前回は、フィルムの基礎知識を書きました。
 じゃぁ、結局、何を用意すればいいんだ! って事になりますね。
 現像もスキャンもお店任せでいいやって所から始めるなら、カメラを用意するだけで大丈夫です。

 いや……フィルムと現像、プリント代だけでカメラをレンタルしてくれるキャンペーンもたまに見かけますし、よく使う写真屋さんでは、月一回ペースでワークショップをやっていたりします。
 そういう所に参加すれば、2500~3500円ぐらいで一日、フィルムカメラを使ってみる事も出来ます。

 以前から僕は、カメラ選びは、ファッション感覚でよいと言っています。
 なんかこう言うスタイルを、「女子力」的なんで嫌だとか何だとガタガタ抜かすヤツもいます。しかし、所詮、同じ穴の狢だです。仮に、「写真を追求する余り外見を気にしない」って人がいれば、逆に人がどんな格好で写真を撮っていても気になりませんからね。
 ゆるふわ系の女の子が可愛いトイカメ持っていても、若造がクラシックカメラ持っていても、年寄りが無駄に高いカメラ持つのも、全部全部、格好付けです。画質がよいだの、雰囲気が楽しいとか、大抵言い訳ですから、格好から入るのは恥ずかしいことじゃない。
 とは言え、無駄に難易度の高いカメラをいきなり持つと言うのもアレなので、基礎知識ぐらいはまとめて置こうと言う事で、今回の回になります。

フォーマットの話

 前回書いたように、35mm(135、ライカ判)、中判(120、ブローニー)、110(ワンテン)の三つが、多く流通しているフィルムカメラです。
 35mmには、ハーフカメラと言うカメラがあり、35mmを半分にして撮影するカメラだったりします。
 純粋に倍の枚数撮影出来るのでお得ですが、当然のことながら、画質は半分になります。

単焦点

 ここで紹介するカメラは基本的に単焦点レンズです。
 単焦点レンズとは、ズームできないレンズの事で、画面の一部を拡大して撮影すると言う事が出来ません。大きなものを撮るには遠ざかり、小さなものを撮影するには近づく必要があります。

焦点距離/望遠/広角

 遠くのものを近くに撮るのを望遠、広いところを撮影するのを広角といいます。
 35mm判では50mmが人間が片目で見た時の視野に近いと言います。
 120フォーマットでは、90mmぐらいとなります。(カメラによって違うのですが、今回はそれで覚えておけば大丈夫です)
 これより数字の小さいものを広角、大きいものを望遠と言います。
 標準から広角のレンズを搭載したカメラが多いようです。

マクロ撮影

 近くのものを撮影する事をマクロ撮影と言います(厳密には違うのですが)。
 ただ、今回紹介するカメラは、近づいて撮影出来ないカメラも多いので注意が必要です。カメラによっては、マクロ撮影用のレンズを別売りにしている事があります。
 どれぐらい近づけるか、と言うのは最短撮影距離と言うのをみれば分かります。今回紹介するカメラは、1m前後のカメラが多いですね。

ピントのこと~固定焦点/ゾーンフォーカス/目測撮影

 一眼レフや二眼レフ以外は、基本的にピントは目測が殆どです。
 目測撮影は、大体これぐらいの距離かな? と思った位置にピントリングを動かして撮影します。つまり、ファインダーで結像を確認できません。
 ピントリングに何メートルと書かれているので、そこに合わせます。
 ゾーンフォーカスはそれが、もっとざっくりした範囲になります。遠景か、人物撮影か、マクロかの三つなど……

 カメラは絞る(絞りのF値を大きくする)と、ピントが合う範囲(被写界深度)が深くなります。元々開放F値(一番F値の大きな値)が大きなカメラ(F8とか)は、広い範囲でピントが合うので、フォーカスはいい加減でも、それなりに撮影出来るものです。(元々、レンズの品質の問題で、そこまでクッキリした写真が撮れないので、多少のピンボケは気にならない)
 カメラによっては、レンズから1m以上先、無限遠(遠くの山)までピントがほぼ合っている状態のものがあり、こう言うカメラはピントリングさえありません。これを固定焦点と言います。
 後述のピンホールも、いわば固定焦点の一種ですね。


 ピントリングの例。
 写真は、レンズの先端部分を横から撮ってみました。「・16・8・・△・・8・16・」の部分までは動かず、「0,9 1 1,2 1,5 2」となっている所から先が回転するようになっています。
 上のオレンジ色の数字はフィート表示、その下の「0,9 1 1,2 1,5 2」と言うのがメートル。
 一番下の「△」のところがピントが合っている位置になる。
 この写真の例では、1.2mの所にピントを合わせています。
 「・16・8・・△・・8・16・」の数字は、それぞれのF値での被写界深度の深さを示していて、F16で撮影すると、1m弱から1.5m強の範囲でピントが合う事になります。

露出のこと

 露出とは、画面の明るさの事。
 人間の目は器用に出来ていて、夜間の室内の明るさと、日中の屋外の明るさにそれほど極端な差があるようには思えません。
 でも、カメラにすると、この明るさの差は激しくて、一歩間違えると、画面が真っ黒になったり、逆に真っ白になってしまったりします。
 これを調整するのが、シャッタースピードと絞り、そしてフィルムの感度です。

 明るさが丁度良い露出のことを「適正露出」と呼び、通常の写真はそれを目指して、露出を調整します。
 カメラの操作とは、①構図を決めること②露出を決める事③ピントを合わせること――の三つで構成されていると覚えておきましょう。



 露出を自動調整してくれるカメラ(自動露出=AE)もありますが、大体は自分で調節するか、撮れない場合は諦める事になります。

 適正露出より暗い露出を「露出アンダー」または単に「アンダー」といい、明るい場合を「オーバー」と言います。わざとアンダーで撮った写真をローキーと呼び、オーバーで撮ったものをハイキーと言います。
 重たく重厚なものの写真はローキーで、ポップで可愛い写真はハイキーで撮るのがセオリーになっていたりします。

シャッタースピード

 シャッタースピードは、シャッターを開いている時間の事です。SSと略す場合もあります。
 また、これは、露出をしている時間の事を指すので、「露出時間」とも呼ばれます。
 普通は、1秒以下なので、1/500秒なんかを、カメラには単に500と書かれていたりします。
 だから、250よりも500の方がシャッタースピードが早いのです。

 シャッタースピードが遅ければ、暗いところでも明るく映ります。
 反面、動いているものはブレた写真(被写体ぶれ)になるし、手ぶれも気にしなければならなくなります。
 時々、オートフォーカスのカメラを使っている人が「ピンボケになる」とぼやいている人を見かけます。しかし、写真を見ると手ぶれを起こしている事がままあるものです。
 そういう時は、ホールドが怪しい……という話になりますが、よい例は「構え方 カメラ」でググってみて下さい。

