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KITCamera
なんてカメラアプリがありまして、コレが無駄に高性能なんです。
しかも、現在無料!
でも、英語版だし、あんまし機能とか分からない……って訳で、調べた範囲で分かることを書きます。
1.立ち上げてすぐの画面
画面一番下の左から、「撮った写真のアルバム」、「設定」、「シャッター」、「露出補正とWB」、「エフェクト」がある。
1-1.エフェクト
上からレンズ、フィルム、フレームとなっていて、それぞれを別々に選択する事が出来ます。
レンズは16種類あり、トイカメラ風や万華鏡風、光漏れ風などの写真が撮れます。
フィルムは51種類で、こちらは色味が変わります。
フレームは40種類ありますが、可愛い系はないですね。
これらの効果は、写真を撮った後にも追加できるようになっています。
エフェクトを選択した後に、それを解除したい場合は、選択中のエフェクトをもう一度選択すると解除されます。
1-2.露出補正とWB(ホワイトバランス)
スライダーを動かすと、露出補正と色温度の変更をシームレスに行えます。
各スライダーの左側にあるボタンを押すと中立位置に戻ります。
但し、露出補正はソフトウェア的な明るさの変更(?)だけのようで、SS、ISO感度共に変化しません。
1-3.設定
撮影モードの変更と、そのモードでの設定、画面表示の変更が出来ます。
設定ボタンを押した時に、メニューの中央上部にある「◎」ボタンを押すと、更に画面設定が出来ます。
1-3-1.画面設定
左端から順番に説明。
1-3-2. Lebel
水平位置を表示します。
1-3-3. Histo
ヒストグラムを表示します
1-3-4. Data
撮影条件(絞り、シャッタースピード、ISO感度
1-3-5. Grid
グリッドラインを出します。
出した状態で、画面を左右にスライドさせると、グリッドの種類が変更できる。
「三分割」、「X字」、「フィボナッチ数(右巻き/左巻き)」、「直角三角形」、「レイルマン分割」、「四方からの二等辺三角形」、「5x5分割」の八種類ある。
1-3-6. アスペクト比
4x3、1x1、16x9、3x2の四種類のフォーマットから選べます。
1-4.アルバム
特に設定をしていないと、撮った写真はカメラロールに移動しない。
画面、左上から「Option」、「撮影に戻る」、鉛筆アイコンの「写真の選択」。
一段下がって、フィルム型のアイコンの「カメラロールから写真をコピーする」、「表示サイズの変更」
1-4-1. 写真の選択
このアイコンをタップすると画面下に、左側から「投稿」、「SELECT ALL / DESELECT」、「ゴミ箱」の三つのアイコンが出てくる。
勿論、複数の写真を個別に写真を選択することも可能。
投稿では、「Facebook」「Save to camera roll」(カメラロールに移動)、「Flicker」、「Dropbox」、「Instagram」、「はてブ?」、「Twitter」、「謎」、「GoogleDrive」、「メール送信」、「SkyDrive」に投稿(アップデート)出来る。
この項目の上の「◎」を押すと、「Edited」と「Original」とあり、ネットに上げるように縮小するのか、オリジナルのサイズのままなのかを選択できる。
実際に、このアプリからTwitterに投稿してみたけど、投稿画面でアカウントの選択が出来たり、位置情報の有無を確認できるのが素晴らしい。
しかし、「http://kit-camera.com/」のリンクが勝手に入って、消せないという問題もある。
正直、投稿はカメラロールや専用のアプリ経由でやったほうが良さそうだ。
アルバムの画面に入っても、画像が表示されるまでに時間が掛かるので、その間に出来るのは「SELECT ALL」の後にゴミ箱(削除)するだけである。
2. 撮影モードとオプション、画像編集の説明
2-1. 撮影モード
2-1-2. Video
特に設定はない。
アスペクト比の変更が出来ないが、解像度の変更が可能。
2-1-3. Standard
通常の撮影モード。
「Continuous shooting」をONにすると、連写するときに一々ピント合わせなどが発生しない。
