何にしても、"なるべく"いい写真を撮りたいものだ。
と、言う訳で、今回は、あんまり格好の付く話ではないけど、お金を浮かしてライティングを少しだけマシにする方法。
その前にストロボ選びの簡単な話。
ストロボ選びで要点になるのは二つ。
一つは、ガイドナンバー。
単純に、どれぐらい明るい光を出してくれるかという事だ。当然明るい方がいいに決まっているので、大きいほどよいのだけど……
試しに価格COMで検索を掛けてみよう。
ガイドナンバーを50以上にする。
すると、SIGMAの「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG ST」がトップに出てくるけれど、NikonのSB-910が全く出てこない。
さて、これはどういうことだろう?
これは、照射角の問題だ。
SB-910のページを見てみると、
ガイドナンバー(照射角35mm、FXフォーマット、スタンダード配光時、20℃)とか出てくる。
34(ISO 100・m)/48(ISO 200・m)
一方、EF-610のページを見ると、
とある。
ZOOM 24mm 28mm 35mm 50mm 70mm 85mm 105mm G.N. 34 35 36 46 52 56 61
要は、あんまり真面目に比較していないのだ。
と、言う事で、一々メーカーサイトまで行って調べた方がいいかも。
ストロボ選びのもう一つのポイントは、首振り。
ガイドナンバーよりもある意味重要なのは、どれぐらい首が振れるかだ。
つまり、発光の向きをどの方向へ持って行けるかと言う事だ。
例えばSB-400なんてストロボは、上下にしか向けられないので、カメラを縦向きにすると、天井にバウンスさせる事が出来ない。
他にはワイヤレスライティングが出来るとか、スレーブ発光出来るとか、いろいろ出てくるのですが、それは、またいずれ……
さて、ストロボについて検索すると、結構な確率でガイドナンバーの計算方法にぶち当たります。
でも、今日日のストロボは自分で勝手に発光量を計算してくれるので、別にあれこれ考える必要はない。
それにデジカメは、トライアル・アンド・エラーが幾らでも出来るし、プロみたいに15分で必要な絵を全部用意しろとか言われないので、その場その場で、補正をすればよいのだし……第一、バウンスさせるつもりなんだから、まともに計算なんて出来やしないよ。
プロの人は、それに対応するために、自腹でスタジオ借りて勉強したりするらしいので、いろんな余裕がある人は、そういうのの真似事をするのは悪くないだろう。
何にしても、僕にはモデルになってくれる人物もいないし、モデルを雇って撮影したい! ってほど余裕もない人なので、家の中で写真を撮るばかりです。
ライティングと行っても、今回使用するのは、中級モデルのクリップオンストロボです。
先ず、何にもなしにISO感度だけ上げて撮ってみるとこうなる。顔に影が出来てダサイですねぇ。
内蔵ストロボをそのまま撮影。所々テカってますね。迂路の影がキツいですねぇ。影も少し、顔に掛かってるし……
クリップオンのストロボを直に当てるとこうなる。一応、市販の箱形のデフューザー入っているので、内蔵ストロボよりか、てかりとかが少なくて、まぁ、マシかなぁ。
天井にバウンスさせます。いろいろ柔らかくなってきてますね。当然、光量が減るのでストロボが弱いと厳しくなってきます……ドールだと撮影距離が短くて済みますが、人間だと"もっと光を!"となります。
背後にバウンスさせます。顔に入る影が自然ですね。背後の影も弱くて嬉しいですねぇ。勿論、天井よりも光量に制限が出てきますから……もっといいストロボが欲しくなるわけです。
とは言え、コレが出来るのは、自室が狭いから。撮影位置から背後の壁まで1メートルばかり。
大きな部屋で撮影するときには使えないテクニックになりますね。
そんなわけで、こんなデフューザーを作りました。
台形に切ったプラ板に布をくっつけて、マジックテープを縫い付けただけです。
制作費は三百円程度ですかね。余ってた材料で作りました。
特にコレと言って、複雑な加工をしていないので、簡単に作れるはずです。
(内蔵ストロボ用のデフューザーは、いつか、その気になったときにでも作ります……)
そうして、撮影したのがコレ。天井バウンスぐらいは効果があるんじゃないんでしょうか?
市販のバウンスもそんなに高い物でもないので、予算に余裕があれば、片っ端から試してみるって手もありますけどね。
※なお、この改造を参考にして、カメラ並びに周辺機器に不具合が生じたとしても、何人も責任を問われないものとします。
0 件のコメント:
コメントを投稿