 35mmフィルムなら、「1割るレンズ焦点距離」が手ぶれを起こさない目安になります。40mmのカメラがあれば、1/40秒までが手ぶれを起こさない限界だと言えますね。(器用な人は、もっと遅くても撮れるみたいですが……)
 120フィルムの場合、先の基準の半分ぐらいまではいけます。60mmのカメラなら、1/30秒ぐらいになりますね。
 これらを設定できないカメラが多いので、カメラ選びの時注意が必要です。

 さて、暗い所で撮影をする場合、シャッタースピードを遅くしなければなりません。夜景など、極めて暗い環境の場合は、手ぶれしない限界を超えて、極めて遅いシャッタースピードを設定しなければならなくなります。
 当然のことながら、手持ち撮影は不可能なので、三脚を使います。
 暗くなくても、どうしても絞り込みたい場合や、動いているモノが流れているような写真を撮りたい場合も、露出時間を長くする必要があるので、三脚を使って撮影します。
 三脚は、通行の邪魔になる場合があるので、禁止されている場所もあります。また、明確な禁止がなくても、人混みや通路になる場所など、状況を考えて使いましょう。
 また、邪魔にならないように、足が一本だけの一脚と言う道具もあります……が、これも使用する際、周囲にちゃんと気を配りましょう。(むしろ、写真撮影全般に言える話だけど)

 先ほど露出は1秒以下が普通だと書きましたが、長い場合は何秒も何分もシャッターを開ける場合があります。こう言う撮影のことを「長時間露光」と言います。
 当然、カメラには何分と言う設定はないので、シャッターボタンを押している時間だけシャッターを開くと言う設定があります。これをバルブといい、シャッタースピードの表記では「B」と書かれています。この設定での撮影を「バルブ撮影」と言い、長時間露光とほぼ同じ意味で使われますね。

 バルブ撮影では、ずっとシャッターボタンを押し続けなければならないので大変です。それに、シャッタースピードが遅い場合は、シャッターボタンを押した動作そのものでブレを生じてしまう事もあります。
 こんな時に登場するのが、ケーブルレリーズです。
 シャッターボタンの真ん中にネジ穴が空いているカメラは、全部ケーブルレリーズが使えます。
 ものによっては、違う形状のものもありますが、基本はテーパーネジ式と言うモノで大丈夫なはずです。

絞り

 絞りはレンズを通る光を制限する装置です。
 絞りを絞る(F値を大きくする)と、暗くなります。カメラによっては、お日様マークと曇りマーク、室内マークだったりします。
 絞ると被写界深度が深くなり、カッチリした写真に。逆は浅く、ふんわりした写真になります。
 これを設定できないカメラも多いです。

フィルムの感度

 ISO感度と言います。
 絞りもシャッタースピードもいじれないカメラとなると、ISO感度によって明るさを調整しなければなりません。
 そうでないカメラでも、シャッタースピードや絞りによって調節できる幅には限界があるので、状況によって適切なフィルムを選ぶ必要があります。
 また、露出計付きのカメラの場合、装填したフィルムの感度を設定しなければならないので、設定範囲外(場合によってはそもそも設定できない)のフィルムを使う場合は、露出補正をしてやらなければなりません。

露出補正

 AE(自動露出)機能が付いているカメラの場合、カメラの露出計が勝手に露出を決めてくれます。つまり、絞りやシャッタースピードを設定する必要がなくなります。
 或いは、「絞り優先モード」と言って、絞りだけを自分で設定して、それに適したシャッタースピードを選んでくれる機能が付いているカメラもあります。便利な機能ですね。

 とは言え、カメラの露出計もそれほど賢くないので、白い被写体と単に明るくて白っぽく見えているのの区別や、黒い被写体と暗くて黒っぽく見えているのの区別が付かない場合があります。
 そう言う場合は、人間が露出を考えて設定してやらなければなりません。
 露出補正とは、カメラが思い込んでいる明るさを補正してやる度合い……もうちょっと暗くとか、もうちょっと明るく。と言う情報を、カメラに教えてやる事なのです。

 また、SX-70などのポラロイドカメラの場合は、現在のフィルムは、当時使われていたものより感度が高いため、露出補正をした状態で撮影する必要が出てきます。

 露出補正の出来ないカメラでは、ISO感度設定の所で行うというテクニックも存在します。

露出計

 露出を決めるには、露出計を使いますが、付いていないカメラも存在します。
 そう言う場合は、別個に買う必要も出て来るように思えますが……付いていないカメラは、付いていないなりに露出計がいらないカメラだったりします。
 そう言うカメラは、ISO100のフィルムを入れる事が前提になっていて、ISO100のフィルムを入れると、「日中の撮影に適する」ぐらいのアバウトな設定だったりするのです。
 勿論、ISO1600のフィルムを入れて、室内撮影をしても大丈夫ですが、そういう時は露出を計算しなければなりません。
 露出を計算する道具として、セノガイドCと言うモノがあります。単純に、紙をスライドさせて、その環境(晴れ、曇り、室内など)とフィルムのISO感度から適正なシャッタースピードや絞りを見つける事が出来る一種の計算尺です。
 紙で作るもよし、iPhoneアプリを使うのもよしなので、使ってみてもよいでしょう。

 器用な人……と言うか、昔の人は、感覚で露出を決めていたので、「日中ならこのシャッタースピードと絞りで大丈夫だな」と決めて写真を撮ることも出来ると言います。
 よく使う露出を覚えていれば、いざというとき役に立つかも知れませんね。

 さて、ここからが露出計のお話。
 露出計の表示には、いろいろ種類があり、デジカメのように近代的なカメラだと、ファインダー内部に液晶表示されるものもあります。
 逆に一番レトロなのは、針が二本出ているパネルあるタイプです。環境の明るさによって動く針と、絞りやシャッタースピードを選ぶ事によって動く針がパネルの中に収められています。この二つの針が重なったところが、適正露出となっているので、それに向けて、シャッタースピードと絞りをいじってやる仕組みになっています。
 次に登場するのが、LEDを使ったものです。左右に二つの赤いLEDと、中央に緑色のLEDが入っていて、左右のLEDが露出アンダー/オーバーの状態のとき点灯し、適正のとき緑色になります。

 先の露出補正の件でも書きましたが、カメラは露出計に入っている光で判断しているので、被写体に対して適切な露出かどうかは不明確です。
 被写体の色の問題もそうですが、例えば、日なたにいる撮影者が、日陰の中にいる被写体を撮る時、露出計がどの光に反応しているか怪しくなりますよね。
 その場合は、一旦、太陽から背を向けて、被写体と同じ露出になるであろう方向(他の日陰)にカメラを向けて、露出を確認して、再度被写体に向かうという事も出来ます。
 この辺は、カメラの露出計の特性によって異なってきますし、中古のカメラの場合、露出計の反応が若干鈍いと言う場合もあります。何枚も写真を撮って慣れていくしかないでしょうね。

