2013年9月18日水曜日

シャッタースピードとISO感度の関係




 ISO感度を上げることに躊躇している人への解説第二弾になります。
 暗い所では、シャッタースピードが下がりがちだけど、そのまま撮ると、左の写真のようにブレブレになってしまいます。
 ISO感度を上げるとノイジーになってしまいますが、手ぶれよりはマシでしょうね。

 手ぶれに関しては、「このレンズピントが来なくて……」なんて言う人は大抵手ぶれを起こしています。
 そうは言わないにしても、手ぶれを頻発する人は、カメラの持ち方をもう少ししっかりした方が良いでしょう。
 その辺に関しては「カメラ 持ち方」でググるとよい記事が出てくる筈です。

 あと、暗がりや室内で撮影する場面が多い人は、ISO感度をオートにするだけでも、失敗がぐっと減りますよ!



 さて、問題のシャッタースピードなんですが、俗に35mm換算の焦点距離分の一がよいと言われます。(何度も言うけどさ)
 フルサイズじゃない一眼レフは、撮影する焦点距離の1.5倍、マイクロフォーサーズの場合は2倍ですよ!
 って事で、50mmのレンズで撮った時は、それぞれ1/75sec以下、1/100sec以下にすると良いですよってお話。(以下って事は、1/200secとか1/500secでもOKですよって意味)

 そこで登場するのが手ぶれ補正機能です。
 これは、それよりも遅い速度でも手ぶれが起こらないと言う機能です。
 カメラ内蔵やレンズ内蔵など、様々な方式がありますが、撮ることには変わらないのでここではお話ししません。
 問題なのは、どれぐらい補正してくれるか? と言うこと。
 カタログなどを見ますと、「2段階分の補正機能」なんて書き方をしています。
 「1段階の補正」がどれぐらいかというと、シャッタースピードが倍になる速度です。
 先の50mmの例で言えば、1/75sec(事実上1/80sec)の倍ですから、1/40secでもOKと言うことになります。
 2段階分となりますと、その半分だから1/20secとなります。

 手ぶれ補正と聞くと、カメラが下手な人の為の機能と思われがちですが、どちらかというと、キチンと撮影できる人が、より暗い環境や、より望遠側での撮影を可能にする為の機能と言って良いでしょう。

 それよりシャッタースピードが遅くなるって場合は、明るいレンズを使うとか(でも被写界深度が浅くなるので注意)、三脚を用意するとか(禁止されている場所や、通路の真ん中ではナシだよね)、照明やストロボを用意するとかって手があります。
 ああ、あと、最悪はRawで撮って、ソフト的に明るさを持ち上げるって手もあります。(それやるならISO感度上げろって話ですけどね)



 さて、手ぶれ補正も万能じゃないよって話をします。
 上の写真は、50mm(換算75mm)のレンズで1/8secで撮ったんですけど、手ぶれ補正とか使ってないんです。
 そんじゃぁ、二段階ぐらい補正するレンズがあれば1/2secで撮れるかって言うと、それはまぁ、多分、無理な相談なんですけどね。(この辺の事情は込み入っているので深入りしませんが)

 まぁ、無理な条件で撮影できたからってそれだけで褒められる訳じゃないですからね。
 きちっとした撮影をしたかったら、準備と環境を整えましょうというお話で……

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