2013年2月6日水曜日

今月の現像分①~鱗雲

 好きなモノは兎に角撮っておけば満足。
 ぶっちゃけ、写真の出来なんて二の次でいいんじゃないか……と言うと、意識の高い人から怒られそうだな。
 食わず嫌いをするな、欠点をなくせと人は言う。
 美点を伸ばせと口先では言うけれど、雇用主的には、秀でた才能よりコンスタントに使いつぶせる人間の方が便利だからなぁ。





2013年2月5日火曜日

一眼を使わない写真趣味①~デジタル編

 何も高いカメラで撮った写真だけが写真じゃねぇ!
 って事で、ミラーレスにせよ、一眼レフにせよ、そういうの抜きで写真趣味を考えていこうと思う。
 同様の発想で、基本、高いカメラも避ける方向でお話を進める。

1.写真鑑賞

 いい写真を撮る為に、いい写真を見るというのはある。
 写真展に行く、写真集を見る。
 いい趣味だし、カメラ趣味の人にはちったぁ見習って欲しいところだけれど、ここで深く話すべき話じゃないので次。

2.ケイタイ/スマホのカメラ

 むしろ、制約の多い中で綺麗な写真を撮る、面白い写真を撮るというのは、なかなかどうして難しいモノで、一歩間違えれば、ジジイが退職金で買った1Dで撮った下手くそな写真より、よっぽど素晴らしい写真が撮れたりする。
 レンズやカメラの性能を自慢している人々には残念な話だが、実際そう言うものだ。

 ウサイン・ボルトは普通のスニーカーでも、我々よりずっと早く走るだろう。そして、我々が自分の足にチューニングしたスニーカーを履いたとしても、タイムは伸びるにしても、注目するタイムにはならない。
 (写真に100点はないが、仮に存在するとして)、ヘタクソなジジイが10~20ぐらいで頑張っているとしよう。それがカメラの性能で、1ポイント程度上がったところで、さして見栄えが上がるわけではない。プロは95~97点のポテンシャルを持っていて、そこに上乗せの1ポイントが加われば、より100%に近づく。
 それよりかは構図だの、作意だのの勉強をして、10~20ぐらいのポテンシャルを30とかぐらいまで向上させるべきではないだろうか?
 その点で、スマホのカメラはフェアな存在かも知れない。

 そう言う小難しい事は兎も角、様々なアプリで数多くのアートフィルターが用意されている。
 またスマホ/ケイタイ用のテレコン(望遠)、ワイコン(広角)、マクロ(近接)、PLフィルターの類は、わりとあちこちのメーカーから出ている。
 ガチャガチャに入っているようなものから、割としっかり目のものまで多種多様だ。 更に、一眼レフのレンズや望遠鏡を取り付けるアタッチメントも存在している。

 何はともあれ、何で撮ろうと、写真を撮ることが写真の趣味だと言える。
 道具を見て人を判断するような人間は、写真趣味ではなくカメラ趣味だ。友達になったところで、特に便利なことはないだろう。

3.普通のコンデジ

 そう、普通のコンデジです。そこらの家電量販店で売ってるカメラを指します。
 じゃぁ、普通じゃないコンデジって何よ? って話は、後半で。
 差し当たり、一通りの機能が揃っていて、大抵のカメラは露出補正も使えるので、それなりに「自分のイメージに近い写真を作る」事も出来る。

 フォーカスポイントは多くないが、半押ししてピントを決めたら動かすと言う事と、構図の勉強さえすれば、決して馬鹿に出来ない写真が撮れることだろう。

 レンズは暗いが、望遠側にしてモデルに近づけば、背景をボケさせた写真が撮れる。

 露出補正とは、全体的に明るめに撮るとか、暗めに撮るとかそういう事である。この一点を知るか否かで、写真を撮るときに考えることが一気に増えると言っても過言ではない。

 また、各種のシーンモードを有効に使えば、様々な場面で面白い撮影も出来る。
 動きのあるものを夜景モードで撮ると、被写体ぶれを起こすが、その被写体に追随するようにカメラを動かせば、それは即ち流し撮りになる。
 フラッシュの発光の有無やシャッタースピードがどうなっているのか? と言う事を考えながら撮ると、絞り値やシャッタースピードを触らなくても、幅広い撮影が出来る事に気付くはずだ。