 さて、そこまで書いて、露出計(単体露出計)を買う必要があるのか? と言う事になりますが、実は、簡単なモノで代用できます。
 例えば、スマホのカメラです。これを露出計にするアプリが幾つか出ているので、それを使う事も出来ます。
 当然、同様の理由で、デジカメを露出計代わりにする事も出来ます。
 どちらにしても、煩雑と言えば煩雑なのですが……


 露出計の例。
 右側の白いのはカバーのプラスチックが割れているだけなので無視して下さい。
 左側の白い針が露出計が計った明るさ。
 真ん中のオレンジ色の針(先が○になっている)が、絞りやシャッタースピードに連動して動く針です。

レンズ

 一般に、カメラのレンズには、ガラスが使われます。
 ですが、トイカメラのような安価(に作る事を目指した)カメラは、プラスチックのレンズを使っていたりします。
 プラスチックレンズは、写りが悪いので、トイカメラ特有の「いい意味でいい加減な」写りをしてくれます。

 また、レンズを使わずに、ピンホールだけで撮影するピンホールカメラというものも存在します。
 こちらは、カメラの原型とも言える装置で、細い穴を通してフィルムに結像させる仕組みになっています。
 ピントは基本的に、何処でも合うと言えるのですが、解像度は低いので、どこもボケたような写りになります。

 ピンホール写真の例。(くま35にて撮影)

巻き上げ/シャッターチャージ

 写真は、一枚撮影すると、フィルム上の次のコマに移動して撮影しなければなりません。
 この移動作業を巻き上げと言います。
 巻き上げをせずにもう一度シャッターを切ると、前撮った画像と、今回の画像が重なった写真になります。これを多重露光と言います。意図的にそれを行う場合もあります。
 基本的に、一回シャッターを切ると、巻き上げるまでシャッターが切れない仕組みになっているカメラが殆どです。

 巻き上げは、ノブを手で回す場合、レバーを引く場合とあります。レバーを引く場合は、二度、三度に分けて巻き上げると、フィルムが途中で噛んでしまう事があるので、一回で最後までしっかり巻き上げて下さい。
 ただ、最後の一枚を撮った後は、途中でレバーが止まるので、力任せに巻かないで下さい。最悪、途中でフィルムが千切れてしまうので……

 また、巻き上げを自動で行うカメラもあります。
 電動で動くものの他に、予めゼンマイを巻いておいて、その力で巻き上げてくれるカメラもあります。

 シャッターチャージは、シャッターを切るときの力を蓄える作業です。(弓矢で言うなら、弓を引く動作となります)
 これは、シャッターの構造上不要なものや、巻き上げ時に同時に行われるものが殆どなので、基本的に意識する事はないのですが、わざと多重露光を行う場合、巻き上げせずにチャージだけ行えるカメラもあります。

巻き戻し

 35mmフィルムの場合、写真を最後まで撮りきると、フィルムをフィルムケースに戻す作業が必要です。120フィルムの場合は、装填した位置の反対側に巻き上がっていくのでこの作業は不要です。
 巻き戻しも電動で動くものがありますが、基本的に手動で行う作業です。
 最後まで巻き戻したら撮影完了です。フィルムは、なるべく早く現像に出すことをお勧めします。

フラッシュ/ストロボ/スピードライト

 フラッシュ/ストロボ/スピードライト、どれも同じ意味です。

 レンズの暗いカメラでシャッタースピードも固定されている場合、ISO感度の高いフィルムを入れなければ、室内撮影などは出来ません。
 でも、高いISO感度のフィルムを入れると、日中の撮影が出来なくなります。室内撮影で1本まるまる使い切らないととても勿体ない事になります。
 が、こんな場合でもフラッシュを使えば、何とでもなりますね。
 フラッシュ内蔵カメラの場合は、それで事足りるのですが……

 ない場合は、外付けのフラッシュを使う事になります。
 その時にフラッシュを取り付けるのがアクセサリーシューと言う部位です。
 大抵はカメラの上部、レンズの真上にありますが、場合によっては横にずれていたり、底面にあったりします。

 形状は、一部のカメラを除き、基本この形状です。
 注目すべきは、左側のシューの中央には丸い電極がありますが、右側のシューにはそれがありません。
 左側をホットシューと呼び、フラッシュ側にも電極がある場合、ただ載っけるだけでフラッシュが焚けるようになります。
 右側をコールドシューと呼び、フラッシュ以外のアクセサリ(ファインダーとか)を取り付けるか、シンクロケーブルを取り付ける事によってフラッシュを焚くことが出来るようになります。
 シンクロケーブルの繋がらないフラッシュを取り付ける場合は、ホットシューアダプターを取り付ける事で、カメラと接続することが出来ます。(カメラにシンクロ接点もないとお手上げですが)

 フラッシュを焚いた場合、強い光が直接被写体に当たるので、真面目な撮影をするには、光の周り方がイマイチな感じになります。
 トイカメラの場合は、そう言う真面目な写真は撮らないので気にしなくてもいいですけどね。
 もし、適切な露出を求めるならば、ガイドナンバーを計算する必要も出てきますが……計算を説明するのがやや厄介なので、適当に調べて下さい。
 本気で書くと長くなるので、その辺は、またいつか説明します。


 以上がフィルムカメラで実際に撮影するために必要な知識となります。
 次回こそ、具体的なカメラの話をしていこうと思います……

2013年2月14日木曜日

今月の現像分⑤~納屋橋界隈

 先に言うけど、好きなんだもん。
 こう言う小汚い――むっちゃ汚いビルの裏側って、隣接したビルが取り壊されたりしない限り拝む事が出来ませんからなぁ。
 そんでもって、表は表でちゃんとした顔を持っていて、内装もそれなりにこしらえるわけですよ。
 ああいう居酒屋なんかで見え隠れするボロい所を見ると、何とも言えない気持ちになりますな。
 普段何気にご飯とか食べてる所の換気扇とか見てみて下さいよ……

 と言うと、じゃぁ、外でご飯食べられない! なんて影響されやすい人がいるからいやだねぇ。
 人間、結局、そういう風に扱われるモノだよ。自分は正当に扱われるべきと思えば思うほど虚しくなる。





 あと、こう言うあんまし使われなさそうな扉も大好き。
 扉は必要があるから設置されているんだけどさ、それがなんか、消極的な役割だったりすると、うっかりした所に変なモノを見つける。

2013年2月13日水曜日

焦点距離換算表(今度こそ大丈夫なはず!)

