2016年5月22日日曜日

新・使えないストロボを使えるようにするスレーブユニット


 さて、先回買った、中華ストロボのおさらいですが……

①普通のTTL発光の場合は、プリ発光をキャンセルしてくれるモードがある
②CLSにおけるコマンダー発光が入ると途端にダメになる

 と言う状況から、CLSで発光するストロボをオフカメラで混在させることは出来なくなった。
 僕的には中華ストロボに限っては、調光とか全然無視した発光をしてくれれば全然構わないので、単純にプリ発光とコマンダー発光の両方がキャンセルできればいい。

 と言う事から、決め打ちで何msecか適当な時間だけ遅延して、マニュアル発光してくれればそれで満足なのだ。

 ってことで、手元にあるエツミのE-528とか言うスレーブユニットの改造に取りかかった。

 このスレーブユニットの良いところは、

①ホットシューだけじゃなくて、シンクロ接点がある
②三脚穴がある

 なので、一緒に三脚に取り付けようと、ストロボから放した位置にスレーブユニットを置くことも可能になるわけだ。
 これは、例えば、問題の中華ストロボを、背景の発光だけに使うみたいな、調光無関係な状況で使えるので、極めて便利である。


 で、まぁ、作戦としては、スレーブユニットの受光素子がシンクロ接点を叩くところを、Arduinoをバイパスして、Arduinoで何秒間か待って、シンクロ接点叩く方に変えると言うことである。

 なお、こうなると、別にスレーブ機能付いているストロボじゃなくても、何でも動くので、普通のホットシューorシンクロ接点に繋がられて、且つ高シンクロ電圧じゃない(と言うか、5Vで動作する)ストロボなら、何でも行けそうである。

※当然の話ですが、改造と改造品の使用は自己責任で。こっちは、何の保証も出来ません。



 で、まぁ、基板なんてモノによって違うだろうから、特に写真とか載っけないし、僕自身この道には明るくないので、分かる事を書くと……

①基板からX接点に向かう二本の線を外す。黒い線は受光素子から来る線と一緒の位置に取り付けられていたから、コイツがGND。

②基板にさっきのX接点でGNDじゃない方(こう言う場合でもVp言っていいのかよーわからんが)に、Arduinoの+5Vを付ける
③GNDの方を、Arduinoのアナログ0番に付ける

④X接点へ行く奴のGNDじゃない方を、Arduinoのデジタル2番に入れる。
⑤X接点へ行く奴のGNDを、ArduinoのGNDに入れる。

 スケッチは以下の通り。


int val = 0;

void setup() {
  Serial.begin(9600) ;
  pinMode(2, OUTPUT);
}

void loop() {
  if (val == 1) {
    Serial.println(analogRead(0));
    delay(100);      //ここのディレイが大切
    Serial.println("aaa");
    digitalWrite(2, HIGH);
    delay(10);
    digitalWrite(2, LOW);
    delay(1000);
    val = 0;
  }else{
    if (analogRead(0) > 1000){
      val = 1;
    }
  }
}


 5V入れてるなら、普通にデジタル入力にしてやってもいいんだろうけど、今ひとつ入力が不可思議な動作をするので、4.9V以上になったら反応するようにした。

 あと、どうも、二重で発光しまくるので、一旦フラグ立ててから、光るように処理してある。
 どうも、最後の「delay(1000);」が無視される模様。(でも、ないとないで動かないのだ)
 いや、大体、最初の「delay(100);」も全く無視されいて、何故か「Serial.println("aaa");」を入れると動くので、これも凄く謎。

 自分でスケッチ書いておきながら、コードの意味を今ひとつ理解していないので、詳しい人教えて!

 因みに、その大切な「delay(100);」ですが、大きいとシャッターに間に合わないし、遅すぎると、モニタリング発光の邪魔をするので、この辺りが限界かなと。
 一応、SS1/80で使えるような感じなので、これで行こうと思います。


 筐体はフリスク。中にはArduino nanoの中華製コンパチ。
 100円+送料500円のが多分一番安いけど、一ヶ月近く掛かるそうなので、ピンヘッダ未装着で、国内発送してくれる690円のにしました。と言うか、今回に関しては、ピンヘッダない方が便利。

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