普通のフィルム編で相当書いたので、今度はインスタントカメラ編です。
前にも書いたけど、使い捨てカメラはインスタントカメラじゃないですよ。気をつけましょうね。
インスタントカメラは、和訳すれば即席カメラとなりますね。何が即席かと言えば、現像がその場で出来てしまうからなのです。
撮影後、数分から、長くても三十分後にはプリントが出来上がってしまうので、パーティなどでも使えるし、大判カメラに仕込めば、テスト撮影の結果がすぐに分かるという事で、当時はかなり重宝したようです。
今では、芸術面で再評価されて、昔からのファンに加えて、新しいファンも増え続けているんです。
ポラロイド
インスタントカメラの歴史は、ポラロイドの歴史と言っても過言じゃない!
ランド博士が産み出した、現像をその場で行える素晴らしいシステムです。
ですが、問題のポラロイド社がフィルムカメラから完全撤退して、素晴らしいカメラの数々が、フィルムもなく、愛好者は途方に暮れる事に……
そんなときに立ち上がった人達がいた! IMPOSSIBLE Project!
と、言う事で、歴史にその名を残すポラロイドの名機は今だ現役です。
ただ……フィルムが8枚撮りで2000~2500円って所。結構するねぇ。
本体は、モノによりけりだけど、1万数千円~数万円で手に入ります。
○SX-70
折りたたみ式のポラロイドカメラだよ。
実にエレガント!
ソナー付きモデルは、オートフォーカスと来ているから、コレ一つで何でもいけそうな気がする。
ただ、フラッシュはオプションなので、そこが泣き所か。
IMPOSSIBLEのPX70系のフィルムを使います。
○690SLR / SLR680
SX-70にストロボまで付いたモデルと言うと、そのまんまなんだけど……
フィルムは感度の高いものを使うので、SX-70よりも暗がりに強いと言えます。
ただ、その分、ガタイが大きくなってしまうのですが。
IMPOSSIBLEのPX680系のフィルムを使います。
○BOX型ポラロイド
そのくくりありかよ? って感じですね。済みません。
でも、本当に、沢山のモデルがあって把握しきれないもん!
例えば、ポラロイド1000なんてカメラがありますが、どことなくInstagramのアイコンに似ていませんか?
レトロな感じの可愛いカメラもあれば、近代的な洗練されたデザインのカメラもあります。
いやぁ。センスがいいね! って感じで、楽しいカメラばかりだったりします。
とは言え、中古カメラ屋に行って、適当にそれらしいの買っても、使えないって可能性もあって、手に入れるのは怖いですね。
結論を言えば、IMPOSSIBLEのフィルムも販売しているようなお店に行って、ちゃんと整備されているのを選ぼうという事です。
そういう所は親切にいろいろ教えてくれますよ。
富士フイルム
インスタントフィルムは、ポラロイドだけじゃなくて、コダックも富士フイルムもやってる(た)んですよ。
先細る需要に対しても供給責任をしっかり果たしているのだから、この会社は本当にエライ! (と言うか、コダックやポラロイドは、フィルムカメラ専業でやっていて、経営に自由度と柔軟性がなかった)
富士フイルムは、「instax mini チェキ」、「instax ワイド」、「ピールアパートタイプ・フィルム(二種類)」の四種類のフォーマットのフィルムを出しています。
ピールアパートタイプは、中判カメラ用と大判カメラ用のフォーマットが出ていて、未だにテスト撮影用に使われますね――僕が使った覚えがあるのは古い電子顕微鏡のプリント用でしたが……
今回は、instaxについて取り上げます。(と言うか、中判、大判なんて殆ど知識ないし)
○instax mini チェキ
○instax ワイド
新しいモデルが去年の11月に出ているって言うんで、まだまだ売る気があるんですね。いい事です。
尤も、メイド喫茶の記念撮影用なんて用途に使われているので、そっちの需要のような気もするのですけど。
チェキとワイドの違いは、ワイドの方がチェキの二倍の大きさだって事。
どっちにしても、結構なガタイのカメラですけど、丸みのあるボディに柔らかい配色と来ていて、どっかの通販会社の社長が「女性に是非使って欲しい」とか言いそうなデザインです。
フィルムは十枚撮り数百円。本体は、数千円から1万ぐらいって所。
○LOMO LC-A INSTANT BACK+
○Diana Instant Back+
LOMO LC-A+とDiana F+に取り付ける、インスタントフィルムバック。
とはいえ、カメラの厚みが倍ぐらいになるんですけどね。
結構なお値段もするし……どうしても?
使用するフィルムはチェキです。なので、ランニングコストは悪くないですね。
○Holgaroid
LC-Aにあるもの、HOLGAにないわけないのでして……
HOLGA用のインスタントフィルムバックの事です。
こちらも使用するフィルムは富士フイルム。ポラロイドのような名前をして、なんだそりゃ。って感じだけど、「インスタント=ポラロイド」ぐらいに思っている人が多いから仕方ないよね。
フィルムはFP-100Cって言うのを使って、こちらはカメラから出てきたら、一枚紙を剥がす必要があります。
フォーマットとしては、instaxワイドとほぼ同じ大きさ。
フィルム代は、十枚撮り2~3千円って所。
○エーパワー ピンホール100
これもFP-100Cが使える。しかもピンホールカメラって事でエントリーした。
けど、あんまし売ってるの見かけないねぇ……
○ポラロイドのフォールディングカメラ
何でまたポラロイド? ってなるんだろうけど、実は、コレ、ポラロイドだけど、FP-100Cが使えるんです。
この辺が、どの辺りまで互換性を考えていたのかよく分かりません。
シリーズとしては、Polaroid Land Automatic 100から始まる一連のシリーズ。
人によって呼び方が違ったりする。ランドカメラ180とかPOLAROID 340とか……同じシリーズな筈なのに、何でこーなってるのか、よく分かりません。
カメラは調べれば調べるほどいろんなのが出てくるから、正直使えるのかどうかよく分からない。
この前、コメ兵に落ちてた、Polaroid P600なんてカメラが、ジャンクで1000円だったんですよね。いろいろいじっていたけど、ほぼ正常に動作する。
気になって調べてみると、PX680が使えるっぽい記事も見つけるんだけど、今ひとつ確証が持てないんですよね……
まぁSX-70が手元にあるから、今、どうしても必要って事じゃないけど、なんか、こう、気になるカメラではありました。
インスタントカメラにもこんな沼があるなんて、今更になって知って恐れ入っておる次第で……
と、全六回の「一眼を使わない写真趣味」なんですが、殆どがフィルムカメラ話で埋め尽くされましたね……
ぶっちゃけ、ランニングコストが掛かるから、凝り性な人にはお勧め出来ないかも知れないような……
でもね、例えばRollei35だのHOLGAだのって言う、不自由なカメラを手にすると、撮れないモノは撮れない! って諦めが付くんです。
どこかで書いた気がするけれど、デジカメで同じ題材を粘って何枚も撮っていても、家に帰ってみると、全部ボツだったりする事はままあることで、人間、何事も割り切りが大切だって分かります。
その点で、フィルムカメラは潔いです。写らなかったものは仕方ない。写せないものは仕方ないって諦められるんだから。
これは禅問答みたいなモノですな。
動かない焦点距離、変えられないISO感度、近寄れないレンズに、シャッタースピードや露出の自由度の低さ……そこで何をどうしようか考える。
変えられぬ条件を受け入れる事と、出来る事と出来ない事の区別を付ける知性ですな。
とか、偉そうな事いいますが、惜しいことも数多い。こうして、人間成長していけるのかな? ちがうかな?
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