以前、物珍しいものを撮るなと書いたけれど、それは嘘ではない。
簡単に言えば、物珍しいものと言うのは、誰もが撮影したがって、数多くの写真が残るものだ。
京都に行って舞妓さんを見かけたとあれば、みんなが写真を撮る。
「何か良いいいものないかな」と思って高いカメラを下げている連中は、ここぞとばかりに写真を撮る。
みんな群がってカメラを向ける。それなら、代表一人が撮って共有すれば良いじゃないか? でも、SNSの発達した今でも、馬鹿のように写真を撮る。
こういうのは、写真を撮ると言うよりも、被写体を撮る事になる。
被写体の希少性そのものが価値になるのなら、一定のクォリティ以上ならば、誰が撮った写真でも同じだと言える。
偶然自分しかその場に居合わせなかったというならば、それはその人の手柄になるだろう。江戸時代末期に写真を撮った外国人のようにね。
でも、こんなにもカメラが増えてしまった時代に、「カメラを持って出かけた」事そのものが価値を持つと言う事は当然考えにくいことである。
撮り鉄が何かの最後、最初の時にこぞってたむろするのは――その中には"にわか"もいる。特別電車が好きなわけではないが、「何か凄そうだから撮っておこう」と言うだけの人も含まれるだろう。
技術的、機材的な話をすれば、前者の方が立派なんだろうけれど、所詮は、その状況の稀少さに根ざした写真であり、極端な事を言えば、自分がそこに立ち会った記録のためだけに写真を持つ事になる。
コスプレの写真もそうである。
レイヤーさん同士が、或いは知り合いのカメラマンと一緒に行動して、良い写真を撮りたいと思っている場合ならば兎も角、「誰でも良いから写真を撮ろう」となるカメコは、結局、写真を撮った事実を欲しているだけである。
嫌な言い方をすれば、「可愛い女の子に声を掛けることが出来た」と言う自分の満足の為だったりする。
コスプレに関しても、新しいジャンルが出てきて、或いは誰もやっていないネタを見つけて、喜んで写真を撮る場合がある。コミケやワンフェスのコスプレ広場でありがちな光景だけれど、これも、"その場にいた、見た"証拠のための写真である。
別に、その類のカメコや撮り鉄が、いい加減な写真しか撮ってないと断言するわけではない。
しかし、それこそ、偶然そこに居合わせたから、ケイタイだのコンデジだので撮ってますよって人と、本質的に同じ写真を、「俺は知ってますよ」と言う顔で撮っている人は多い。
巷に出回る写真を見てみれば分かることだ。単にフレームに入れる事だけを念頭に入れている写真は、何処かしら垢抜けない感じがして面白みはない。
オリジナリティだの、独創性だの、はたまた独自性などと言う言葉が持てはやされる余り、「人と違う事」だけが価値だと思う人がいる。
偉大なアーチストの作品が個性的なのは、個性的な作品を作ろうとしたからではなく、アーチスト自身が個性的であるから、或いはその考えを突き詰めたところに個性が産まれただけである。
極端な事を言えば、無個性をとことん突き詰めたところにある抽象的な作品は、そこに込められた思想により個性を獲得するのだ。
尤も、芸術作品に関したって、(それを商売として成立させるために)希少性を与えて、価値を高めようとする人がいるし、そうした種類の「価値」を求めて大枚をはたいて喜んでいる人もいるだろう。
だが、それは、作品を成立させている一条件であって――もっと言えば、「価値」そのものでさえ、「無価値」なのだ。
外部から導入した「価値」や「希少性」を個性に結びつけようという成金が、"相対的に個性的だ"と言いたいが為に藻掻いている姿を見て、「ああなりたい」等と考えるのは、惨めな事だ。
物珍しい被写体を、物珍しさ以外の断面で撮影する写真家がいる。
身体障害者を、身体障害者と言う視点以外から撮影する人、或いは、その部分を個性として撮影する人がいる。
そう言う人は、「奇異な姿を捉えたい」なんて考えずに、社会的、或いは思想的な問題や純粋にフォルムの問題と捉えるだろう。
報道写真の中で、際だって素晴らしい幾つかの写真は、証拠能力そのものを超えて、それが社会的に与えるインパクトに価値が存在する。
重要なのは、何を撮ったかではなく、何を考えて撮ったかと言うことになる。