 フラッシュをバウンスさせる、デフューズさせるなどの方法(+露出補正)を使えば、ポートレートももっと格好いいものになるに違いない。

 このように、工夫と知識、そして構図的なセンスで勝負する余地は充分にある。
 最近のカメラは優秀で、笑ったらシャッターが切れるとか、ペットが振り向くと切れるとか、そう言う機能が普通に付いているから、シャッターチャンスという面では、一眼レフよりいい写真が撮れるかも知れない……おべっかではなく、割と本当に。

4.高級コンデジ

 普通じゃないコンデジその1。
 何が普通じゃないって、レンズが明るいし、絞りやシャッタースピードを自分でいじる事が出来る。
 大体、いいレンズを使っているし、センサーサイズも大きめだから、画質が良い。

 画質の良さは、良い写真を撮らないことには全く意味のないことだが、撮った写真の画質がいいと、何だか、自分の腕が良くなったように思えるから不思議なものである。
 だから、色々楽しくなって、次々に写真を撮る。
 その時、ちゃんと上手い写真を撮ろうと、学ぶ姿勢を持ち続ければ……上手い写真が撮れるようになるだろう。

 写真は、基本的に絞りとシャッタースピードを選ぶことによって作りたい絵を決める事が出来る。
 と、言う事で、この二つを自由に操作できる事は、写真を趣味にする者にとって、なかなか楽しいことである。
 オプションにテレコンやワイコン、外付けフラッシュを付けられる機種もあるので、拡張性の高さも楽しみを増やす一因である。

 基本的には、一眼レフと同じ事を考えながら撮影すれば良い。
 例外があるとすれば、レンズが交換できないと言う程度だろう。
 一眼レフよりも軽量で動きやすいので、スナップショットをするなら、こちらのカメラの方が優れていると言っても過言ではない。
 二十万円を超えるような機種もあるので、お金はあるけど、一眼レフ持つのは嫌だって人は、結構、格好が付くのではないだろうか。

5.トイデジ

 そして、もう一つの普通じゃないコンデジである。
 トイデジタルカメラの略。
 概ね一万円しないカメラの事で、低い画素数、暗いレンズ……と言う事情から、画質は悪い。
 しかし、その画質の悪さを楽しむのがトイカメラの醍醐味である。
 また、小さく、可愛い形状をしているので、写真の撮れるキーホルダーと見てもよい。

 さて、トイデジは基本的に、キーホルダーサイズのものが多いが、VIVICAMのような商品もトイデジ扱いされている。(値段だって一万を超える……特価品の国産メーカーのコンデジより高い!)
 この辺の区別は、どう付けたらいいのか難しいところだが、要は「雑貨屋さんが好んで扱いそうなカメラ」と見ればいい。
 決して性能のよいカメラではない。そのカメラを楽しんで使うって事が、トイカメラ道なのだろう。

 何にしても、一台一台は安いので、何台も買って撮り比べて楽しいものを見つけるのはよい趣味だ。
 勿論、構図云々が重要になるのは言うまでもない。


 今日はこの辺にしておく。
 次はフィルム中心にお話しします。

2013年2月4日月曜日

SX-70買いました!

 では、開封の儀を……<そーいうブログじゃねぇから、ここ



 いやぁ、ブレブレですなぁ。それに相手はF8とはいえ、116mmですから被写界深度の浅さも推して知るべし。寄れるってんで喜んでましたが、これは屋外撮影フラグですか?



 難点はフィルムが高いって事でしょうか。
 10枚入りが特価で2000円ですから、ちょっとなぁ。
 今回は、遮光板がいらないって薦められたIMPOSSIBLE PX70 COLOR PROTECTIONを使いました。

Nikon1持ってないけど勝手に心配してみる

 ああ、どうなんですか? Nikon1……
 基本ダメダメだという評価はまぁ、分からないでもないのですが、順調にラインナップを増やしてくれていることだし、ぶっちゃけ、レンズの寿命よりカメラの寿命の方が短いので、妥当なサイクルでそれなりに改善して行ってくれればいいんじゃないかな。
 とか、生意気に知った口で言ってみたりします。シロウトのカメラブログなんてそんなもんでしょ?