 APS-Cのカメラは、35mm換算するとき、1.5倍しますよ……って言うのは良く聞くけれど、うんじゃぁ、他の画角はどうなんだよ!
 って事で、換算表を作りました。
 数字入れると、有効数字3桁で表示しますよ。

 基本的にオリンパスとパナソニックのカメラはマイクロフォーサーズ(m4/3)と思っていれば問題ない。
 他のメーカーのデジタル一眼レフは、中級までがAPS-C、それ以上がフルサイズ――フルサイズ持っている人は、フルサイズ目当てで持っているので、分かっているでしょう。
 フィルムも35mmのカメラを使っている分には、フルサイズでいい。
 他に何かあれば、要望に応えて数を増やしますよ。


・35mm換算の焦点距離
mm
フルサイズ
35mm判
ライカ判
6x6 / 6x7
6x8 / 6x9判
6x4.5cm判4x6.5
ベスト判
44×33mm
Pentax645D
APS-H
502026.53036.565
Nikon/Sony/Fuji
Sigma APS-C
Pentax APS-CCanon APS-C
EOS M
4/3
m4/3
Nikon 1Pentax Q
7576.580100135275


・同じ画角になるための焦点距離
mm
フルサイズ
35mm判
ライカ判
6x6 / 6x7
6x8 / 6x9判
6x4.5cm判4x6.5
ベスト判
44×33mm
Pentax645D
APS-H
5012594.383.368.538.5
Nikon/Sony/Fuji
Sigma APS-C
Pentax APS-CCanon APS-C
EOS M
4/3
m4/3
Nikon 1Pentax Q
33.332.731.32518.59.09
注1:基本はメーカーサイトの「35mm換算」と言う言葉が見つかれば、その倍率を採用
注2:それ以外で、アスペクト比が違うものは、35mm判(ライカ判)24mm×36mmを基準として短辺で倍率を出しました


しつこくマクロばなし

 「最近思ったことだけど……コンデジはマクロを作りやすい」って話、どこまで真面目に理解している人いるかなぁ。と。

 マクロレンズの説明は、カメラ屋なんかに行くと「接写できるレンズ」と言う程度の表現に収まっている。それでいいの?

 勝手に一人でもやっとしているので、勝手に説明をする。と、言うか、あちこちに説明があるんだけど。


 小さなモノを大きく写すって言うのは、どういうことだろうか?
 イメージセンサーの大きさいっぱいに像を結んでいると言う事だ。
 では、その状態とはどういう状態だろう?

 質問を変えよう。全長5mmに折られた極小の折り鶴があったとしよう。これを画面一杯にする写真を撮りたい。フルサイズのカメラに市販のマクロレンズを付けた。それだけで撮影できるだろうか?
 答えは、ノーだ。

 フルサイズのセンサーは24x36mmの大きさを持つ。全長5mmを画面一杯に写すならば、センサー上の鶴の像は4倍以上にしなければならない。
 だが、それを実現するマクロレンズは存在しない。(工夫すればなんとでもなるが)

 センサー上(若しくはフィルム上)で結ぶ像が、現物の何倍の大きさになるのか? と言うのを撮影倍率という。
 そのレンズが最短撮影距離で撮影した時の撮影倍率を、そのレンズの最大撮影倍率と言う。
 マクロレンズは、この最大撮影倍率が1/2倍から等倍のものを指し、現在では殆ど等倍のレンズである。
 と、いうことは、フルサイズのカメラで最大限撮影できるのは、24x36mmのサイズのものまでとなる。

 では、先の鶴を被写体に、1/1.7型のコンデジで試してみよう。
 センサーサイズは7.6×5.7mmである。これなら、等倍でも何とかなりますね――問題は、そのカメラのレンズが等倍に対応しているかどうかですが……そう言うカメラがあったとすれば、コンデジで撮った折り鶴の写真は、画面一杯まで拡大できるはずですね。

 この違いを見て、「コンデジはマクロが得意だ」という意味になります。
 また、フォーマットが小さければ、同じ画角での被写界深度は深くなりますから、その分ピントを合わせやすくなりますね。(と言うか、大抵の人は、こっちの説明ばかりですが)

 知っていて何だという話ですが、割といい加減な知識でブログとか書いている人もいるんだよと――ああ、ここのことか。

 マクロレンズで足りなければ、リバースリングなりベローズなり、顕微鏡用のアダプターを使うなり……と幾らでも方法はあるんですけどね。

2013年2月12日火曜日

今月の現像分④~白川公園

 白川公園と言えば、例の巨大な球体とH-IIAロケット!
 もう、この二つは大抵の見物客が撮っていきますね。<勝手な決め付け
 もう、広角レンズ使ったり遠くから望遠で撮ったり、いくらでもいじり倒せる被写体になっています。球体って便利ねぇ。





2013年2月11日月曜日

一眼を使わない写真趣味②~フィルム導入編

 先ずはフィルムの説明から。
 デジタルネイティブな人には信じられないかもしれないが、写真を撮ったら写真屋さんにフィルムを持って行かないと、写真を見る事が出来ない。

現像

 冗談のようだが、現像とプリントの区別の付かない人も多いので、実は重要なお話。
 近頃は、デジカメプリントのことさえも、現像だなんて言う人もいて、困ったモノです。
 デジカメで現像と言えるのは、高級コンパクトデジカメから、デジタル一眼レフ、ミラーレスの類が出力するRaw画像ファイルをJpegファイルに変換する作業の事を指します。

 フィルムカメラ(と言うか、デジタルじゃない写真全般)で現像というと、撮影後のフィルムを化学処理する事を指します。
 写真フィルムは、光に反応する薬品が塗布してある薄いフィルムの事。
 ただ写真を撮っただけのフィルムは、他の光が当たれば、当然その光にも反応してしまう。
 と、言う訳で、それ以上、光に反応しないように化学処理を施さなければなりません。その処理の事を現像と言います。

 自宅で処理する人もいて、お店に出すよりも安く仕上がると言うお話も聞きます。
 現像の仕方にも色々工夫があり、自分好みな仕上がりを追求する楽しさがあると言います。
 私は不器用なので、やる気が起こらないのですけど……
 この場合、ダークバッグと言う袋の中で作業を行うので、暗室は不要です。

 因みに、フィルムに塗布されている薬品はハロゲン化銀と呼ばれまして、この種の物質のことを日本語で塩(えん)と言います。(食塩も塩化ナトリウムと言う化学物質の一種です――化学物質じゃない物質はこの世に存在しませんからね)
 銀の塩なので、この類の写真を銀塩写真と言います。
 なんで、こんな言い方をするかというと、薬品を塗布するのはフィルムだけではないからです。
 ガラス乾板や銀板写真など、基材(薬品を塗布する対象)がフィルムでないカメラがあったりするからです。(ここでは取り上げませんが)

プリント

 プリントは、その名の通り、写真をプリントすることです。
 プリントと言ってもプリンターで印刷する事ではなく、印画紙というフィルムの一種のようなものにフィルムを通した光を当て、画像を拡大します。
 この作業は、引き伸ばしとか、単に焼くとか言います。

