2013年2月28日木曜日

一眼を使わない写真趣味⑤~フィルムカメラ③

 と、言う事で、今回は、フルマニュアルと、露出を決められないカメラのお話。
 フルマニュアルというと、難しそうに感じますが、要は、露出計の表示に絞りやシャッタースピードを合わせればいいので、特別難しい事はありません。
 絞りとシャッタースピードを好きなように組み合わせられるので、慣れると、こっちの方が余程便利です。

フルマニュアル

○Rollei35シリーズ
 もう、コレを推さずに、何を推すんだよ!
 高級コンパクトカメラの草分けですよ!
 ハーフカメラにも思えるぐらいの大きさ。掌に収まる可愛いカメラながら、写りはしっかりしていて、スナップショットだけなら、このカメラだけでいいぐらい。
 ここ最近は、デジカメよりもよっぽど使ってますよ。
 勿論中古品を手に入れるしかないのですが、価格は美品でも三万円切るぐらいなので、うっかりした中古一眼レフより全然使える!

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm40mmT系統3.5
S系統2.8
0.9m1/500~1/2,B
フォーカス内蔵
フラッシュ
アクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしホット
シュー
SS/絞り取付可


○オリンパス ペンシリーズ(EE以外)
 前紹介したEEは、初心者でも使いやすいように、AEを導入したモデル。
 そうではないのは、フルマニュアルのカメラです。
 焦点距離はWを除いて標準、準標準レンズです。絞りはF3.5からF1.7まで、沢山のバリエーションが出ています。
 これも可愛いカメラですねぇ。ハーフカメラですが。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm
ハーフ
25(広角)~
32(準標準)
1.7~
2.8
0.6m~
0.8mぐらい
1/200~1/25,B
1/500~1/8,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなし基本的になし
シンクロ接点あり
SS/絞り取付可
※代表値を掻い摘まんだので、詳しい事は店員さんなどに聞いて!

 そうそう、このペンシリーズの成功に気をよくして、レンズ交換式にしたのがペンFなんです。
 ペンFはレンズラインナップも多いし、マウントアダプターも作られたから、一気にレンズ沼に足を取られそうですね。
 今回お話の趣旨から逸れるので、その辺にしておきますが……

 因みに、ハーフのフォーマットは35mmの半分なので、APS-Cよりちょっとだけ広いです。
 フルサイズに換算するには、1.4倍します。


○LOMO スメナ8M / スメナ35
 トイカメラとは言え、なかなかしっかりとした写りだって言うんで、トイカメラ界では一目置かれた存在。
 でもプラスチックボディでチープな感じがたまらない!
 お値段も中古で数千円という所。デットストックでも一万円しなかったり。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm40mm(準標準)F41m1/250~1/15,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしコールドシュー
シンクロ接点あり
SS/絞り取付可


○中古の二眼レフ
「何だ、そのいい加減な括りは!」
 と叱られるの覚悟でこんな事にしました。
 ローライフレックス6x6シリーズとでも書けば角が立たないのかな?
 いやぁ、本気で誰も把握できないぐらい似たような二眼レフが乱立した時期がありまして……大体が120フォーマットか127フォーマットなんですけどね。
 後半でトイカメラの二眼レフを紹介しますけど……

 立った状態のままカメラを覗き込まず撮影出来るので、街中で自然な感じで撮影するのに向いている。
 Rollei35なんか、知らん人が見たらただのコンデジと区別が付かないけど、この手の二眼レフは、大抵の人から見て「通」な感じに見えるので、ちょっと格好いいかも!

 とか、いい加減な事を言うと怒られますね。
 クラシックカメラ使う人は街中でもたまに見かけますが、二眼レフって実はあんまし見かけなかったり……どうなんですか?


基本的に露出の調整が無理なカメラ

HOLGAシリーズ
 フィルムのトイカメって言うと、ニッチ扱いされて、普通のデジカメとか置いてあるお店には無視される傾向にあるけれど、HOLGAばっかりはどういう訳か、ビックカメラにも置いてある。
 あと、トイカメや中古カメラを扱う系の雑貨屋さんにも確実に置いてある。
 と、言う訳で、トイカメ界の大御所と言えるカメラ。

 中国のカメラです。F11しかないのに、広東語で「とても明るい」って意味なのはどういう事なのかと……
 とにかく種類が多すぎる。
・フラッシュなし、フラッシュあり、カラースプラッシュのフラッシュあり
・120フォーマット、135フォーマット、インスタントフィルム用
・ガラスレンズ、プラスチックレンズ、ピンホール
・通常版、二眼レフ(風)、ステレオカメラ、ワイド撮影……
・色違い
 などなど。Wikipedia見ると、なんか他にも沢山ありそうだけど、よく分からん!

