遅ればせながらスーパームーン……曇ってて撮れんかったし……
曇ってなくても撮らなかったと思うけどね(キリッ
しばしば漫画で、大きな月を背景にして、人物が立ってるって絵があるけど、あれって可能なの?
と言う話が出てくる。
結論から言えば、場所探し以外は大抵の場合簡単にクリアできる! (あとモデル探しもね)
こんなネタ書くなら、もっと早くしろ! って言われるだろうけどね。
まぁ、また来年ぐらいの最接近の時にでも思い出してあげて下さい。
①レンズ
月の大きさは大体0.5度。
35mm換算1200mmのレンズの画角は、短辺方向で1.1度。これだと、月は画面の半分ぐらいを占めることになる。
そして、ギリギリの大きさまで攻めるなら、2400mmとなる。
APS-Cフォーマットに換算するなら、800mmから1600mm。マイクロフォーサーズなら、600mmから1200mmってなる。
安く済まそうとするなら、APS-Cカメラでミラー800mm。マイクロフォーサーズでミラー500mmってところ。
②撮影距離
被写体の大きさを、160cmと仮定する。
この被写体が画角0.5度を占める大きさとなる距離は183mである。
月が出てきたタイミングで、この距離に邪魔者が入らず……ってなると、都会だと場所が限られそう。
小高い丘の頂上とか、見晴らしの良いビルの屋上とか……そこを見つけるのが、この写真の一番の難しさですね。
ああ、あと、60cmドールでやるなら69mで、30cmドールなら34mって距離が必要になります。1/12ドールは13cmと仮定すると15mぐらいって計算になる。
計算式は単純で、L / ( 2 tan ( θ°/ 2 ) )だから、それぞれの身長や、合わせ込みたい大きさに合わせてそれぞれ計算してね。
③方位
場所は絶好でも、月が出てくる位置がずれたら、何にもならない。
しっかりと、地図と方位を確認しましょう。
正確な電子コンパスがあると便利でしょうね。
④照明
実のところ、月はかなり明るい。
マイナス5段階ぐらい補正しちゃう。
となると、当然モデルは暗くなる。ただでさえ暗いんだから、相当照らさないと難しいです。
当然、183mmの長さのシンクロコードなんてありませんし、ワイヤレス・フラッシュ・アダプターだってせいぜい数十メートルしか到達しない。(むしろソレを超えるのは、日本だと電波法に触れそうな気がします)
定常光で頑張るしかないですね。
相当な明るさになるので、モデルには耐えて貰うしかありません……尤もチャンスは僅かなので、耐える時間はそれほどでないのですけど。
そうそう、場所は当然野外になるので、照明を稼働させるだけの電池or発電機の用意が必要です。
公園の場合は兎も角、ビルになると可燃物持ち込み厳禁なので、発電機って選びはNGになるかもしれませんが……
⑤ポージング
当然、183mmも離れる訳ですから、無線通信は必須ですね――って電話でいいんですけど。
カメラは三脚で固定するので、ポーズさえしっかり決めてくれれば大丈夫でしょう。
ここでトチるとマズイので、「身体を左右にシフトさせる」のと「身体を左右に振る」のの違いをしっかりとリハーサルしておいた方が良いでしょう。
照明のテストと兼ねて、月が出る前に全て済ませておきましょう。
⑥被写界深度
ミラーレンズは総じて暗いんだけど(F6.3やF8.0)、それでも800mmや500mmって画角になると、なかなか馬鹿に出来たものではない。
どこまでくっきりしたら満足するのかはそれぞれが判断することだけど、状況に応じて、絞りリングを自作した方が良いかもしれない。
と言っても、黒いボール紙をサークルカッターで切るだけ。すぐに出来るので、何種類か用意しておいた方がよいでしょう。
この手の写真で印象深いのは、何処かの新聞社のカメラマンが、鶴が満月を背景に飛んでいく写真を撮ったって事で、一面の記事になっちゃったんです。
後日、これがフォトショで加工したってバレちゃったもんで、大変なことになったとか、ならなかったとか。
絵が欲しいだけなら、普通にレタッチするけどね。無加工主義って言うのもどうかなぁとか。(今までの話全否定)
大体撮り方はこんなもんです。
その昔、万八(メガロ大須の駐車場八階――痛車が沢山集まる)の屋上で、夜の名駅を背景にして着ぐるみの写真撮ったことがありまして。
その時は、クリップオンのストロボをワイヤレス発光したりして、まぁ、意外に簡単に撮影出来たのを憶えています。
勿論、三脚立ててスローシンクロで撮った訳ですけどね。
背景に露出合わせるだけだから、大した仕事じゃないよ……
なんつったら、嫌な顔されたっけな。
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