2013年4月23日火曜日

おいでよレンズの沼~GW目前! 三万円ぐらいのレンズ

 フルサイズの人は、三万円とかで満足せず、十万、二十万のレンズを買っちゃうと思うので、ニコンのAPS-Cカメラのお話。

 価格コムで3.5万円以下のレンズを選びました。手数料や送料は別にしてあるので、ひょっとすると、もう少し行くかもしれませんが、参考までに……

 その前に少しだけレンズの予備知識。

手ぶれ補正

 「○段分の補正効果」と表現されます。
 [1分の35mm換算焦点距離] 秒までは手ぶれしないと言います。
 150mmなら1/225sec以上のシャッタースピードじゃないと手ぶれを起こす可能性が高いと言うことです。(通常のカメラの設定なら1/250secになります)
 で、例えば三段階分の補正効果というと、その半分の半分の半分まで手ぶれしないと言う事です。先の例なら、1/30secと言うことになります。
 勿論、ちゃんとホールドしている場合に限りますが……どうしても手ぶれすると言う人は、持ち方をもう一度学び直しましょう。

 ニコンのレンズでは「 VR 」、シグマでは「 OS 」、タムロンでは「 VC 」と言う文字が、レンズ名の中に入っています。

フォーマット

 フルサイズの人向けと言いつつ、APS-C専用とフルサイズにも使えるレンズとの区別だけは少し触れておきましょう。
 ニコンのレンズなら、レンズ名に「 DX 」が付いているか付いていないかです。
 シグマの場合は、「 DC 」って入っているのがAPS-C用で「 DG 」って言うのがフルサイズ用です。
 タムロンは「 Di II 」と入っているのが、APS-C用で、「 Di 」だけなのがフルサイズ用です。
 トキナーは「 DX 」と入っているのがAPS-C用で「 D 」だけなのがフルサイズ用。
 コシナ(のニコンF用レンズ)は全部フルサイズ用です。

オートフォーカス

 ちょっと厄介な問題なのですが、下記のカメラは、カメラ自身がオートフォーカスを駆動させるためのモーターを搭載していません。
 つまり、レンズがモーターを搭載していない場合は、オートフォーカスが利かないことになります。

※D5200・D5100・D5000・D3200・D3100・D3000・D100・D90・D80・D70S・D70・D60・D50・D40X・D40

 さて、そうなると、レンズ自体にモーターを内蔵しているかどうかをどうやって調べるかなんですが……ニコンとシグマ、それとコシナ以外は、各レンズのカタログに「レンズ内モーターを搭載」の旨が書かれているかどうかを確認して下さい。

 ニコンの場合、「AF-S」または「AF-I」と言う言葉が名前の先頭に来ていたらモーターを内蔵しています。
 シグマは「 HSM 」の字がある事を確認して下さい。
 コシナは、最初っからオートフォーカスなんてありませんから、逆に迷いようがないですね。

 今回は、先のカメラでもオートフォーカスが利くレンズだけを選びました。

①標準単焦点レンズ

 以下の三本が手に入ります。

シグマ 30mm F1.4 EX DC HSM
ニコン AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
ニコン AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

 ニコンの35mmは評価が高いけど、30mmF1.4の方が2/3段も明るいと来ている。でも開放が甘いって話も聞くと、悩むところではありますなぁ。
 30mmと35mmで、どれだけ画角に差があるのか? って言う所なんだけど、僕が思うに、それほど差が感じられない。
 GWまでまだ時間があるので、悩んで下さいませ……

 50mmはフルサイズにも使えるので、将来的に買い換えるって人は、そちらでも良いかもしれない。
 ただ、その時にはF1.4のレンズが欲しくなっているはずなので、そこまで考える必要はない。
 あとは、換算75mmと言う画角をどう思うか。
 ポートレートに、人形撮影用に、なかなか便利な画角だから、そっちを多く撮る人は35mmより便利かも。

②明るい標準ズーム

 と言ってもタムロンの17-50mmF2.8一択でしかないんだけどさ。

タムロン SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC LD Aspherical

 先に言ったように、50mmはポートレートだの1/3ドールだのの撮影に向いた画角(だと思ってる)ので、17-50mm一本あれば、撮影会だのコスプレイベントだのが捗るぞ。

 手ぶれ補正付きとなしでは何千円も差はないから、補正付きを買うのが正解でしょう。
 描写はVCナシの方が優れていると言う指摘もあるけど、この程度のレンズでそんな些細な問題を気にするのは馬鹿げている。

③高倍率ズーム

 旅行に出掛ける人も多いでしょう。ダブルズームキットだと、レンズを二本も持ち歩かなくちゃいけない。
 ここに単焦点レンズかマクロレンズをもう一本持ち出したいなとなると、自動的にカメラバック一つが荷物に追加される。なんだか疲れてしまいそうだ。