だからこそ、写真を趣味にする人ほど、フィールドで作品を作る人ほど、社会的でなければならない。そして、社会性とは、社会的ステータスや年齢などと言った「外部から導入された価値」の事では断じてない。
2013年3月30日土曜日
2013年3月29日金曜日
勝手に撮られたくない
勝手に撮られたくない(http://anond.hatelabo.jp/20130326213747)
肖像権の問題だけど、凄く気にしない人がいるよね。
裁判になると、泥沼よ……
写真とLaw 第1回 訴えられた写真家(前編) Law and Photography Case#1 Photographer Who Was Sued (First Half)(http://betweenthebooks.com/wordpress/2012/05/11/arts-law-1-phillip-lorca-dicorcia/)
写真とLaw 第1回 訴えられた写真家(後編) Law and Photography Case#1 Photographer Who Was Sued (Second Half)(http://betweenthebooks.com/wordpress/2012/05/15/arts-law-1-phillip-lorca-dicorcia-2/)
それを平気でやれてしまう人にとって、自分が写った写真を、一般に公開しただけで裁判沙汰になるなんて、とてもマトモな事には思えないんだろうけど、撮られた人にとっては、そんな写真を撮る人間の方がマトモじゃないんですわな。
そういえば、「肖像権肖像権って言うけど、そのコスプレの著作権とかどうなの?」みたいな子供みたいな理屈をこねていたカメコがいたな……
それが何で子供の理屈なのか分からない人の為に書くけど、人が悪い事をしているのは、自分が悪い事をしていい理由にはならない。絶対にならない。
より程度の低い人を引き合いに出して、罪を正当化出来れば、人類は最低な人間を基準にルールが決められることになる。
より程度の低い人を引き合いに出して、罪を正当化出来れば、人類は最低な人間を基準にルールが決められることになる。
それはまるで、一番成績の悪い生徒以上の点数を取ってはならないと決められた学校のようなものだ。一人がクズなら、皆クズでなければならないなら、人類は全てクズの状態に留め置かれることになる。
確かに、緊急性を伴う場合や、公益性の問題が生じる場合は沢山ある。
政治家が、肖像権を盾に報道を管制してはならないし、犯罪の決定的証拠を撮影する事もある。
もし、犯罪を目の前にして、自分にはそれに立ち向かう力がないとしたら、せめて写真を撮る事はできるだろう。Anthony K. Robertsの"Fatal Hollywood Drama"ように。
※「ピューリッツァー賞を受賞した10枚の報道写真とその背後にあるストーリー」の「7.凄惨なハリウッド・ドラマ アンソニー・ロバーツ/1973年」を参照。
「違法行為の「撮り鉄」どう対処? “いいお客さん”ではないこと自覚して」とか「一般人には通用しない、“撮り鉄”の言い分」とか撮り鉄批判が高まっているけど、ネイチャー系の連中でも醜聞はしばしば聞くし、いけないところに足を踏み入れて撮影するクズは、立て看板の多さからも分かる。
公園では、「俺の公園だ」と言う顔をして、人が撮影していると「みんなの公園だから、ちゃんと断りを入れろ」とぶっとんだ事を言うジジイに出くわしたりする。
ヘッドホンをしながら、人混みの中で三脚を立ててイルミネーションを撮ってる馬鹿――サブカル気取りかもしれんけど、君のヘッドホンは、「邪魔だ」とか何とかって言葉を聞かないようにする為の道具だ。
航空祭では、脚立が乱立するし、コスプレイベントの注意事項を見れば目眩がするほどだ。
こうした人は、「自分は大層なものを撮っている」とか「俺が注目してやっている」と言う気でいるから危険だ。
芸術的な効果で、社会に資する貢献をしていると勘違いしているかも知れない。
本人が芸術だと思えば、どんなものでも芸術だ。しかし、芸術は――表現と称するあらゆる行動は、誰かのためにするものではないし、そのように主張して良いものではない。
