○高倍率ズーム
メーカー純正のキットの方が、気分的にもいいけれど、「テレ側が若干短い」 or 「予算オーバーになる」なんて人の為に、サードパーティから幾つかの商品が出ている。
先ずは、タムロンというメーカーから出ている、「AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO」と言うレンズ。
ニコン、キヤノン、ペンタックス、ソニーの一眼レフ用が用意されている。
このレンズ、なんと価格コムで見ると、1万5千円を切っている。(アマゾンでも1.5万円強)
と、言う事は、ボディとコレだけと言う選択肢にすると、純正のダブルズームキットより安く揃えることが出来る。
ただ、手ぶれ補正が付いていないと言うところは注意が必要。ニコンとキヤノンは手ぶれ補正機能がカメラのボディ内に内蔵されていないから、レンズに付いていないと厳しいのだ。
次に出てくるのが、シグマというメーカーの……
「18-125mm F3.8-5.6 DC OS」或いは「18-125mm F3.8-5.6 DC HSM」
と
「18-200mm F3.5-6.3 II DC OS」或いは「18-200mm F3.5-6.3 II DC HSM」
「或いは」と言うのは、先の手ぶれ補正が付いているか付いていないかの違い。
ニコン、キヤノン用は手ぶれ補正付き、ソニー(一眼レフ)とペンタックスの場合は手ぶれ補正の付いていないレンズが用意されています。
18-125mmと18-200mmは値段も重さも殆ど変わらないから、18-200mmの方で良いでしょう。
値段は三万円弱なので、安さ優先という目的は、この辺からお別れしなくてはいけません。
四万円台に入ってくると、以下の三つが登場します。
タムロン「18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD」
シグマ「18-250mm F3.5-6.3 DC OS」或いは「18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM」
タムロンは、ニコンとキヤノン向けしかありません。
そして、キヤノンは18-200mmまでしかないので、それより望遠側が欲しい人は、こちらを選べば良いでしょう。
ニコンは、18-300mmなんてレンズも用意していますが、単体で買うと七万円台後半となります。(基本性能もこちらの方が上なので仕方ないのですが……)
そして、シグマの18-250mmは、ニコン、キャノン向けに手ぶれ補正付きのものとなっていますが、それなら、18-270mmでいいんじゃないかな? とも思います。この辺は好みですね。
他には、ソニー(一眼レフ)用とペンタックス用が用意されていますが、ソニーは純正の「DT 18-250mm F3.5-6.3 SAL18250」が四万円で手に入っちゃうんですけどね。(必然的に、ペンタックスはコレを選ぶか純正の18-135mmを選ぶのかの二択になります)
ここまで来て、18mmスタートじゃなくて、もっと広角なのが欲しい! って人もいるでしょう。
トキナーと言うメーカーから「AT-X 16.5-135 DX」(16.5-135mm)なんてレンズが出ています。
尤も、五万円前後と言うお値段なので、懐具合と何を撮りたいのか? と言う問題になりますね。
(ニコン用とキヤノン用の二つだけです。あと手ぶれ補正もありません)
ソニーの一眼レフ用ならば、「DT 16-105mm F3.5-5.6 SAL16105」が四万半ばで出ています。
結構魅力的なレンジですね。むしろ、コイツをレンズキットに入れておけよ! って勢いですね。
飛行機や、総火演、撮り鉄だの、舞台の上のアイドル、ゆるキャラだのを撮るって趣味の人は、最初から18-270mmを買っておいた方が、色々と苦しみも減ると思います。
300mmまでの望遠ズームは、純正品でも1~3万円の範囲で手に入ったりするのですが、あまりオススメしません。
18-270mmと別にして買うべき価値のあるレンズとなると……十万円以上するタイプになるので、隗より始めよと言う事で、このレンズ(ニコンのカメラで余裕があるなら、18-300mm)でよいのではないでしょうか?