 そんな時にこそ高倍率ズーム。ニコン純正の方が若干明るく、画質も優れる。また、18-300mmなんてレンズもあるのだけど……七万円以上するので今回は取り上げません。
 また、タムロンには手ぶれ補正付き18-270mmがあるけど、こちらも五万円弱します。

 ってことで、三万円強までのレンズは以下の四つ。

シグマ 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
シグマ 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM
タムロン AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO (Model A14N II)
タムロン AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical

 タムロンの18-250mmはディスコンになっているので、手に入れるなら今のうちかも知れません。
 尤もタムロンの方は手ぶれ補正ないから、シグマの方がいいかなぁ。大きさも重さもそんなに変わらないから18-125mmより18-200mmだな。
 この価格帯のズームレンズで、画質については「どっちがいいんだ?」って話はしない。これは先のタムロン17-50mmの時と同じだね。
 レンズの描画性能がどうのって自慢がしたいなら、お高いレンズ買ってからにして下さいって事で。

 ただ、レンズキットを買った人にとってはちょっと贅沢な選択かも知れません。だって、今あるレンズで撮れるレンジは変わらないですからね。
 18-55mmのレンズだけを持っている人が、70-300mm、或いは55-300mmを買い足したいと思うなら、もう少し頑張って、18-270mmや18-300mmを買う方をオススメします。
 レンズ二本持ち歩くより軽いですからね。

 またはっきりと300mmじゃないと困るという風でなければ、200mmでも充分に大きな焦点距離ですから、そこまでこだわる必要はないですね。
 200mmで不十分な被写体は300mmでも満足出来るかというと怪しいモノです。そうなると、400mmや500mmと言うレンズが欲しくなって……怖いので考えるのはやめておきましょう。

④マクロレンズ

 案外少ないです。と言うのも、モーター内蔵のレンズじゃないからですねぇ。

ニコン AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
タムロン SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model272EN II)

 タムロンの90mmは悪い噂を聞かない。だから、真面目な話、どちらを選んでも失敗って事にはならないはず。
 後は、どういう環境で撮影するかって事なんだけど。
 望遠レンズは引いて撮ればいいだけなのだから、花や虫を撮るなら、90mmの方がいいかもしれない。

 一方、ワンフェスみたいな即売会で撮影する場合、ワーキングディスタンスを小さく出来る40mmじゃないと、苦しいかも知れない。
 また、普通の単焦点レンズとして使う場合……室内撮影でマクロ撮影も引いての撮影もすると言う場合、90mmはちょっと長すぎるだろう。


 ここまで書いてナンですが……マクロレンズは、そこまで小さな被写体を撮る事があるのか? を一度検討したほうが良いでしょう。
 少なくとも、今、手持ちのレンズで何処まで寄れるかを確認してからでも遅くないですね。
 因みに、マクロレンズ=寄れるレンズと勘違いしている人が多いですが、そういう訳ではありません。だから、単に"寄れる"事を目的としているのならば、スペック表の最短撮影距離を確認することをお勧めします。

⑤(番外編)暗めの超望遠レンズ

 番外編とあるのは、マニュアルフォーカスだからです。候補は以下の二つのみ。

ケンコーミラーレンズ 500mm F6.3DX
ケンコーミラーレンズ 800mm F8DX

 ナシカ(スリービーチ)から、ミラーレンズじゃない暗い超望遠レンズが出ているけど、正直ダサイから買わない方が……
 真面目な話、ミラーレンズじゃなかったら、この手のレンズを買う意味がない。
 だって、描写なんてたかが知れてるよ? そんなもんを持ち運ぶ労力があるなら、もう少し我慢して、シグマの150-500mm辺りでも買った方がいいに決まっている。
 それでも、どうしてもって人は、デジスコに走った方が幸せになれると思います。

 ここまで書くと、ミラーレンズってそんなにいいの? ってなりますが、他より美点があるってだけで、結局はお遊びレンズです。(真面目な写真が写せないとまでは言いませんが)
 無理して買うレンズじゃないです。

⑥(番外編)トイレンズ

 深くは書きませんが、ピンホールだのプラスチックレンズだのの安いレンズ、またレンズベビーみたいなクセのあるレンズがあります。

 詳しくは、「レンズのサードパーティメーカー一覧っぽいもの」を参照して下さい。
 三万円もあれば、色々試せると思います。
 ただ、コレもお遊びだから、早めに厭きると思いますけど……



 と、長々と書きましたが、単焦点レンズを一本も持ってないなら、一本ぐらいは買っておいた方が良いです。
 別に、単焦点じゃないと上達しないなんて言わないけど、何も知らないでいるよりかは写真を楽しめる様になると思います。(そして、沼へ一歩近づく訳ですが)