芸術でも科学でも、経営や政治は、本来は利己的な原理に基づいている。自分の可能性を試したい、もっと知りたい、もっとお金が欲しい、もっと権力が欲しい。
「貢献」とか「価値」なんてものは、その行為を正当化するための道具だ。
そこをしっかりと頭に入れておかないと――つまり、その上で、訳に立つと思う合理性なしには――簡単に理由と目的が顛倒し、そして本来の目的を自分自身に対しても隠してしまう。
写真を撮る全ての人は、写真そのものには何の価値もないことを思い知らなければならない。
あー、なんか、無茶苦茶写真とか撮りたくなくなってきたわー。
写真とか、本当はクズな趣味なんじゃないかなぁ。
2013年3月28日木曜日
2013年3月27日水曜日
ネタ切れです
全くネタがない訳じゃないんだけどね。
ここ半月ちょい、体調が悪い。
引き籠もると、セロトニンが作られないから、余計にいかん。
ってんで、散歩は頑張って出てみる。
とは言え、何処行っても人ばかりだ。電車に乗って遠くに行けば、電車内が混むから結局、人酔いする。
大体、その辺で体力を奪われる。
「ポートレート撮りたい!」
って気分になる事がしばしばあるが、人混みの中で、思い通りの写真が撮れるのかと言えば、無理な話だ。
それに、ああいうのは、友達同士で楽しむようなものだから、独りで来たカメコに用はない。少なくとも、カメコの自己満足の相手に時間を割いて貰うのは悪い。
よしんばそこをクリアしても、肖像権の問題は、撮影後、写真を消すまで付きまとう。やってられない。
それと確認しなくても、お城だの鶴舞公園だので、コスプレイベントに、よくエンカウントする。私には出来ないなと、思わされる。
もっとよく見かけるのは、モデル撮影会だな。
休日に何処かに出掛ければ、必ずやっている。
モデル一人に対して、カメコ数名で鈴なりになって撮影しているけれど、アレで満足か? 視線貰えるのも、光が良い方向になるのも、一カ所なんだから……そう、周りで撮っても"運に任せた"写真しか撮れないだろう。やっぱり気持ち悪い。
基本、こう言う性格だから、レイヤーの友達が出来ようと、お金払ってモデルと個人撮影する機械が出来ようと、結局何も出来ないような気がするけどなぁ。
ヲタクなんで、可愛いものは大好き。だから、女装だろうと、ゆるきゃらだろうと、着ぐるみだろうと、何だっていける口だ。
とは言え、中の人の事を考えると、やっぱり面倒な気持ちになるんだけどね!
結局、私に立ちはだかる問題は、私のソーシャルスキルの問題だ。
ここ半月ちょい、体調が悪い。
引き籠もると、セロトニンが作られないから、余計にいかん。
ってんで、散歩は頑張って出てみる。
とは言え、何処行っても人ばかりだ。電車に乗って遠くに行けば、電車内が混むから結局、人酔いする。
大体、その辺で体力を奪われる。
「ポートレート撮りたい!」
って気分になる事がしばしばあるが、人混みの中で、思い通りの写真が撮れるのかと言えば、無理な話だ。
それに、ああいうのは、友達同士で楽しむようなものだから、独りで来たカメコに用はない。少なくとも、カメコの自己満足の相手に時間を割いて貰うのは悪い。
よしんばそこをクリアしても、肖像権の問題は、撮影後、写真を消すまで付きまとう。やってられない。
それと確認しなくても、お城だの鶴舞公園だので、コスプレイベントに、よくエンカウントする。私には出来ないなと、思わされる。
もっとよく見かけるのは、モデル撮影会だな。
休日に何処かに出掛ければ、必ずやっている。
モデル一人に対して、カメコ数名で鈴なりになって撮影しているけれど、アレで満足か? 視線貰えるのも、光が良い方向になるのも、一カ所なんだから……そう、周りで撮っても"運に任せた"写真しか撮れないだろう。やっぱり気持ち悪い。
基本、こう言う性格だから、レイヤーの友達が出来ようと、お金払ってモデルと個人撮影する機械が出来ようと、結局何も出来ないような気がするけどなぁ。
ヲタクなんで、可愛いものは大好き。だから、女装だろうと、ゆるきゃらだろうと、着ぐるみだろうと、何だっていける口だ。
とは言え、中の人の事を考えると、やっぱり面倒な気持ちになるんだけどね!