 プリントも自分の家でやってしまう人もいるようですが、こちらは暗室がどうしても必要になります。
 お風呂でやる人もいると聞きますが、よく分かりません。
 また、機材と暗室を貸してくれるレンタルラボというものも存在します。試しに焼いてみたいな。って人は相談してみるのもいいですね。

 さて、お店に持ち込んで、現像からプリントまでまとめてお願いするのを、同時プリントと言います。
 かつて一家に一台ぐらいフィルムカメラがあった頃や、女子高生が使い捨てカメラを使っていた時は、現像する=同時プリントぐらいプリントしていたので、プリント=現像だと思われるようになったようです。

 焼き増しというのは、同じ写真を複数枚プリントする事です。また、一度現像したフィルムをもう一度写真屋さんに持ち込んでプリントしてもらう事も出来て、その場合は、プリントする写真を指定することも出来ます。

 現在は、プリントしなくても、フィルムをスキャナーで取り込む事も出来るので、現像のみを頼むと言う手もあります。

スキャン

 デジタル化には二つの方法があります、一つは自分で作業する方法、もう一つはお店で頼むという方法です。

 自分でやる場合、フィルムスキャナ、或いはフィルムスキャン機能付きのフラットベットスキャナのどちらかを買う事になります。
 フィルムスキャナは数千円の安価なものから、数万円の高価なものもあります。
 フラットベットスキャナの場合、高級機にしか機能が付いていないので、数万円のシロモノになります。
 安価なものの場合、写真の周辺が暗くなる場合もあり、そもそも解像度も高くないので、トイカメラ向けと割り切るべきでしょう。
 後述しますが、フィルムのフォーマットによって、使えるスキャナに制限が出てくるので、その辺も考慮の対象にしなければなりません。
 これは、現像と同じく、自分でやるには初期投資が必要だけど、一度買えば、無料で何回もスキャンが出来ると言うジレンマにぶち当たる事になります。

 お店でやってもらう場合ですが、最近の大抵の写真屋さんは、富士フイルムのCD化サービスをやっています。ただ、データのサイズが小さいので大きなサイズにプリントするには向かないようです。まとめてDVD化するサービスもやってるようなので、お店で相談するのもいいですね。

 ネット経由でスキャン(と現像)をお望みなら、「トイラボ(http://www.toylab.jp/)」とか「ねっとぷりん(http://www.printpit.net/prin/scan.htm)」言ったサービスがあります。
 調べれば、まだまだ出てきそうです。
 こちらは自分でサイズを選んでスキャンして貰う事が出来るし、フィルムスキャナでは対応してくれない特殊なフォーマットのフィルムでも、スキャンしてくれます。(こちらもお店によりけりですが)

でもお高いんでしょ?

 お店でやってもらう場合、現像が600円前後、プリントは一枚Lサイズ(89x127mm)で40円未満が相場です。
 ただ、ネットではもっと激安で現像やプリントをしてくれるサービスもあるので、「現像 最安値」なんかで検索すれば、もっと安いところは見つかったりします。
 また、デジカメプリントを専業にしている所もあるので、自分でスキャン(デジタル化)した画像を送ってプリントしてもらうって事も出来ますね。

 ただ、安いところを探すというのも悪くないけど、ここはリアルの写真屋さんを利用することをお勧めします。
 困ったときに相談することが出来るからです。
 この前なんかは、カメラの中に引き籠もって出てきてくれないフィルムを無事救出してくれた。こう言う事は、普段からお付き合いのある所だからこそ、気軽にお願いが出来るのだから。

フィルムの種類

 フィルムの種類は、色の有無の違いと、大きさの違いで分けることが出来ます。
 それに加えて、ISO感度による違いもあります。

色による違い

 色の有無の違いは、モノクロとカラーの二種類があります。
 もう少し正確に言うと、カラーにはネガとリバーサルの二種類があります。
 昔はもっとこの辺が混み合っていて、モノクロのリバーサルなんてものもあるし、リバーサルの中には内式と外式があって……と賑やかだったのですが、今は残念なことに、モノクロ、ネガ、リバーサルの三種類を覚えていれば充分です。

 モノクロフィルムはその名の通り、モノクロの写真が撮れるフィルムです。
 現像の方法に違いがあって、現像に出すと帰ってくるまでに数日待たされる場合と、カラーネガの時と同じように数十分から二時間程度で現像できるものもあります。
 「カラーネガフィルムと同じプロセスで現像できます」と謳っているフィルムが後者になります。

 カラーネガは、一番流通しているフィルムです。
 露出が多少間違ってもいいあんばいにカバーしてくれるので、いい加減なカメラ(撮影者)でもしっかり写るって言う訳なんです。
 現像時間は早く、数十分から一時間程度(混み合っている具合による)で現像が仕上がります。
 フィルムを見ると、色が反転しているので、そのままでは分かりにくいですね。

 リバーサルフィルムは、スライドフィルムやポジフィルムとも呼ばれます。
 発色がネガに比べてよく、解像度も高い傾向にあります。(そうじゃないのもあるけど)
 お店で現像すると、数日待たされるフィルムです。
 現像後は、普通の写真の縮小版のようにちゃんと見られる形になっています。

 他にIRフィルムなどがありますが、特殊なので切ります。

 フィルムには様々な種類があります。カメラ屋さん(名古屋ならビックカメラやトップカメラ辺り)や、トイカメラの扱いのある雑貨屋さん(名古屋ならメイチカとかサンロードとか、矢場町とか、ヴィレッジバンガードとか)を回れば、いろんなフィルムを見つける事が出来ます。
 ネット通販を使う手もあります。富士フイルムの直販もあれば、Amazonで検索しても出てきます。また、変わったフィルムをよく取り扱っている「みらいフィルムズ(http://miraifilms.jp/)」というところもあります。

大きさの違い

 フィルムには様々な大きさがあります。この大きさのことを、フォーマットと言います。
 現在よく流通しているのは主に3種類。135と120と110の三種類です。
 フォーマットは、フィルムとカメラで一対一の関係にあり、135が入るカメラに他のフィルムは入りませんし、他も同様です。(一部、他のフォーマットのフィルムを入れるアタッチメントが付けられるものがあります)

 135フォーマットは、通称35mmフィルムと言われ、一番流通しているフィルムです。気取った言い方をするとライカ判とも言います。
 円筒状の側面が一部飛び出していて、上部には出っ張りがあると言うフィルムです。
 写真に興味のない人は、古い人でも、このフィルムしか知らないかも知れませんね。
 トイカメからクラシックカメラまで……LOMO LC-A、NikonF、ライカまで多くのフィルムカメラが35mm判です。


 120フォーマットは、中判フィルム、ブローニーフィルムとも呼ばれて、35mmよりもずっと大きなフォーマットです。
 その為、基本的に画質が良いです。
 中判カメラと言えば、ハッセルブラッドなどの大きく、しっかりしたカメラもありますが、HOLGAやDiana+と言ったトイカメラも、このフォーマットです。二眼レフも多くは中判ですね。
 また、最近でも富士フイルムのGF670や、ロモグラフィーのBelair X 6-12なんてカメラが発売されています。