 それは兎も角。レンズですよ! レンズラインナップがしっかりしていれば、何とかなるものです。
 ゲーム機のメーカーは、ゲーム機の売り上げよりもソフトのライセンス料の方が美味しいと言うアレと一緒です。Kindle Fireは、本体の値段を切り詰めて、アマゾンで本を買ってもらう方を優先しているんだとか。
 一眼レフ出してるカメラメーカーがレンズ売って商売しなくて、一体何で商売するんですか!?


 6.7-13mm(換算18-35mm)が出てきて、スタートアップから単焦点が広角(換算27mm)と標準(換算50mm)があるのは、良心的だと考えるにしても!

 10-30mmと11-27.5mなんて、殆ど違わねぇよ! (前者はVR付き、後者はナシだけど軽量コンパクト)
 10-100mmだって、パワーズーム付きとナシの2ラインアップあるしさ!

名前35mm換算
1 NIKKOR 10mm f/2.827広角単焦点
1 NIKKOR 18.5mm f/1.850標準単焦点
1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.618.1-35.1広角ズーム
1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.627-81標準ズーム
1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.629.7-74.3標準ズーム
1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.627-270高倍率ズーム
1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOM27-270高倍率ズーム
1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.681-297望遠ズーム

 事実上6種類のレンズしかない。しかも、うち三本ぐらい買えば大体満足しそうな勢いだ。
 真面目すぎるというか、何というか。

 これがPentaxのQになると、標準単焦点、標準ズーム、高倍率ズームに加え、魚眼、広角トイレンズ、望遠トイレンズとなる。
 一方、フジのXは、広角単焦点二種類、標準単焦点、マクロ、標準ズームだ。
 ロードマップが正しければ、今年の1st-Qには単焦点が二本に、望遠ズームが一本増える。2nd-Qには広角ズームに明るい中望遠レンズが増えるのだ。

 勿論、Qはロードマップ上にあるレンズを一本も出さなかったし、フジのそれも何処まで期待に応えてくれるかは分からない。

 に、してもだ。発表当時に展示されたマクロレンズは忘れ去られ、去年十月末に発表されながら結局発売されなかった、明るい中望遠の32mm f/1.2はどうなったのだろう?
 確かに、Nikon1はセンサーサイズが小さいので、他のレンズでも最短撮影距離で撮影すれば、そこそこ大きく映るだろう。
 そして、画角が望遠だとしても、焦点距離はあくまで32mmだ。F1.2程度の明るさでは、思うほどボケないだろうと想像するのは無理のない話だ。

 しかし、これは、より迫ったマクロ撮影が出来るんだと言う風にアピールする事も出来るし、F1.2をF1ぐらいにしたところで大きく変わるところがないと言えるのだから、「売らないでいい理由」にはならない。

 マウントアダプターを使え? ああ、それも分からないでもない。しかし、Fマウントのニッコールレンズに限れば10mmが一番広角だが、これは換算27mmである。要は、テレ側ばかりが充実することになる。

 こんなに面白くなさそうなレンズを取りそろえて、どんなユーザを増やしたいのだろうか? レンズやアクセサリーを買わせての商売じゃないのだろうか?


 なーんてな。
 外野が一々人様の商売の心配するんじゃねぇよと言う事で。

 結局、「ぼくのかんがえた、さいきょうのれんずらいんなっぷ」を書きたいだけなんで、開き直って馬鹿っぽく書く。
 むしろ、そう言う夢想が大好きだから、このネタを書いたのだ!