結局、私に立ちはだかる問題は、私のソーシャルスキルの問題だ。
2013年3月26日火曜日
昨日は、桜でも撮ろうかとお城へ
日曜日は、鶴舞公園に行ったけど、宴会&コスプレイベントって事で、人酔いしたんで五分程度で退散。
あと、一眼レフ持ったオッチャンが子供のように駆け回るの見てると、「桜だ桜って、桜しか目に入んねぇのかよ貴様ら!」的な感じで、なんかこう、テンションが上がらない。
これ言うと怒られそうだけど、誰もが同じ様なモンを、同じ様に撮影して、何が楽しいのよ? とか思えてしまう。
この辺については、また後日書こう。

白木蓮。
コブシとの区別が未だに付かない人です。

乙女椿。
椿がらみで、一番大好きなのがコレ。椿って、花びらが痛むの早いし、花心もやや汚い感じじゃないですか。
乙女椿はそれがないからよい。素人臭い意見ですな。

花を、こう、ごちゃごちゃ撮るのって苦手ですなぁ。よーわからんようになります。
と、言いつつ、副題とか何にもナシかよ! ってのも、どうにもよーわからんですな。
ごちゃごちゃと言いますが、何だかんだで、時期が終わるまで桜の写真が増え続けそうです。
あと、一眼レフ持ったオッチャンが子供のように駆け回るの見てると、「桜だ桜って、桜しか目に入んねぇのかよ貴様ら!」的な感じで、なんかこう、テンションが上がらない。
これ言うと怒られそうだけど、誰もが同じ様なモンを、同じ様に撮影して、何が楽しいのよ? とか思えてしまう。
この辺については、また後日書こう。

白木蓮。
コブシとの区別が未だに付かない人です。

乙女椿。
椿がらみで、一番大好きなのがコレ。椿って、花びらが痛むの早いし、花心もやや汚い感じじゃないですか。
乙女椿はそれがないからよい。素人臭い意見ですな。

花を、こう、ごちゃごちゃ撮るのって苦手ですなぁ。よーわからんようになります。
と、言いつつ、副題とか何にもナシかよ! ってのも、どうにもよーわからんですな。
ごちゃごちゃと言いますが、何だかんだで、時期が終わるまで桜の写真が増え続けそうです。
2013年3月25日月曜日
5万円以下F2.8以下のレンズ一覧
お安くて、しかもお手頃なレンズはないものか?
って悩むのは、レンズ交換式のカメラを買ってしまった人間の宿命ですね。むしろ業ですね。
2013/3/24時点で、価格コム(一部除く)にて五万円以下のレンズをピックアップしました。(当然、ここに送料や手数料などが入りますが……)
メーカー名が赤字になっているのは、三万円以下のレンズです。
F2.0とF1.8は1/3絞りしか違わないのに、随分明るく思えるものですね(ん
スナップだの旅だのなら、広角から標準域が使いどころ。
特に、料理だのカフェだのなら(マクロに拘るよりも、最短撮影距離が20cm以下の)広角の方が使いいいと思う。
ポートレート(つうか、コスプレとモデル撮影会、イベントコンパニオン)なら標準から中望遠ってのがセオリー。
1/3ドールも、標準から中望遠って所。1/6ドールだの1/12フィギュア、ねんどろいど、ダンボーの類なら、これまた標準から中望遠のマクロレンズの方が良い。
ここにはないレンズで恐縮だが、暗い望遠レンズ……70-300mmF4-5.6みたいなの買うぐらいなら、普通に18-300mmとか18-270mmなんかを買っておけば良いと思う。どの道ズームレンズなんだし。
レンズキットが、18-55mm, 55-300mmだったんだよう。って人は無理に買い換える必要もないけどね。
ざっとこんなもん。
メーカー名が赤字になっているのは、三万円以下のレンズです。
F2.0とF1.8は1/3絞りしか違わないのに、随分明るく思えるものですね(ん
スナップだの旅だのなら、広角から標準域が使いどころ。
特に、料理だのカフェだのなら(マクロに拘るよりも、最短撮影距離が20cm以下の)広角の方が使いいいと思う。
ポートレート(つうか、コスプレとモデル撮影会、イベントコンパニオン)なら標準から中望遠ってのがセオリー。
1/3ドールも、標準から中望遠って所。1/6ドールだの1/12フィギュア、ねんどろいど、ダンボーの類なら、これまた標準から中望遠のマクロレンズの方が良い。
ここにはないレンズで恐縮だが、暗い望遠レンズ……70-300mmF4-5.6みたいなの買うぐらいなら、普通に18-300mmとか18-270mmなんかを買っておけば良いと思う。どの道ズームレンズなんだし。
レンズキットが、18-55mm, 55-300mmだったんだよう。って人は無理に買い換える必要もないけどね。
ざっとこんなもん。
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