2013年2月9日土曜日

カメラ歴、写真歴、こどもカメラ

 カメラ歴って何だろう? 写真歴って何だろう?

 カメラ趣味を初めても、なかなか写真趣味にならない人、写真趣味のつもりで初めて、カメラ趣味ばかりに長ける人……いろいろいますがな。

 自分の場合、実のところよく分からない。
 家のカメラで訳分からず写真撮ってたガキの時期、若い頃初めて買ったデジカメで訳分からず撮ってた時期、ケイタイで構図を考えるようになった時期、そのちょっと後でD300買って……でもなぁ、人にちゃんと写真歴って言えるのは、Rollei35S買った頃からかなぁ。

 そこで急に変な事を思いつく。
 音楽や運動、芸術は、「天才少年」がしばしば出てくるけど、写真はそういうの聞かないなぁ。
 いやまぁ、前者はそれを見せれば、一般人にも凄さが分かるけど、写真はそうじゃないから、単に取り上げづらいってのはあるのだろうけど。
 それにしても、英才教育とかって他に比べてあんましないんだろうなぁ。
 投資と回収を想定している親御さん的には、魅力が薄いのかも知れんなぁ。

 などと言いつつも、写真コンテストにキッズ賞なんてのもたまに見かけるし、一定の需要はあるんだろうなぁ。
 と言う事で、「子供向け」を前面に出したカメラをピックアップしてみた。

メーカー名前対象
年齢
有効画素数
/ MP
フラッシュズーム
倍率
クロスワンKIDS-CAMERA DC300T3~3×4
クロスワンKIDS-CAMERA X30005~2×1
クロスワンKIDS-CAMERA RYO7~22
マテルフィッシャープライス
キッズ・タフ・デジタルカメラ スリム
3~0.34
ローヤルKIDS デジタルカメラ3~22
vtechkidizoom camera3~1.3×4
vtechKidizoom Spin & Smile Digital Camera3~24
easypixv130 Little Miss Pix1.3×4
easypixW318-P easypix W318 Bubble Belle38
ニコンCOOLPIX S31103x4=12

 全部ちゃんと液晶が付いているので、そこらのトイデジよりかは扱いやすいんだろう。
 先ずは、ニコンのS31を除いた商品全般に言える事を抽出してみる。
 価格も3~6千円程度が殆どで、海外メーカーの商品だ。 基本的に耐衝撃性や防水性を売り物にしている。
 全部デジタルズームだろう。(この価格のカメラで、単にズームと書いてあって光学ズームと言うのはちょっと信じがたい)有効画素数も3MPを超えるものはない。
 このレベルで考えるなら、他のトイカメでも良さそうな気もするが、ボタンが大きいとか、丸みを帯びた優しいボディとかであると、ああ、やっぱり子供用なんだなぁと納得する。
 実際作ってるのは玩具メーカーだしな。

 いやまぁ、しかし、対象年齢3才ってのは妥当なのかねぇ? よく分からない。
 「シャッター切ったら映像が映る玩具」程度の意味でええのかしら? それなら、クレヨン持って絵を描いていて欲しい気もするけれど。
 今の時代なら、小学校上がった記念に、自分がデジカメ新調するから、お古を子供用に……って発想も充分にあり得るな――それもそれでいいのだけど。

 しっかしまぁ、子供に英才教育するつもりなら、子供のうちから露出とは何ぞや? みたいなクソ生意気な事を覚えてもらって、オートモードで撮ってるジジイどもを、養豚場の豚を見るような目で見下して欲しいところだが……

 アマゾンで「子供用デジタルカメラ の ベストセラー」を見てみると、トップに出てくるのは意外にも「instax mini 50S チェキ ピアノブラック」だったりする。(次が「INS MINI 7S WT K instax mini 7S チェキ ホワイト」)
 富士フイルムのサイト行くと、「おとなのチェキ」とか書いてあるが、どういうもんなんだろう?
 露出補正が出来るから、確かに勉強には持って来いな気もするし、単焦点だから工夫して写真を撮る事を強いられると言うのもあるだろうなぁ。
 しかし、それを言うなら、「instax mini 8 チェキ」の方が能動的に露出を変更するので、教育的には便利かも知れない。
 小さい子が、あの大きさで丸みのあるボディのカメラ持ってたら、ナチュラルに可愛いってのもあるしな!

 何ぞ、最近の修学旅行は、盗難の懸念だの、嫉妬心を煽るだのと言う至極下らない理由で、デジカメ禁止令が出ているのだとか。嘆かわしいことだな(棒
 そんな訳で、今でも使い捨てカメラの需要があるわけだけど、なんかこう……使い捨てカメラも絶滅したら、どないするん?
 と、そんな向きは、ハッセルブラッド500Cだの、ライカM3だのを持たせてだなぁ。


 そうそう、教育用カメラとしてのニコンFM10ってどうなの?
 勉強になるのは分かるんだけど、今日日、銀塩カメラ使ってるプロってあんましいないでしょ? Photoshopだの現像ソフトだのDTPソフトだのが使える人の方が、普通に便利なんじゃないの? とか思う訳なのだけど。
 尤も、目指すのがプロカメラマンなのか、写真家を目指すのかで違うのだけどさ。


 色々と放り投げっぱなしの話ばかりだったけれど、結局の所、何が子供のためになるかって言うのは、よく分からないな。いろんなモノを見せるとか、そういう所で感性を磨くしかないんだろう。
 でもどうだろうか? 感性って言うのは、学校教育で評価されるだろうか? 否、写真でも何処まで評価に影響するだろう?
 それを指して無駄だとは言わないけれど、測定が出来ないモノを「こうすれば感受性の高い子供になる」などと言う、怪しい教育学者の本なんか鵜呑みにするのは危険だ。
 それは、道具を与えれば覚えるだろうと信じ込むのと同じぐらい愚かな事なのだから。

 結局の所、有名人になれば勝手に人格を評価してくれる人も出てくるだろう――人格とか思慮深さとか……人間としての能力は、他人にとってどれほど都合のいいかと言う事に尽きるのだから、様々な特性を指して「この子は優れているのだ」と喜ぶのは愚か者の所行なのだ。

 よく見てみなさいよ。芸能界って何気に高学歴の人間が多いでしょ? 勉強ばかりじゃいけないって、誰がどの口で言うのかしら?

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