 110フォーマットは、逆に小さなフォーマットで、ワンテンフィルムと呼ばれます。
 有名どころは、世界最小のレンズ交換式カメラであるペンタックスAUTO110、ブリッジカメラみたいなミノルタ110ZOOM、小さな箱形ローライA110、カメラと言うには何もなさ過ぎるだろって言えるハリネズミカメラ、あと、最近ではロモグラフィーから幾つかカメラが出ていますね。
 最近になって、フィルムが再生産されたので、急に注目されるようになりました。
 でも、継続的な生産がどこまで続くのか不明……他のフィルムでも同様だけど、その懸念が一番強いフィルムだとも言えます。

 他は、127フィルム(ベスト判)や、ミノックス、大判フィルムが市販されていますが、そこから始める人は少ないだろう……って事で、端折ります。
 まだ、他にも沢山フォーマットが存在しますが、量産していないものばかりなので、どうしてもそう言うカメラを使いたいって人は、120フォーマットや35mmフィルムを裁断し、巻き直して使う人もいます。

インスタントカメラ

 最後に忘れていけないのがインスタントカメラです。
 これは、撮影して十分から三十分で、プリントされた写真を見る事が出来ると言う便利なカメラです。
 フィルムが高く付くんだけどね。

 現在新品のカメラが手に入るのは、富士フイルムの「instax mini チェキ」と「instaxワイド」の二種類だけです。
 フラッシュ付きのカメラが五千円程度で手に入ります。

 他には、HOLGAROIDなんていう、インスタントフィルム対応HOLGAや、LOMO LC-A+のインスタントバックなんてのもあります。

 もう一つは、ポラロイドの中古カメラを買うという手があります。
 SX-70、SKR680、ポラロイド1000なんかがそれに当たります。一万数千円から五万円までの間で取引されています。
 中古カメラ屋さんに行くと、ジャンク品の箱の中に千円程度で転がっている事がありますが、それは対応フィルムが生産されていない場合が殆どなので、機種が分からなければ無視するのが一番です。
 フィルムは、Impossible Projectと言う所から出ていますので、これを使います。対応表はここが便利です(http://www.sx70.jp/howto/film.html)

ISO感度のこと

 あと、感度についても説明します。
 デジタルカメラを触っている人も知っていると思うけれど、暗い場所で撮影するには感度の高いフィルムを使うといい、でもそうじゃない場合は、低感度のフィルムの方が綺麗に映る。……が、フジのISO400のリバーサルなら、そこらの怪しいメーカーのISO200のフィルムより全然よく写りますがね。

 普通の日中はISO100や200のフィルムで、400は薄暗くても何とかなる。800では、逆に明るい所で撮りにくいかも。1600となると……
 と言いつつ、シャッタースピードや絞りに自由度があるカメラなら、ISO1600で日中撮影する事も出来るので、その辺はカメラの性能と相談になります。

 最後に、一つだけ言わせてもらうなら、フィルムは撮りきらない限り違うフィルムに入れ替える事は出来ません。
 ポラロイドは裏技でそれも出来るけど、他のフィルムカメラは無理です。残りの撮影枚数を全部捨てて巻き戻すというセレブな技がないとは言えませんが……



 ああ、フィルムのことだけで、こんだけ書いた。
 次は、何から始めれば良いか、どういうタイプのカメラがあるのか? と言う所を攻めていこうと思います。


※以下追記

フィルムの使用期限

 フィルムにも使用期限というモノがあり、これを過ぎたフィルムは色の出方がおかしくなったり、画面が荒くなったりします。
 わざとそう言うフィルムを使う人もいますが、基本的に、使用期限以内で使うようにしましょう。
 また、撮影し終わったフィルムは、なるべく早く現像に出した方が良いです。

フィルムの出し方

 写真屋さんにフィルムを出すとき、現像のみなのか、同時プリントなのかを言います。同時プリントの時は、プリントのサイズや印画紙の表面(光沢や梨地など)を指定します。
 お店によっては、色調、明るさを調節してくれる所もありますので、お店のWebサイトがあれば、一度確認してから出掛けた方がいいですね。

 リバーサルの場合は、スリーブかスライドかを指定します。普通はスリーブで大丈夫です。
 スリーブは、ネガフィルムのように、六枚で一組になるようにフィルムが切られて、一枚ずつ袋に入れられた状態で戻ってきます。
 スライドと言うのは、一枚一枚がケースに入っていて、スライド映写機にセットできる形になっております。

 基本的に、どんなフィルムでも現像してくれると思いますが、場合によっては取り扱えないと断られる写真屋さんもあります。ロモグラフィーのフィルムをビックカメラに持ち込んで拒否られた事があります。


(2013/02/12)

2013年2月10日日曜日

今月の現像分③~大須界隈

 大須ってのは、撮るものあるかなぁと思っていると、あんましないモノで、でも、調子がいいと何でも目に付く。
 いや、目には入っているんだけど、どうでもいい日って言うのは、絵にならない気になるんですよね。
 だから、写真って言うのは、撮りたいって思ったときに撮らなかったら絵にならない。
 いつでも撮れると思っていると、また来た時には絵になりそうな感触がなくなる。
 天候や季候が影響しているのだろうと理解することも出来るが――否、そういったものを含めて、精神に影響するあらゆる事が写真を決定しているんだ。



2013年2月9日土曜日

カメラ歴、写真歴、こどもカメラ

 カメラ歴って何だろう? 写真歴って何だろう?

 カメラ趣味を初めても、なかなか写真趣味にならない人、写真趣味のつもりで初めて、カメラ趣味ばかりに長ける人……いろいろいますがな。

 自分の場合、実のところよく分からない。
 家のカメラで訳分からず写真撮ってたガキの時期、若い頃初めて買ったデジカメで訳分からず撮ってた時期、ケイタイで構図を考えるようになった時期、そのちょっと後でD300買って……でもなぁ、人にちゃんと写真歴って言えるのは、Rollei35S買った頃からかなぁ。

 そこで急に変な事を思いつく。
 音楽や運動、芸術は、「天才少年」がしばしば出てくるけど、写真はそういうの聞かないなぁ。
 いやまぁ、前者はそれを見せれば、一般人にも凄さが分かるけど、写真はそうじゃないから、単に取り上げづらいってのはあるのだろうけど。
 それにしても、英才教育とかって他に比べてあんましないんだろうなぁ。
 投資と回収を想定している親御さん的には、魅力が薄いのかも知れんなぁ。

 などと言いつつも、写真コンテストにキッズ賞なんてのもたまに見かけるし、一定の需要はあるんだろうなぁ。
 と言う事で、「子供向け」を前面に出したカメラをピックアップしてみた。