 テレコン、ワイコン、HOLGA向けストロボ、カラーフィルターなどなど、沢山のオプションが用意されている。120版に取り付ける35mmフィルムバックや、インスタントフィルムバックも用意されている。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
12060mm(広角)F111m1/60,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
ゾーンなしコールドシュー
シンクロ接点あり
基本ナシ(絞り)取付可


Dianaシリーズ
 コイツも色々面倒くさいぐらい種類が豊富。
 ざっと、HOLGAとの違いを言うと……
①カラーバリエーションが豊富
②形が可愛い
③交換レンズが他に5つあるし、レンズを外すとピンホール撮影が出来る。
④レンズが明るいし、ちゃんと絞り調整できる(ならフルマニュアルカメラの欄に入れろよ)
 って所です。
 HOLGAと同じく、35mmフィルムバックや、インスタントフィルムバックも用意されている。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
12075mm(準標準)F3.51m1/60,B
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
ゾーン付属
(取り外し可)
専用
(オプションで
アダプターあり)
絞りモデルに
よる

 他に、35mmフィルムのハーフカメラがDianaMiniで、110フィルム用がDianaBabyとあるが、フォーマットに拘りがなければ、オプション豊富なDianaF+が一番便利だ。


プラモデルカメラ
 その名の通り、自分で組み立てるカメラ。
 カメラの構造を理解出来る、夏休みの自由研究用カメラと言いましょうか……そんなところです。
 何の調整も出来ません。潔いというか、何というか。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm28mm(広角)F9.51mぐらい1/125
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしなしなし取付不可


LAST CAMERA
 こっちは、プラモデルカメラの続編。レンズ交換も出来るぞ。
 でも、光漏れ機能とか、完璧にトイカメ勢にターゲットを絞ったカメラだ。
 それにしても、スペックが不明すぎて困る。
 シャッタースピードから類推するに、絞りはF8~11だろう。最短撮影距離も、1mが相場だから、そんなもんでしょうと……

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm22mm(広角)
45mm(標準)
不明不明22mm=1/125
45mm=1/100
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしなしなし取付不可


学研の二眼レフ
 これも組み立てるタイプ。
 二眼レフの形だけど、当然トイカメなので……普通の二眼レフだとは思わないで下さい。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm28mm(広角)F11らしい0.5mぐらい1/100とも
1/150とも
言われる
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしなしなし(絞りリング)取付不可






blackbird,fly
 誰が組み立てなんてしてやるかよ!
 って人には、こちら。学研のよりもスペックは上。写りも大丈夫だと思う。
 カラーバリエーションも豊富なので、学研のより見た目がいいしね。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm33mm(広角)F7不明1/125
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
マニュアルなしホット
シュー
絞り取付不可


クロイサンゴシリーズ(くま、ねこ他)
 ピンホールと言えば、コイツを出さないわけにはいかない。
 他にも色々あるけど、ボール紙を組み立てるだけの簡単な作りなので、かなりお手軽。
 露出時間は、1~2秒。露出を計れば、自由に露出を制御できるぞ! って、そこまでするかね。

フィルム焦点距離F値最短
撮影距離
SS
35mm20mm(広角)F130不明手動
フォーカスフラッシュアクセサリー
シュー
露出制御レリーズ
ケーブル
固定焦点なしなしSS取付不可




 と、大体こんな感じです。
 トイカメの世界も、一度足を踏み入れると、もの凄く深い沼なので、用法用量を守って……

 なんて、結構、最近のカメラを取り上げたけど、古いカメラを救い出して、再びお天道様の下に連れ出してあげたいなぁとか何とか。
 こんだけ愛していたら、八百万の神様よろしく、美少女に転生して(ry

0 件のコメント:

コメントを投稿