2014年9月30日火曜日

カメラを買う時、始める時、気をつけなくちゃいけないこと

 "プロの意見"に左右されること。

 プロが選ぶカメラは、その言葉が正直で正しいにしても、プロの用途での目線であり、素人にとって最善であるかとは無関係だ。
 プロにとって許容出来ない画質でも、素人向けの機能が付いたカメラがあれば、そちらの方が優れたエントリー機だと言える。

 ぶっちゃけ、プロが「私はキヤノンを使っているが、近頃はニコンも悪くないと思っている。○○はキヤノンで、○○はニコンが優れている」みたいな事を書くと、馬鹿な読者は「ああ、俺はキヤノン(orニコン)を買って間違えじゃなかったんだね!」と嬉しい気持ちになるものである。

 あの手の記事は、そう言う連中の愚かな物欲を満足させるために書かれていると断言してよい。内容が正確で偏りがないにしてもね。


 写真の撮り方一つ取っても、プロによって、言う事が異なることは多いモノだ。
 ある記事では、三分割法で99%成り立つと言うけど、良い広告写真をまとめて見てたりすると、三分割法に拘らない構図を沢山見つけることが出来るだろう。
 更に言えば、脱構図を目指す写真家もいる。何が正しいかだなんて、人それぞれなんだから、好きなようにやれば良い。

 RAWで撮る事なんかは、素人で時間があるならやって損はないと僕は思うけど、報道やスポーツなどでは、素早く編集に回さなければならないから、JPEGで撮ってるだなんて話も聞くし、RAWなんかで撮らなくても、バッチリ決まる人はRAWなんか使わない。
 かといって、Lightroom、Photoshopの使えるアシスタントを求めるカメラマンもいるわけで、スタイルは人によって違う。

 君がサッカーをやる時、プロスポーツ選手であると言う理由だけで、野球選手のトレーニング法を真似るだろうか?
 もっと言えば、君は学生で、趣味でやってる週一のフットサルを勝ち負け関係なしに楽しんでいる中で、カズの日々の鍛錬を真似して意味があるだろうか?


 君がプロの写真家を目指そうというなら、取り敢えず、いい加減なネット記事や、お手軽なムックなんか読まずに、芸術大学に入るなり、写真の専門学校を出るなり、さもなくば、スタジオマンかプロのアシスタントを経験すれば良いと思う。

 そうでないと言うならば、プロの意見に左右されるのは馬鹿馬鹿しいことだ。
 技術的なことは、大体、僕みたいな暇人が沢山解説している。

 その他のことは……「明るい部屋」でも読めばいいんじゃないかな?

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