2013年3月14日木曜日

一概に言うと言う事

 一概と言う言葉を辞書で引きますと、「無理に自分の意志を通すこと。強情なこと。また、そのさま」と出てきます。
 別に無理に通した憶えはないのですが、以前、露出について、ニコ動で解説動画を上げたときの事。ボディよりもレンズの方が画質に決定的だから、そっちに金を費やせと言ったら、「それは一概に言ってはいけない!」などとお叱りを受けた。

 いやまぁ、決定的ではあるけど、絶対的ではないよね。つか、例外なんて幾らでも上げられるけどさ。
 でも、そう言う例外のために、多くの場面で通用するお話を差し控えなければならないとなると、大抵のお話がデタラメになるんですけどな。
 理科の授業は、小学校から大学の学部に至るまで、例外を差し置いてお話しすることになる。
 算数で、「たかしくんは、学校から家まで……」なんて話は勿論のこと、ゼロと言う数字の定義や、平行とは何かと言う事に関して、ユークリッド以前の世界のお話から始めなければならなくなる。
 多くのお話が、例外の説明に費やされ、冗長になり、退屈になり、そして複雑で分かりにくくなる。

 確かに、あらゆる知識を絶対的なものだと捉えて、それから先に進まないという態度は、実に愚かしい。
 しかし、あのお話のオチは、あくまでも「レンズ沼の恐怖を煽っておきながら、最後にはしっかりその物欲を煽る」と言う冗談にあるわけで、そこまで話を読まないで、「一概に」などと言われると、ちょっとばかしもにょるなぁと。


 しかし、僕も、こうやってギャグに走ったように、彼も彼なりの高等なギャグセンスによるものなのかも知れない。
 直前の書き込み「ボケのためというより、被写界深度の浅さを利用して目的のものに意識を向かいやすくしたりとかだと思う」と言うのは、実に、笑いの取れるお話ではないか。
 被写界深度の浅さを利用する事が、ボケ表現なのだから、言葉の向かうところの意識をあやふやにして、なかなか立派な手品を目の前で見せられた気持ちになる。
 それに、僕が以前から言うように、被写界深度というのを厳密に語ると、非常に難しい話になる。それを"一概に語る"と言うのは、直後に続く「一概に言うな」と言う所に掛かってくる。

 煽り気味に書かれた物事も、感情にまかせず、しっかりとかみ砕いて、また、足りない知識を補いながらそれを読み取れば、そうした上手い仕組みを見て、楽しく笑う事が出来るのだ。
 それが出来ないと、無駄な炎上を産むか、或いは自分が火付け役に回ることになってしまう。




 少しだけ、真面目に書くと、世の中は例外だらけで、決められた一つのルールで全てが決定されるなんて事は、先ず見かけない。
 「絶対的なものなんて世の中に存在しないんだ」と言うのは、暗黙の了解のようなものです。
 人の意見を指して、「一概に言うな」と言うのは簡単ですが、問題なのは、その例外が、どの程度影響を及ぼすのか? と言う事になります。

 今のカメラに不満がなければ、レンズを一段アップグレードした場合の方が、「撮れなかったものが撮れるようになる」可能性が高いです。
 非常に古いカメラを長年使い続けていると言う場合を除けば、多くの場合は、そうだと結論付けても問題ないでしょう。(その場合だと、レンズも新しく買い換えることになりそうですが)
 また、ギリギリの性能の部分で戦っている分野で、レンズは既に一流のものを整えているという場合は、カメラを買い換える以外、画質を向上させる手段はないと言えるでしょう。

 とは言え、あの解説動画の中身を見れば分かるように、初心者向けの解説です。
 初心者が、そんな状況に置かれているとは、到底信じがたい。例外が更に先鋭化された例外だと言えるでしょう。
 と、言う訳で、今回の言い訳はこの辺で……