①明るいレンズ!
 取り敢えず、ボケが欲しいんなら、無闇に明るいレンズ作ればいいんじゃない? フォーマットが小さいから、極端に重いレンズにはなるまい。(期待通りボケるかってのは抜きで)
 スペック値を見て買う人もいるんだから、一つぐらい上級のレンズを用意しておいて悪い事はない。どっかのノクトンみたいに、18.5mmF0.95とか32mmF0.95とか。

②大口径ズーム
 これも同じ発想のレンズ。10-35mmF1.4通し。10-30mmの上級モデル。ポートレート向きのレンズって事で一本入れておくと、小金持ちのカメコが確実に買ってくれると言うシロモノ。

③マクロレンズ
 マクロは当然必要。むしろ、センサーサイズの小ささを利用した顕微鏡レンズの域が欲しい。
 具体的には、マクロフォーカシングレンズ付きのNANOHAレンズみたいなのがあると、かなり面白い世界が生まれるんじゃないだろうか?
 ぶっちゃけ、小さな町工場がじぶんトコの商品を撮影するとか、小学校の理科の時間で使うとか、結構マジメな分野でも活躍するんじゃないかしら。

④もっとパンケーキレンズ(むしろレンズ付きボディキャップ)
 10mmF2.8なんてあるけど、もっと薄いのがいい! 14.8mmF2.8(換算40mm)かなぁ。
 S1もある事だし、こう、本当に小さい! って感じにして、見た目のインパクトを狙うのは良いのだと思うのだけど。

⑤トイレンズ
 広角~標準ぐらいでF4のトイレンズ。要はQのトイレンズのパクリ。
 だって、サードパーティの参入なんてアテになんないでしょ。こう言うニコンらしくないレンズこそ今のニコンに必要だ。

⑥魚眼レンズ
 3mmF4対角線魚眼レンズ。
 これもお遊びレンズの類。でもなぁ、ニコン真面目だから、凝った設計してしまうんだろうなぁ。
 F4ぐらいまで行けば、ほぼパンフォーカスだからフォーカシング機構なんていらない――ああ、子犬の鼻デカ写真撮るなら、寄れた方がいいなぁ……ならゾーンフォーカスだ。
 安めにして、ついつい買ってしまうお値段にすれば、それを足がかりに沼に引きずり込めるぞ。

⑦超望遠レンズ
 300mmF5.6超望遠レンズ。換算810mmだから、鳥、天体、スポーツに使える。ミラーショックがないミレーレスにこそ必要なレンズ。システムも軽量だから、山登りにも持って行ける。
 因みに、こう言うの小型軽量だからってミラーレンズにしたがるけれど、そういうのはナシの方向で……むしろ、このレンズは一番妥協しちゃいけないと思う。
 何故か? デジスコとか使っている層がターゲットだからだ。
 まぁ、あと、望遠ってだけで買う人もいるからね。

⑧もっと高倍率ズーム
 何に使うのかよく分からないけど、ブリッジカメラって高倍率ズームが売りじゃないですか。42倍ズームですよ!
 いやまぁ、センサーサイズが違うから出来るんだけどさ。(と言う事は、センサーサイズが同じQは、40倍超のレンズが作れると言う事だ)
 40倍とは言わないまでも、20倍、否25倍ぐらい欲しいんじゃないかな?
 10-250mm、換算27-675mm!
 ホント、運動会の撮影なら10-100mmでも充分なんだけどね。でも、ブリッジカメラがその名の通り、コンデジと一眼レフの間の架け橋と言う意味なら、そう言うセットを用意するのは悪くないかも。単三乾電池で動くのでさ! (いや、僕は本気でいらないセットだけど)


 Nikon1買うのは計画にないけど、盛り上がってくれたら嬉しいなぁと……
 ミラーレスを見下す向きがあるのだけど、いろんな人が少しでも高いカメラを買ってくれて、カメラ産業が潤えば、恩恵は他のユーザーにも振ってくるわけで、ニワカ、初心者、興味本位大歓迎だ。

2013年2月3日日曜日

Rawの事、現像の事

 大体の事は「トリミングの話」やら「HDRの話」やらで語っているのだけれど、ぶっちゃけ、ソフトを使うかどうか、どういう指針で写真を撮るのか、と言った問題は、それぞれの好きにすればいい話だ。
 ただ、無意味なことにお金と労力を掛けるのは見ていて(ry