さて、一眼レフじゃなくて、ミラーレスはどうなんだ? って話ですが、ソニーの場合は、タムロンの「18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC」ってレンズが五万円強だったりします。
結構しますね。でも、純正の「E18-200mm F3.5-6.3 OSS SEL18200」なんてレンズが六万円強って所を考えると、致し方ないのかも……
今のところ、このレンズがカメラとセットで販売されていないんですよ。
m4/3に関しても、パナソニックが14-140mmのレンズキットを用意してあるだけですね。
しかも、この高倍率ズームが入ったキットって、上位機種限定なんです――ただ、レンズだけでも6-7万円するので、そう考えると、かなりお買い得だと見る事も出来ます……って何か怪しい勧誘みたいになってますね。
因みにオリンパスは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」なんてレンズを出していますが、これも六万円台。
○単焦点レンズ
要は、明るいレンズを使いましょうってお話で……それで、こんなこともあろうかと、ちゃんとその手の表を用意してあるんですよ。
三月までのデータですけどね(http://la-camerae-obscurae.blogspot.jp/2013/03/5f28.html)。
メーカーもこの辺はちゃんと考えていて、純正なのにお値打ちなレンズを用意してあるんですよね。
例えば、ニコンの35mmF1.8とかキヤノンの50mmF1.8とか。
こういうレンズを買うと、もっと上位のレンズが欲しくなると言う事で、「撒き餌レンズ」なんて呼ばれます。
ミラーレス専用のレンズは、数が少ないけれど、シグマから専用のレンズが出てきているので、今後は、少しずつ拡充されていくことでしょう。
そうそう、m4/3なら、「ボディーキャップレンズ BCL-1580」って言う、写真が撮れるレンズキャップが五千円で手に入るんです。写りも悪くないので、遊び抜きで買ってみても損はないと思います。
これらは、二万円、三万円(場合によっては一万円を切った値段で)売られているので、単焦点が自分に合うかどうかを見極めるためにも、一本は買っておいた方が良いと考えます。
○標準ズーム ~ 明るいのとか
いやぁ、そんな予算なんかねぇよ! 標準ズームだけで十分だ!
って人には、タムロンの「SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] 」か「SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC LD Aspherical [IF] 」を選ぶと良いでしょう。
このレンズは、レンズキットのレンズとほぼ同等の画角ながら、より明るいと言う特徴があります。
この明るさは、背景をぼかして撮るのに便利で、例えばポートレート(と言うか、イベントでコスプレの写真撮りたいとか、ドールの写真撮りたいとか)って時には、なかなか便利な武器となります。
前者は、ニコン、キヤノン、ソニー、ペンタックス(の一眼レフ)の標準ズームで、手ぶれ補正が付いていません。
これじゃぁ、ボディ内レンズ補正のないニコンとキヤノンに不利だって事で、手ぶれ補正が付いたのが後者となります。
値段は、前者が二万五千円前後、後者が三万円前後となっていますから、ニコン、キヤノンの人は手ぶれ補正付きを買っておいた方が良いでしょうね。
また、もう少し出せるという人は、シグマの「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」を買うのも悪くない選択肢です。こちらは、広角側にも望遠側にも、レンズキットのレンズより余裕がある画角です。また、これも明るめのレンズで、手ぶれ補正も付いています。
ニコン、キヤノン、ソニー、ペンタックスの一眼レフに対応していて、四万弱と言うお値段。
ソニーのミラーレスに関しては、「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650」ってのが、三万円台で手に入ります。
m4/3は、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」三万円強とあって、どちらもお求めになりやすいので、サードパーティが這入り込む余地はなさそうですね。
○広角ズーム
最低でも四万円からって所なので、スタートアップのレンズに含めて良いか怪しいけど……
単焦点なら安くなるか? って言う事は全然なくて、むしろ高い物しかラインナップされないという、なかなかの修羅の道。
軽く紹介していきます。
シグマ「10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 」
四万弱……ニコン、キヤノン、ペンタックス、ソニー(一眼レフ)
タムロン「SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] 」
四万前後……ニコン、キヤノン、ペンタックス、ソニー(一眼レフ)
五万弱……ニコン、キヤノン
AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8
五万強……ニコン、キヤノン
トキナー「AT-X 124 PRO DX II(12-24mm F4)」
四万前後……ニコン、キヤノン
ソニー「DT 11-18mm F4.5-5.6 SAL1118」
五万弱……ソニー(一眼レフ)
オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」
五万前後……m4/3
広角レンズが大好きだ! って言うのが分かっているなら、単焦点レンズやめて、こっちを狙うのは悪くないですね。(初心者がそこを見極めているかどうか微妙ですが)
さて、ここまで書いても、まだ話を引っ張ります。
次回は、具体的な組み合わせのお話。
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