「High speed (low resolution)」をONにすると、(多分)連写性能が上がる。
「Continuous shooting」とセットで使うべきか。
画像のサイズは、iPhone4Sの場合、2448x3264と言うのが、480x640にまで下がるので注意。
2-1-4. Stabilizer
手ブレが止んだときにシャッターを切ってくれるモード。
一番甘い(シャッターを切りやすい)「Minimum」から、中間の「Medium」、一番厳しい設定の「Maximum」がある。
昼間は「Minimum」でよくて、室内や夜間は「Maximum」を選択するのが良いだろう。
2-1-5. Timed
タイマー撮影(集合写真の時に、シャッター切った後、列に並ぶってアレ)が出来る。
最短2秒から最長30秒まで設定出来る。
「Torch countdown」をONにすると、フラッシュの光でカウントダウンをしてくれる。
2-1-6. Multi-Expose
最大六枚まで多重露光が出来る。
「Auto adjust」をONにすると、一定の閾値以下の暗さが透明になり、OFFでは、単純に半透明にした写真を重ねるだけになる。
この写真では、左側がON、右側がOFFだ。
2-1-7. Multi-Shot
二枚、或いは四枚の写真を一枚の写真に並べて表示する。
田の字型のアイコンは、通常の大きさで撮ったものを縮小して並べている。
一方、左右や上下に二つ並べるものや、短冊状にしてあるものは、画面中央付近だけを拾うので注意。(特にガイド等は出てこない)
2-1-8. Timelaps
タイムラスプが作れる。
「Output」を「Photos」にすると大量の写真が出来上がる。写真をレタッチした後に動画を作りたい場合はこちら。「Video」にすると普通にビデオ画像として出力される。
「VideoFPS」は、「Output」を「Video」にしたときの、フレームレートを設定出来る。
「Interval (seconds)」は撮影する間隔。「1」にすれば、1秒ごとに撮影可能。
「MaxDuration(min)」は、何分間撮影するかと言う事。「2」にすると2分間分のビデオが出来上がるわけではない。
そもそも、こちらは、「Output」を「Photos」にしたときのオプションだ。
2-1-9. Long-Shutter
長時間露光モード。
「Sensitivity」で、感度を変更できる。「1/64」が一番暗くなる。
「Exposure time」は、露出時間(秒)。「B」にすると、もう一度シャッターを押さない限り露出し続ける。
「Exposure time (hardware)」は、画面のリフレッシュレート(露出時間)。 「std」が標準で、「1/8s」……最大「1s」まで設定出来る。
リフレッシュレートを落とす(大きな数字にする)と、画面が明るく映る。星空なんかを撮るときのモード。
解像度は、720x1280に落ちた(480x640と288x352にも変更できる。)上、EXIFに情報が補完されない。
「Sensitivity」を変更しても、画面上のISO感度表示は変化しないので、本当の意味での感度かどうか怪しい……
2-1-10. Light-Trail
長時間露出しながら、ペンライトかなんかで絵を描くアレをやるモード。
カメラトスにも使える。
こちらの解像度も「720x1280」、「480x640」、「288x352」から選択する。
2-1-11. Night-Snap
「Shutter speed / Exposure time」は、名前に反して、「Long-Shutter」モードの「Exposure time (hardware)」と変わらない。
iPhone標準のカメラだと、1/15sec以下のSS(ISO800)にならないが、こちらは最大1秒まで露出時間を延ばせるというモノ。
「Long-Shutter」モードとの違いは、こちらは解像度が低下しないこと。
2-2. オプション
基本設定のお話。(不明な部分が多いけど勘弁してね)
2-2-1. General
「Capture Location」は、ジオタグを貼り付けるかどうか。デフォルトが「ON」なので、注意が必要。
「Show Quick Messages」は、(多分)撮影中にメッセージが飛んできた時に、邪魔をして良いかどうか? だと思う。