メーカー名前対象
年齢
有効画素数
/ MP
フラッシュズーム
倍率
クロスワンKIDS-CAMERA DC300T3~3×4
クロスワンKIDS-CAMERA X30005~2×1
クロスワンKIDS-CAMERA RYO7~22
マテルフィッシャープライス
キッズ・タフ・デジタルカメラ スリム
3~0.34
ローヤルKIDS デジタルカメラ3~22
vtechkidizoom camera3~1.3×4
vtechKidizoom Spin & Smile Digital Camera3~24
easypixv130 Little Miss Pix1.3×4
easypixW318-P easypix W318 Bubble Belle38
ニコンCOOLPIX S31103x4=12

 全部ちゃんと液晶が付いているので、そこらのトイデジよりかは扱いやすいんだろう。
 先ずは、ニコンのS31を除いた商品全般に言える事を抽出してみる。
 価格も3~6千円程度が殆どで、海外メーカーの商品だ。 基本的に耐衝撃性や防水性を売り物にしている。
 全部デジタルズームだろう。(この価格のカメラで、単にズームと書いてあって光学ズームと言うのはちょっと信じがたい)有効画素数も3MPを超えるものはない。
 このレベルで考えるなら、他のトイカメでも良さそうな気もするが、ボタンが大きいとか、丸みを帯びた優しいボディとかであると、ああ、やっぱり子供用なんだなぁと納得する。
 実際作ってるのは玩具メーカーだしな。

 いやまぁ、しかし、対象年齢3才ってのは妥当なのかねぇ? よく分からない。
 「シャッター切ったら映像が映る玩具」程度の意味でええのかしら? それなら、クレヨン持って絵を描いていて欲しい気もするけれど。
 今の時代なら、小学校上がった記念に、自分がデジカメ新調するから、お古を子供用に……って発想も充分にあり得るな――それもそれでいいのだけど。

 しっかしまぁ、子供に英才教育するつもりなら、子供のうちから露出とは何ぞや? みたいなクソ生意気な事を覚えてもらって、オートモードで撮ってるジジイどもを、養豚場の豚を見るような目で見下して欲しいところだが……

 アマゾンで「子供用デジタルカメラ の ベストセラー」を見てみると、トップに出てくるのは意外にも「instax mini 50S チェキ ピアノブラック」だったりする。(次が「INS MINI 7S WT K instax mini 7S チェキ ホワイト」)
 富士フイルムのサイト行くと、「おとなのチェキ」とか書いてあるが、どういうもんなんだろう?
 露出補正が出来るから、確かに勉強には持って来いな気もするし、単焦点だから工夫して写真を撮る事を強いられると言うのもあるだろうなぁ。
 しかし、それを言うなら、「instax mini 8 チェキ」の方が能動的に露出を変更するので、教育的には便利かも知れない。
 小さい子が、あの大きさで丸みのあるボディのカメラ持ってたら、ナチュラルに可愛いってのもあるしな!

 何ぞ、最近の修学旅行は、盗難の懸念だの、嫉妬心を煽るだのと言う至極下らない理由で、デジカメ禁止令が出ているのだとか。嘆かわしいことだな(棒
 そんな訳で、今でも使い捨てカメラの需要があるわけだけど、なんかこう……使い捨てカメラも絶滅したら、どないするん?
 と、そんな向きは、ハッセルブラッド500Cだの、ライカM3だのを持たせてだなぁ。


 そうそう、教育用カメラとしてのニコンFM10ってどうなの?
 勉強になるのは分かるんだけど、今日日、銀塩カメラ使ってるプロってあんましいないでしょ? Photoshopだの現像ソフトだのDTPソフトだのが使える人の方が、普通に便利なんじゃないの? とか思う訳なのだけど。
 尤も、目指すのがプロカメラマンなのか、写真家を目指すのかで違うのだけどさ。


 色々と放り投げっぱなしの話ばかりだったけれど、結局の所、何が子供のためになるかって言うのは、よく分からないな。いろんなモノを見せるとか、そういう所で感性を磨くしかないんだろう。
 でもどうだろうか? 感性って言うのは、学校教育で評価されるだろうか? 否、写真でも何処まで評価に影響するだろう?
 それを指して無駄だとは言わないけれど、測定が出来ないモノを「こうすれば感受性の高い子供になる」などと言う、怪しい教育学者の本なんか鵜呑みにするのは危険だ。
 それは、道具を与えれば覚えるだろうと信じ込むのと同じぐらい愚かな事なのだから。

 結局の所、有名人になれば勝手に人格を評価してくれる人も出てくるだろう――人格とか思慮深さとか……人間としての能力は、他人にとってどれほど都合のいいかと言う事に尽きるのだから、様々な特性を指して「この子は優れているのだ」と喜ぶのは愚か者の所行なのだ。

 よく見てみなさいよ。芸能界って何気に高学歴の人間が多いでしょ? 勉強ばかりじゃいけないって、誰がどの口で言うのかしら?

2013年2月8日金曜日

今月の現像分②~団地

 団地いいですね。団地。棲む気ないけど。
 大規模収容設備と言うのは、娯楽施設とて収容所な訳で、粉体を流体として扱うの如く、機械的に処理されるわけですよ。
 そう言うの見て思うのは、"人間"を殊更特別なモノとして扱うヒューマニズムの馬鹿馬鹿しさですわな。
 そういうのに反抗して、手作りだの自然だの個性だのって言う言葉が持てはやされる。
 あがいて、叫んで頑張って、結局、狡猾な商人を喰わす事になる。
 人と違う事なんて、あんまし楽しいものでもないんだがな。特殊ってのは、広く好かれるモノではないんだから。





2013年2月7日木曜日

一昨日、昨日分のポラロイド

 単純にスキャナーで読み取るだけって言うのも面白くないので、飽きるまでこの方法で行こうと思います。




2013年2月6日水曜日

今月の現像分①~鱗雲

 好きなモノは兎に角撮っておけば満足。
 ぶっちゃけ、写真の出来なんて二の次でいいんじゃないか……と言うと、意識の高い人から怒られそうだな。
 食わず嫌いをするな、欠点をなくせと人は言う。
 美点を伸ばせと口先では言うけれど、雇用主的には、秀でた才能よりコンスタントに使いつぶせる人間の方が便利だからなぁ。





2013年2月5日火曜日

一眼を使わない写真趣味①~デジタル編

 何も高いカメラで撮った写真だけが写真じゃねぇ!
 って事で、ミラーレスにせよ、一眼レフにせよ、そういうの抜きで写真趣味を考えていこうと思う。
 同様の発想で、基本、高いカメラも避ける方向でお話を進める。

1.写真鑑賞

 いい写真を撮る為に、いい写真を見るというのはある。
 写真展に行く、写真集を見る。
 いい趣味だし、カメラ趣味の人にはちったぁ見習って欲しいところだけれど、ここで深く話すべき話じゃないので次。

