「コスプレの写真を撮るときに、ケイタイやコンデジで撮ると失礼」だなんて風潮があるらしく……って言うか、もう十数年来の問題ですなぁ。
近頃は、ドール写真にもそれが感染しているらしくて、どうにも惨めったらしくて仕方ない。
コスプレに関しては、「私は安いカメラで撮られるような安い女じゃなくってよ」みたいな高慢な意識って事で理解していたが、ドールとなると「安いカメラでウチの子を撮らないで」って事なんだろうか?
口実としては、「本気のカメラじゃない人は、本気で写真をやっている訳じゃないので、本気でコスプレしている人に失礼だ」なんて事が言えるんでしょうけど、装備で本気度を測るって時点で、あんまし本気じゃないのかなぁと。
ぶっちゃけ、ウン十万するカメラで、クソみたいな写真しか撮らない連中は、巨万といるんです。
こういう人は、装備だけ本気で、撮る事そのものには、何一つ情熱を持っていないんですよね。
それとも、「安いカメラ → 実力不足 → 汚い写真しか撮れない → 自分の評価が下がる」みたいな思考ルーチンなのかも知れない。
いずれにしても、写真の実力は撮られてからしか分からない。しかし、撮られてからではもう遅いって側面があるでしょう。
肖像権の話からすれば、「私の許可した写真以外は公開するな」と言うのは当然の権利だ。(下手な写真云々と言うよりも、気の抜いたところとか、意図せぬパンチラとか、好き勝手にネットに上げられてはたまったもんじゃないですからね)
しかし、相手が肖像権を守る人間ばかりじゃないって状況では、よりマトモな装備をしていそうな人間の方が、安全に思えるのかも知れません。(あくまで、連想の線上にある価値観で現実がどうかは関係ない)
まぁ、色々書いたんだけど、ぶっちゃけ「貧乏人と一緒に居たくないよね」って意識が真っ先に走っているんじゃないのかな? とか思いますわ。
社会的ステータスが高いって分かっている人が、同じ行動しても、多分、文句は出てこないと思いますよ。
あ、さて、撮られる側がそう言う理屈でケチを付けるのはまぁよいとしよう。
しかし、撮る側の人間でもそう言う訳の分からない事を言い出すヤツがいる。
これも、単純にレイヤーさんにすり寄りたいが為に、同調しているって可能性もあるんですけど、同時に自分自身をその装備によって肯定しているんだって可能性もありますね。
写真の上手い人は、自分の写真によって自分の自尊心を保つことが出来るけれど、それが出来ない人間は、お金で買えるものによって、自尊心を保とうとするんですね。
だから、実力以上にカメラにお金を使ったりする訳なんです。
そもそも、こういう手合いって言うのは、何が良い写真かという自己自身を持っていないんですよね。
だから、何か写真を見せられると、「どんなカメラで撮ったんですか?」とか「焦点距離は幾つですか?」みたいな、実にどうでもいい質問しか出来ないんですよ。
そして、そこには、解像度とかその手のスペック値に価値基準を置こうとしている事になる。
自分の写真をどうしたら良いか分からなくなると、装備の不備を疑うって訳なんですね。
その結果、カメラに掛けた金額を写真の出来の代用変数としてしまうんですよ。
そう言う類の"写真家"が多いのが、この趣味の居心地の悪さになってしまうのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