「Show Zoom」は、デジタルズームを許可するかどうか。「ON」にすると、撮影画面にスライダーが現れる。
「Volume Shutter」は、ボリュームの「+」ボタンをシャッターとして利用するかどうか。
カメラ型のiPhoneケースや、標準のイヤホンに付いているボリュームの「+」ボタンでシャッターが切れる。
どういう訳か、暴走する事が多いので、今後改善されるかどうか……
2-2-2. Advanced
「Video stabilization」は、そのまま読むと、ビデオ撮影時の手ブレ補正っぽく見えるんだけど、ON、OFFで変化があるようには思えなかった。
ONのままで良いと思うけど。
「Low Light Boost」は、僕のデバイスでは設定不可能とか言われた。
iPhone5以降には、ローライトブーストモードという、ISO3200まで感度を拡張するモードがあるそうで、それを使うかどうかの選択。
「Auto Save To Gallery」は、カメラロールにすぐに保存するかどうか。
しかし、これをONにしても、このアプリのアルバムで一度画面を表示しないと転送されないので注意。
ここでは、コピーが送られるだけなので、カメラロールに保存された後は、こちらのアルバムから削除しても、写真は消えない。
「Include Videos」は、先の設定をビデオにも適用するかどうか。
2-2-3. Capture Quality
「Configure Capture Format&Quality」ボタンを押すと、画面が変わって、保存する写真のクォリティを変更できる。
上段の、「JPEG」と「TIFF」では、後者の方が無圧縮なので綺麗かつサイズが大きくなる。
下の方にある、「JPEG Compression」は、JPEGの圧縮率を変更できる。
「100」が一番クォリティが高いが、サイズも大きくなる。
2-3. 画像編集
撮影した写真を編集できる。
アルバムから写真を選択すると、上部に「BACK」と「EDIT」と言うボタンがある。
下には、「投稿」のアイコンと、「虫眼鏡」と「ゴミ箱」がある。
「投稿」ボタンは、先の説明と変わらない。
「虫眼鏡」は、選択すると、撮影データ(撮影時間やサイズ、SS、ISO感度など)が表示され、また、左にスライドさせるとヒストグラム、撮影場所の地図(設定を切ってある場合は「No data」となる)が表示されます。
「ゴミ箱」は当然削除です。
2-3-1. EDIT
左上のフィルムっぽいアイコンで、「エフェクト」を切る事が出来る。(元から設定してないものは、変化しない)
その隣の丸い矢印を選択すると、「Clear all edits」と「Revert to last save」の二項目があり、前者は、変更もエフェクトも全部消してしまう項目、後者は前回セーブした所まで戻る。
左上の「DONE」を選択すると、セーブするかしないかを聞いて来ます。
セーブしたところで、「Clear all edits」を押せば、変更なしの状態に戻るので、生データはアプリ内に残るモノと考えられます。
レタッチツールは以下の通り、一通りのものが揃っています。
この辺は、他のレタッチソフトにもある機能なので、直感的に扱えると思います。
3.撮影
他の高性能カメラアプリよろしく、フォーカスと測光点を自由に移動できる。
カメラの撮影画面の上で、同時に二本指でタップすると、ピンクの四角い枠=フォーカスと、緑の丸い枠=測光点が分かれる。
フォーカスを合わせたいところにピンクの四角を移動し、明るさの基準としたい位置に緑色の丸を持っていくと、マニュアルカメラのような写真を撮れるようになります。
4.まとめ
美点は多彩な機能と、一つのアプリで大体のことが出来てしまうと言う便利さ。
欠点は、何かにつけて遅いと言う事です。
立ち上げも標準アプリほどではないし、撮影後に写真を確認するのにも数秒待たされます(iPhone4S)。
ぱっと撮ってすぐに投稿するって言うよりも、iPhone使ってガチな写真を撮りたいって人向けのアプリとなっています。
長時間露光など、iPhone用の三脚とか持ち歩いている人には、美味しい機能が豊富なので、すぐに使わないにしても、夜景の撮影など、いざと言う時に使えるかも知れないですね。