 分かりやすい例えをするなら、健康のため、健康のためと、添加物や化学調味料を避けて生活している人が、マイナスイオンだの、水素水だの、酵素だのと言った、出鱈目を信じてしまう事に近い。
 カメラメーカーもああいう商売に近い所があって、(実質)違いのないところに違いがあるような文句を並べてオマンマを喰っている(部分もある)。
 そう言う出鱈目は、カメラにせよ健康食品にせよ、合理的な説明をしたところで、信者には聞き入れて貰えないし、当然、私もそうした努力で消耗するのは本望ではない。
 健康を害しようが、財布がすっからかんになろうが、当人が幸せなら、勝手にすればよい。

 けれど、その境界に立つ人には、公平な情報を与えるべきだろう。
 と、言う事で、Rawの話である。


 先に言う。Rawで撮ったところで、写真が綺麗になる訳ではない。
 実際、Rawで撮っておきながら、非常に意味のないことをしている人がいる。残念なことだ。高い現像ソフトを買って、そんな使い方をしているとは……

 僕は、先に述べた「トリミングの話」やら「HDRの話」で現像やレタッチを肯定している。否、推奨に近い立場にいる。
 これは、それが勉強になるし、遊びとしてなかなか優秀であるからだ。
 一枚の写真をこねくり回せば、撮って出しでは分かりにくい光の加減の理解に繋がる。
 もっと数字をいじってやれば、思いがけない雰囲気の写真に作り替えることも出来る。
 だから、撮った写真の後処理をお勧めしている。

 現像ソフトは、実はフリーソフトで幾つも公開されていたりする。
 ビューワーに、オマケ程度に付いているのもあれば、そこそこ使えるものまである。
 タダで遊べるなら、試しに数個試してみても悪くないだろう。


 それで、話を少し戻して、「非常に無意味な使い方」なんだが、一言で言うと、碌すっぽいじりもせずにバッチ処理をやる人だ。
 バッチ処理とは、複数のファイルを連続して現像する処理の事で、単に機械的に処理しているだけである。
 それは、要は、カメラがカメラ内部で、生データをJpegに変換しているのと殆ど変わりはない。
 現像ソフトによって、風合いが変わるのは認めるが、それは自分の力でチューニングしてやれば済む事である。そして、そう言うチューニングを各々の写真の中で、自分好みのように作り上げると言う作業が必要ないなら、現像ソフトなんて使わなくたっていいのだ。
 実際に、そう言う作業が煩雑だと思う人や、いい意味で写真いじりを卒業した人は、むしろ、現像ソフトなんて使う意味はない。
 手間が掛かった分、写真は良い出来になると言ったりなどしないが、しかし、逆に手間を掛けるつもりがないのなら、普通にJpegの撮って出しにすればよいのではないか?

 確かに、バッチ処理はしばしば行う。それは、例えばHDR用の写真の為に、色温度などを固定する場合や、比較写真の為に同じ設定をコピーした場合に限る。
 また、マシンパワーが足りない場合、一つ一つチューニングした後に、現像だけバッチ処理して、その間にメシでも喰っておこうとか、そう言う使い方も便利だろう。

 所詮は道具の話だ。色合いや解像度が良くても、構図がアホなら、アホな写真に違いない。撮っているものが凡庸なら、余程のことでもなければ、凡庸な写真になる。
 どんな高性能な機材やソフトを使おうと同じだ。何故なら、それさえ使えば誰だって同じ結果になるのだから。
 オンリーワンと言う言葉は大嫌いだ。その言葉は、概ね「人と違うアイテムを消費しよう」と言う商業主義に染まりきった言葉だからだ。

 成金が嫌いだという話でも、(俺のより)安いカメラを買え言う(逆)拝金主義ではない。
 機械任せでは精神が宿らないと言う神秘主義でもない。
 人間なんだから、ちゃんと頭を使えという話である。

 健康の件だって、口当たりのよい情報に飛びつくのではなく、科学的な根拠に従い、本当に健康の役に立つことや、意味ある行為を考えなければ意味がない。
 恐怖については、それに対する正確な理解以外、対抗する方法が存在しないのだ、と言う事を人々は忘れがちである。

 信仰とは、ルールを一度覚えてしまえば、あとは考えなくてもよいと言うマニュアル主義と同じである。決められたルーチンに従って、同じ作業、同じ生き方を繰り返すばかりだ。
 それは楽だし、簡単なことだ。
 人は、健康だとか幸福だとか、充実感、人間的成熟と言った文句を使って、そうしたルールをどうにか優れたものだと信じ込みたくなる。それも、人と比べて。
 ルールに従って写真を撮り、機械的に現像して……そんなものが、一体何になると言うのだろう?