2.ケイタイ/スマホのカメラ

 むしろ、制約の多い中で綺麗な写真を撮る、面白い写真を撮るというのは、なかなかどうして難しいモノで、一歩間違えれば、ジジイが退職金で買った1Dで撮った下手くそな写真より、よっぽど素晴らしい写真が撮れたりする。
 レンズやカメラの性能を自慢している人々には残念な話だが、実際そう言うものだ。

 ウサイン・ボルトは普通のスニーカーでも、我々よりずっと早く走るだろう。そして、我々が自分の足にチューニングしたスニーカーを履いたとしても、タイムは伸びるにしても、注目するタイムにはならない。
 (写真に100点はないが、仮に存在するとして)、ヘタクソなジジイが10~20ぐらいで頑張っているとしよう。それがカメラの性能で、1ポイント程度上がったところで、さして見栄えが上がるわけではない。プロは95~97点のポテンシャルを持っていて、そこに上乗せの1ポイントが加われば、より100%に近づく。
 それよりかは構図だの、作意だのの勉強をして、10~20ぐらいのポテンシャルを30とかぐらいまで向上させるべきではないだろうか?
 その点で、スマホのカメラはフェアな存在かも知れない。

 そう言う小難しい事は兎も角、様々なアプリで数多くのアートフィルターが用意されている。
 またスマホ/ケイタイ用のテレコン(望遠)、ワイコン(広角)、マクロ(近接)、PLフィルターの類は、わりとあちこちのメーカーから出ている。
 ガチャガチャに入っているようなものから、割としっかり目のものまで多種多様だ。 更に、一眼レフのレンズや望遠鏡を取り付けるアタッチメントも存在している。

 何はともあれ、何で撮ろうと、写真を撮ることが写真の趣味だと言える。
 道具を見て人を判断するような人間は、写真趣味ではなくカメラ趣味だ。友達になったところで、特に便利なことはないだろう。

3.普通のコンデジ

 そう、普通のコンデジです。そこらの家電量販店で売ってるカメラを指します。
 じゃぁ、普通じゃないコンデジって何よ? って話は、後半で。
 差し当たり、一通りの機能が揃っていて、大抵のカメラは露出補正も使えるので、それなりに「自分のイメージに近い写真を作る」事も出来る。

 フォーカスポイントは多くないが、半押ししてピントを決めたら動かすと言う事と、構図の勉強さえすれば、決して馬鹿に出来ない写真が撮れることだろう。

 レンズは暗いが、望遠側にしてモデルに近づけば、背景をボケさせた写真が撮れる。

 露出補正とは、全体的に明るめに撮るとか、暗めに撮るとかそういう事である。この一点を知るか否かで、写真を撮るときに考えることが一気に増えると言っても過言ではない。

 また、各種のシーンモードを有効に使えば、様々な場面で面白い撮影も出来る。
 動きのあるものを夜景モードで撮ると、被写体ぶれを起こすが、その被写体に追随するようにカメラを動かせば、それは即ち流し撮りになる。
 フラッシュの発光の有無やシャッタースピードがどうなっているのか? と言う事を考えながら撮ると、絞り値やシャッタースピードを触らなくても、幅広い撮影が出来る事に気付くはずだ。

 フラッシュをバウンスさせる、デフューズさせるなどの方法(+露出補正)を使えば、ポートレートももっと格好いいものになるに違いない。

 このように、工夫と知識、そして構図的なセンスで勝負する余地は充分にある。
 最近のカメラは優秀で、笑ったらシャッターが切れるとか、ペットが振り向くと切れるとか、そう言う機能が普通に付いているから、シャッターチャンスという面では、一眼レフよりいい写真が撮れるかも知れない……おべっかではなく、割と本当に。

4.高級コンデジ

 普通じゃないコンデジその1。
 何が普通じゃないって、レンズが明るいし、絞りやシャッタースピードを自分でいじる事が出来る。
 大体、いいレンズを使っているし、センサーサイズも大きめだから、画質が良い。

 画質の良さは、良い写真を撮らないことには全く意味のないことだが、撮った写真の画質がいいと、何だか、自分の腕が良くなったように思えるから不思議なものである。
 だから、色々楽しくなって、次々に写真を撮る。
 その時、ちゃんと上手い写真を撮ろうと、学ぶ姿勢を持ち続ければ……上手い写真が撮れるようになるだろう。

 写真は、基本的に絞りとシャッタースピードを選ぶことによって作りたい絵を決める事が出来る。
 と、言う事で、この二つを自由に操作できる事は、写真を趣味にする者にとって、なかなか楽しいことである。
 オプションにテレコンやワイコン、外付けフラッシュを付けられる機種もあるので、拡張性の高さも楽しみを増やす一因である。

 基本的には、一眼レフと同じ事を考えながら撮影すれば良い。
 例外があるとすれば、レンズが交換できないと言う程度だろう。
 一眼レフよりも軽量で動きやすいので、スナップショットをするなら、こちらのカメラの方が優れていると言っても過言ではない。
 二十万円を超えるような機種もあるので、お金はあるけど、一眼レフ持つのは嫌だって人は、結構、格好が付くのではないだろうか。

5.トイデジ

 そして、もう一つの普通じゃないコンデジである。
 トイデジタルカメラの略。
 概ね一万円しないカメラの事で、低い画素数、暗いレンズ……と言う事情から、画質は悪い。
 しかし、その画質の悪さを楽しむのがトイカメラの醍醐味である。
 また、小さく、可愛い形状をしているので、写真の撮れるキーホルダーと見てもよい。

 さて、トイデジは基本的に、キーホルダーサイズのものが多いが、VIVICAMのような商品もトイデジ扱いされている。(値段だって一万を超える……特価品の国産メーカーのコンデジより高い!)
 この辺の区別は、どう付けたらいいのか難しいところだが、要は「雑貨屋さんが好んで扱いそうなカメラ」と見ればいい。
 決して性能のよいカメラではない。そのカメラを楽しんで使うって事が、トイカメラ道なのだろう。

 何にしても、一台一台は安いので、何台も買って撮り比べて楽しいものを見つけるのはよい趣味だ。
 勿論、構図云々が重要になるのは言うまでもない。


 今日はこの辺にしておく。
 次はフィルム中心にお話しします。

2013年2月4日月曜日

SX-70買いました!

 では、開封の儀を……<そーいうブログじゃねぇから、ここ



 いやぁ、ブレブレですなぁ。それに相手はF8とはいえ、116mmですから被写界深度の浅さも推して知るべし。寄れるってんで喜んでましたが、これは屋外撮影フラグですか?



 難点はフィルムが高いって事でしょうか。
 10枚入りが特価で2000円ですから、ちょっとなぁ。
 今回は、遮光板がいらないって薦められたIMPOSSIBLE PX70 COLOR PROTECTIONを使いました。