2015年1月3日土曜日

中国製、キヤノン、ニコンのクローンレンズが半額で……

Yongnuo says it’s working hard on Nikon lens clones, due out late 2015

 昨日から持ちきりですなぁ。

 ここで、お値段とレンズの関係を軽く……

 F1.8とF1.4の差は、なんと2/3段。それっぽっちの為だけに、お値段を払っているかというのではない。
 同じコストを書ければ、F1.8だっていいものが作れる筈なんだよ。でも、そんなレンズ売れないから、ハイローミックスで安い方として売ってる。

 写真の写りは絞りの明るさで決まるわけじゃない。むしろ、明るいレンズで画質を維持しようとすると、様々な工夫が必要で、よりコストの掛かるレンズになってしまう。
 コストは青天井になるから、どこで妥協するかは、販売戦略に寄るのだけど、例えば、ニコンの50mmF1.4と58mmF1.4は画角が16%しか増えていないけど、値段が十万も違うのは、掛けたコストの差と、そう言うユース向けに設計したという事なんですよね。

 まぁ、絞り値やMTF曲線見たからああだこうだ言う連中より、高かろう良かろうと考える方がまだマシだって話です(


 あと、コストで忘れちゃいけないのが、歩留まり。
 歩留まり率が高いことは良いのだけど、品質重視にすると、割と弾かれる部品や完成品が多くなってしまいます。
 こういう部分を甘めに見てやるだけど、コストってグッと下がってくるんですよね。
 しかし、そうなると、品質の悪い商品も市場に流れてくるわけで、アタリを引くか、ハズレを引くかで、レビュワーによって、言う事が変わってくる可能性も……


 それでも、中国のクローンレンズが如何なる形で出てきているのかは興味のある所。
 中国の例のレンズが、(特許とか無視した)完コピ品なら、ある程度画質は保証されるが(但し、設計が同じ=品質が同じではない)、ガワだけのコピーで、無理矢理スペックに押し込めただけなら、その画質は推して知るべしでしょう。

 例えば、純正EF50mmF1.4の価格は、四万円強、これの半額以下、つまり二万円切るとか切らないとかの値段で、こんな妖しげなレンズを買うなら、一万円出して純正EF50mmF1.8を買った方が確実に満足出来ると思いますよ。
 以前、妖しい中国製のレンズで、マウントが外れなくなったなんて話も見かけましたし……


 何にしても、勇気ある人柱が現れる事でしょうし、今後の活躍に期待しましょう。
 サムヤンだって、そうやって育ってきたわけだし!

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