2013年2月2日土曜日

F値の計算

 まんま計算の話です。数学の話です。
 写真との関係は……ひょっとしたらあるって程度の話なので、どーでもいい人は回れ右です。

 F値はルート2のべき乗だと言われます。
 計算機で、「√2××」と押して、イコールを何度も押すと、押す毎に 1.414 → 2 → 2.828 → 4 → 5.657……と変化していくのが分かります。
 じゃぁ、1/3絞りって? って話になりますよねぇ……

 思い出してみて下さい、ルートって、1/2乗の事でしたね。ルート2のn乗は、2^(n/2)となります。
 と、言う事は、1/3絞りは、 F = 2^(n/2+(1/3)/2) となり、nとl/m段目の絞り値は、 F = 2^(n/2+l/2m)と言うことになります。
 コレの逆関数は、2log2(F)を計算して、0.33……に近ければ1/3、0.5に近ければ1/2、0.66……に近ければ2/3絞りだと言えそうですね。
 因みに、F値と言うのは、どういう訳か、有効数字2ケタで切り捨てています。つまり、「5.656854249」と言う数字は「5.6」に丸められます。どういう理由なんでしょうか? 教えて偉い人!

 とりあえず、計算スクリプト書きました。


・帯分数F値を単一のF値に直す
F =5.6


・単一のF値を帯分数F値に直す
F =5.6


・二つのF値の差をEVで表す(0.33=1/3, 0.5=1/2, 0.16=1/6)
F -F =EV0


・二つの露出の差をEVで表す
注1:NDフィルターナシの時は「1」
注2:EV表示は、0.33=1/3, 0.5=1/2, 0.16=1/6となっている。
注3:1/100レベルで丸め誤差があるけど気にしないで。
①F, SS , ISO, ND
②F, SS , ISO, ND
①-②=EV0

2013年2月1日金曜日

虫眼鏡レンズ&蛇腹=Bandoneon G135

 市販のカメラレンズは色々と複雑な作りになっていますが、原理的には凸レンズひとつでも、像を結び、写真は撮れるのです。
 ただ、問題になるのはピントです。

製作

 以前作ったピンホールを利用しましょう。
 板を抜けば、カメラ内部が保護されたただのプロテクターになりますからね。

 材料は百均の黒画用紙と虫眼鏡、黒いプラパンとφ49→φ62mmのステップアップリングです。
 虫眼鏡は割とちゃちい作りなので、簡単に分解できます。

 先ずは蛇腹を折ります。折り方は、「蛇腹 折り方」や「蛇腹レンズ」でググってみてください。
 長さは、レンズが合焦する距離ぐらいがいいでしょう。正確な計り方ではないですが、床に紙を置き、レンズをかざして、天井の照明が綺麗に映る距離を物差しで測れば大体OKです。どうせ厳密なものは作れませんから。

 蛇腹とステップアップリング、レンズを固定する部分をプラパンで切り出します。
 黒い丸い輪っかは、ステップアップリングの中を埋めるためのものです。

 普通のプラスチック用のボンドで固定します。
 
 カメラに装着するとこうなります。

撮影

 そして、撮影したのがこれです。
 焦点距離135mm、絞りはF2.5ぐらいでした。





 ボケているのは被写界深度が浅い所為だなぁ。ピント合わせづらいなぁ。
 レンズは傾ける事も出来るので、チルト撮影、逆チルト撮影も出来ます……むしろ、センサー面に合わせて真面目にピントを合わせるのはほぼ不可能です。


 そんなわけで、黒い画用紙で絞りリングを作りましたが……あんまし効果はなかったです。



※なお、この改造を参考にして、カメラ並びに周辺機器に不具合が生じたとしても、何人も責任を問われないものとします。